【小田原・箱根】リノベスポット続々の大注目エリア!箱根板橋でレトロさんぽ
箱根湯本駅から箱根登山電車で3駅10分、小田原駅からは1駅の箱根板橋駅。このエリアは、近年古民家をリノベしたカフェやショップが続々誕生。旧東海道で栄えた歴史の深みとハイセンスなデザインを体感できます。駅から徒歩圏内でお店が集まっているので、箱根旅行の間に立ち寄っておさんぽしてみては。
Summary
START 箱根板橋駅
徒歩5分
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430年以上の歴史を持つ大久保家の菩提寺/大久寺(だいきゅうじ)
大久寺(だいきゅうじ)は、徳川家康の忠臣であった、小田原藩祖大久保忠世(おおくぼただよ)が一族の菩提寺として天正19年(1591)に建立した寺院です。大久保家の墓や位牌を、400年にわたって守り続けています。
本堂は、自由に参拝、見学が可能。(拝観料はありませんが、お気持ちでお賽銭を)描かれた時代は明らかになっていませんが、金で彩られた天井絵は見事です。
美しい御朱印帳は、旧小田原藩有林である山林で生育した樹齢315年の杉材を使用しています。デザインは、小田原の老舗・鈴廣かまぼこのロゴや包装紙などの型染を手がける小田原出身クリエイターによるものです。大久保忠世の家紋である藤、戦の指物だった金の揚羽蝶や、小田原の海などをイメージして作られました。
ほかにも、切り絵御朱印(書置き)700円~など、こだわりのアート御朱印があります。参拝がてら、ゲットしてみるのはいかが。
月に8回程度、副住職 小林さんが御朱印をその場で書いてくださる日があるとのこと。ぜひ大久寺のインスタグラムなどでチェックしてみて。
■大久寺(だいきゅうじ)
住所:神奈川県小田原市城山4-24-7
TEL:0465-24-0830
営業時間:拝観自由
定休日:無休
料金:志納
駐車場:10台(山門奥・侵入可)
徒歩10分
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紅茶の工房を兼ねた古民家カフェ/TEA FACTORY 如春園(てぃー ふぁくとりー じょしゅんえん)
ランチは、TEA FACTORY 如春園(てぃー ふぁくとりー じょしゅんえん)でスパイスカレーを味わいましょう!TEA FACTORY 如春園は、無農薬で栽培する「こゆるぎ紅茶」の工房兼カフェです。
カレーは、チキン、ポーク、牛、エビなどから日替わりで提供しています。本日は、小田原の魚を使った「小田原フィッシュカレー」をいただきました。スパイスが利いていて本格的な辛さを味わえます。副菜のピクルスなどは、旬の野菜を使っています。
建物は築90年以上の旧下田豆腐店をリノベーションしています。豆腐店の看板も今も残ります。建物全体の木目の色合いが温かみを感じますね。
店内では多彩な紅茶を製造、販売しています。元々副業として始めたお茶の栽培から、加工と卸売。そして、「TEA FACTORY 如春園」へとつながっていたそう。
販売しているのは、すっきりとした味わいの「こゆるぎ紅茶」30g750円など。もちろん、カフェでも600円~提供しているのでカレーやスイーツと合わせて、ぜひ楽しんでみてください。
園主・工場長の小倉友哉さんは、旅行会社でインドなどに訪れた経験から、現地の紅茶、スパイスなどの知識を深め、メニューに生かしているそう。店主・純子さんはケーキ店の勤務で得た経験を生かし、スイーツメニューを担当。3種類の紅茶をブレンドした「紅茶のプリン」550円は、紅茶の香りと甘みが絶妙です。
■TEA FACTORY 如春園(てぃー ふぁくとりー じょしゅんえん)
住所:神奈川県小田原市板橋636
TEL:0465-20-4361
営業時間:11時30分~17時(ランチタイムは~14時)
定休日:日・月曜(不定休あり)
駐車場:4台
徒歩5分
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暮らしに茶道が息付くこだわりの空間/松永記念館
松永記念館(まつながきねんかん)は、電力業界で活躍し、数寄茶人として高名だった松永安左ヱ門(耳庵/じあん)の別邸です。(耳庵は、松永安左ヱ門の茶道の号)美術品の展示室のほかに、耳庵が晩年を過ごした老欅荘(ろうきょうそう)も見学ができます。
