【沖縄】琉球国王も称賛した沖縄屈指の景勝地・万座毛へ。サンセットタイムやグルメ情報もチェック!

【沖縄】琉球国王も称賛した沖縄屈指の景勝地・万座毛へ。サンセットタイムやグルメ情報もチェック!

おでかけ 沖縄県 絶景 るるぶ&more.編集部
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海に囲まれた沖縄は海絶景の宝庫。なかでも「万座毛(まんざもう)」は、古くから観光地として知られ、現在でも欠かせないビュースポットのひとつです。琉球国王も称賛した万座毛の絶景とその入口に立つ「万座毛周辺活性化施設」をご案内します。

Summary

万座毛ってどんなところ? 

万座毛遊歩道の入口にはネーミングの由来となった言葉が刻まれています
万座毛遊歩道の入口にはネーミングの由来となった言葉が刻まれている

「万座毛」とは、沖縄本島西海岸、恩納村にある断崖のこと。崖の上は芝生に覆われた平坦な広場となっており、遊歩道を歩きながら絶景を楽しめるようになっています。「万座毛」の名の由来は、琉球王国時代の1726年、琉球国王の尚敬王がここに立ち寄った際、その広さに感激し「万人を座するに足る毛」という言葉から名付けられたとか。ちなみに「毛(もう)」とは「原っぱ」を意味します。

万座毛の入口に立つ「万座毛活性化施設」
万座毛の入口に立つ「万座毛活性化施設」

2020年10月には、万座毛の入口に「万座毛活性化施設」がオープンしました。3階建てで展望台があり、飲食店やみやげ店も営業。万座毛見学の拠点となっています。

万座毛で絶景散歩を楽しもう

万座毛観覧チケット売場
万座毛観覧チケット売場
「万座毛」の文字をバックに記念撮影をする人が多いそうです
「万座毛」の文字をバックに記念撮影をする人が多いそう

それでは、万座毛へと出かけてみましょう。まずは、万座毛活性化施設1階で万座毛観覧チケット100円を購入します。なお、チケットは当日中であれば何度でも利用可能です。日中、万座毛を見学後、別の場所に出かけ、再度万座毛を訪れてサンセットを眺めるという場合にも便利です。施設の外へ出ると、「万座毛」と刻まれた壁が現れ、この先に遊歩道が続いています。

遊歩道沿いの植物群落は沖縄県指定の天然記念物「万座毛石灰岩植物群落」
遊歩道沿いの植物群落は沖縄県指定の天然記念物「万座毛石灰岩植物群落」
遊歩道入口から徒歩1分ほどで現れる「ゾウの鼻」
遊歩道入口から徒歩1分ほどで現れる「ゾウの鼻」

遊歩道は万座毛活性化施設の1階をスタートし施設の2階へと戻ってくるルートです。全長約300m、ゆっくり歩いて15分くらいの距離です。遊歩道は万座毛の崖の縁を通るため、絶景だらけ。至る所から東シナ海が眺められ、天気が良ければ本部半島の沖合に浮かぶ伊江島を見ることもできます。万座毛の絶景のなかで特に有名なのが「ゾウの鼻」。琉球石灰岩でできた奇岩で、その形から象の鼻に例えられ、万座毛を代表するスポットとなっています。

「ゾウの鼻」にちなんで名づけられた「鳴き象」
「ゾウの鼻」にちなんで名付けられた「鳴き象」

遊歩道は万座毛活性化施設の2階へと向かうスロープの手前で終了です。このスロープに「鳴き象」と書かれた看板を見つけました。備え付けの拍子木を叩いてみると「カ~ンカ~ンカ~ン…」という音が響き渡ります。これは「フラッターエコー」とよばれ、壁や天井などに音が何度も反射することからこのように聞こえる現象とのこと。栃木県、日光東照宮薬師堂の「鳴き龍」と同じ原理だそうです。ちなみに、象のように「パオ~ン」という音が鳴り響くわけではありません。

沖縄本島屈指との呼び声が高い夕日を眺めよう

「ゾウの鼻」のシルエットが印象的
「ゾウの鼻」のシルエットが印象的

万座毛は古くからサンセットのビュースポットとしても有名です。日が傾くと、東シナ海がブルーからオレンジへと変わり、「ゾウの鼻」のシルエットが浮かび上がります。この様子をひと目見ようと、日没時間が近づくと多くの人が集まってきます。ちなみに日没時間ですが、夏期は19時頃、冬季は17時30分頃が目安となります。日没後、遊歩道は閉鎖されるので夕日を見るなら少し早めに出かけましょう。

万座毛活性化施設はどんなスポット?