松永記念館・本館では、耳庵が収集した美術品のほか、書家としても有名だった耳庵の書が飾られています。
耳庵は、戦後に温暖な地を求めて小田原に移ってきました。その際に別邸・老欅荘が建てられました。老欅荘の名前の由来は、当時来客用だった門を入ってすぐの大きな欅から付けられました。この欅は今も残ります。耳庵は、茶を60歳から本格的に始め、流派にこだわらず「日常の中で茶会をする」ことを大切にしていました。その言葉通り、老欅荘には湯を沸かす炉が3か所も。ほかにも茶に通じる工夫が至るところにあります。
耳庵が寝るのに使っていた部屋の窓は、外からの光が美しく入ってきます。建物の工夫を見て回ると面白いですよ。
■松永記念館(まつながきねんかん)
住所:神奈川県小田原市板橋941-1
TEL:0465-22-3635
営業時間:9~17時(最終入館は16時30分)
定休日:年末年始、ほか臨時休館あり
料金:無料(特別展は観覧料が必要な場合あり)
駐車場:20台
徒歩5分
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アンティークな空間でゆったりひと息/薬膳喫茶KURA
薬膳喫茶KURAは、2023年9月オープンのカフェ。昭和初期に左官屋さんの棟梁が建てた家をリノベーション。長く朝倉邸とよばれていたこと、隣に蔵があることから店名が名づけられました。各所に洋風の意匠が施された店内で薬膳料理を味わえます。
おすすめのドリンクメニューは、泡立てた牛乳とコーヒーが2層になっているのが美しい「アイスカフェソフィーチェ」。5種類から選べる2種類の薬膳クッキー付きです。飲みながら牛乳を混ぜていくと、変化する味わいを楽しめますよ。
店主・飯山さんは、「もともと箱根板橋をいい街だな」と感じていたことから、この地域に観光客が巡ってくれるように薬膳喫茶KURAを始めました。お店が作った箱根板橋のまち歩きMAPもあるので、それを持って散歩するのもおすすめです。
■薬膳喫茶KURA(やくぜんきっさくら)
住所:神奈川県小田原市板橋649
TEL:0465-20-9886
営業時間:9~17時(ランチタイムは10時30分~売り切れまで/モーニングメニューあり)
定休日:火・水曜
駐車場:4台
徒歩3分
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北欧デザインの照明専門店/Nordisk Lys
Nordisk Lys(のるでぃすく りぃす)は、元々製麺所だった建物をリノベーションし、2023年2月に神奈川県・秦野市から移転オープン。店名は「北欧の明かり」という意味で、天井が高い店内はランプのやわらかな明かりに照らされています。※木~日曜のみ営業
照明のほかに、食器などの雑貨も販売しています。すべてデンマークから買い付けたヴィンテージものです。
店主は、東日本大震災の節電がきっかけで北欧照明に興味を持ったそう。当時、節電が呼びかけられる中、日本の住宅の明かりの多くは構造上付けるか消すかの2択しかないことに違和感を覚え、少ない明かりでも心地よい空間を作れる北欧照明を知りたいと思い、単身デンマークに渡りました。その後、2年間デンマークで暮らし、多くの人のサポートを経て、今のお店に繋がったそうです。
手書きで書かれた茹で場や原料庫などの部屋名のプレートは、製麺所だった昭和初期のまま。店主はこの建物を気に入り移転オープンを決めたそう。ちなみに、薬膳喫茶KURAには、Nordisk Lysの照明が使われているところがあります。ぜひ訪れた際に探してみて。
■Nordisk Lys(のるでぃすく りぃす)
住所:神奈川県小田原市板橋597
TEL:0465-55-8267
営業時間:11~17時
定休日:月~水曜
駐車場:1台
徒歩6分
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GOAL 箱根板橋駅
歴史ある建物の風情を楽しめる箱根板橋。箱根旅行の行き帰りに、レトロさんぽを楽しんでみてくださいね。
Photo:宮地工、桑島翼(WILD&PEACEFUL)