館内は吹き抜けで開放的
館内は吹き抜けで開放的

次に万座毛の入口に立つ万座毛活性化施設を案内しましょう。2020年のオープンだけあって真新しく、とても居心地のいい空間です。随所にベンチがあり、万座毛見学前後の休息にぴったりです。3階建てで1階はショップや券売所があり、2階はフードコート形式の飲食店と共同売店が営業しています。なお、万座毛の観覧料は100円がかかりますが、万座毛活性化施設の利用は無料です。

3階の展望所
3階の展望所

3階には展望所があり、遊歩道や青く輝く東シナ海が一望できます。「ゾウの鼻」はここから見ることはできませんが、万座毛の全体像がつかめるため、ぜひ立ち寄りたいスポットとして人気を集めています。

万座毛活性化施設のおすすめのグルメやおみやげ

2階には5店舗営業しています
2階には5店舗営業
海を見ながらひと休みできる2階のテラス席
海を見ながらひと休みできる2階のテラス席

2階には飲食店が4店舗、売店が1店舗営業。飲食店はバラエティに富み、沖縄そばなどの郷土料理や海ぶどう丼専門店、ぜんざいやサーターアンダギーなどが楽しめます。フードコート形式なので好きな場所で食べることができますが、天気が良ければ大海原を見渡せるテラス席がおすすめです。

次におすすめのメニューをご紹介しましょう。

ソーキ、軟骨、三枚肉と人気の具材がすべてのった松ノ下そば1200円
ソーキ、軟骨、三枚肉と人気の具材がすべてのった「松ノ下そば」

「琉球料理松ノ下」はゴーヤーチャンプルー650円(セット850円)などが楽しめる沖縄料理の専門店。豚骨と鶏ガラを使ったあっさりしたスープが自慢の沖縄そばが人気です。特に「松ノ下そば」1200円は、具も麺もたっぷりでおなかいっぱい食べたい人におすすめ。

厳選された恩納村産の海ぶどうがたっぷりのった元祖海ぶどう丼(並盛)1500円
厳選された恩納村産の海ぶどうがたっぷりのった「元祖海ぶどう丼(並盛)」1500円

「元祖海ぶどう」は海ぶどう丼の発祥店。1998年、「海ぶどうをつまみからおかずに」をコンセプトに、イクラ丼をヒントに作られたという海ぶどう丼は、一躍この店の名物メニューになりました。「ミニ」1300円や「大盛」1700円のほか、沖縄そばやゴーヤーチャンプルーなどがセットになった「海ぶどうキャレル」2400円は沖縄料理もいろいろ楽しめてお得です。

サーターアンダギー1個100円とネーミングが気になるブルース660円
「サーターアンダギー」1個100円とネーミングが気になる「ブルース」660円

サーターアンダギーの専門店「琉球銘菓 三矢本舗 絶景万座毛店」。「サーターアンダギー」はプレーンや紅芋など常時6種類を販売。また、柔らかな食感がクセになる「琉球三矢ボール」1個100円は揚げた瞬間から売れていくという人気ぶり。カステラのような焼き菓子「ブルース」も見逃せません。

黒糖の甘味が疲れを癒してくれる黒糖ぜんざい500円
黒糖の甘味が疲れを癒やしてくれる「黒糖ぜんざい」500円

ドリンクやソフトクリーム、カキ氷などスイーツが豊富に揃う「パーラーゆい」。そのメニュー数は30種類以上というから驚き!万座毛をイメージしたドリンク、「ブルーまんざ」500円や「紅いもアイス」350円などで涼をとりましょう。「ポークたまごおにぎり」300円や「タコライス」600円など軽食もあります。

店舗の一角にはここでしか買えない限定品コーナーがあります
店舗の一角にはここでしか買えない限定品コーナーも

地域のコンビニ的な存在の共同売店。沖縄本島北部や離島などに50店舗ほどあるなかのひとつが、「恩納共同売店 万座毛店」です。Tシャツや島ぞうりなど、おみやげにも現地利用にも便利な商品が揃うので、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

カラフルなラベルが印象的な限定の泡盛「万座」20度360ml500円
カラフルなラベルが印象的な限定の泡盛「万座」20度360ml500円

1階にある「SHOP MANZAMO」はお菓子や衣類などさまざまな種類のみやげを販売しています。恩納村で作られた琉球ガラス、恩納村の地酒、恩納酒造所の泡盛など地域に密着した商品も多数用意しています。

沖縄観光の大定番、万座毛をご紹介しました。万座毛活性化施設のオープンにより、絶景だけでなく、地元の料理やおみやげにもふれられ、これまで以上に楽しみが増えました。本島のほぼ真ん中に位置しているのでぜひドライブ中に立ち寄ってみてください。

■万座毛(まんざもう)
住所:沖縄県恩納村恩納2767
電話番号:098-966-8080(万座毛周辺活性化施設)
料金:万座毛観覧100円(万座毛周辺活性化施設の利用は無料)
営業時間:8時~日没
定休日:無休
アクセス:沖縄自動車道屋嘉ICから7km
駐車場:360台
URL:https://www.manzamo.jp/

■万座毛周辺活性化施設(まんざもうしゅうへんかっせいかしせつ)
住所:沖縄県恩納村恩納2767
電話番号:098-966-8080
料金:施設利用料無料(万座毛観覧は100円)
営業時間:8~20時(11~3月は~19時)※万座毛の観覧は日没まで
定休日:無休
アクセス:沖縄自動車道屋嘉ICから7km
駐車場:360台 



Text 伊東一洋(トラベローグ)
Photo 仲本潤

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