注目の集まる京都・紫竹エリアで見つけた本格的な薬膳カレー&漢方茶のお店「薬膳・漢方茶カフェCha cafe wa」
食に関する健康志向が高まるなか、気になるのが薬膳料理。今回は、今、京都市内でも「センスのよいお店が集まってくる」と注目の紫竹エリアにある「薬膳・漢方茶カフェCha cafe wa(チャ カフェ ワ)」の絶品薬膳カレーと漢方茶、ぺろりといけちゃう無添加スイーツをご紹介します。
Summary
“売り切れにつき閉店”の日もある人気薬膳カフェ
カラダによいものが食べたくて、目指したのは「薬膳・漢方茶カフェCha cafe wa」。スパイスカレー好き、薬膳料理好き、食べて健康になりたい人には、一推ししたいお店です。
このお店、聞けば聞くほどすごいのですが、まずお伝えしたいのは、ご夫婦で営まれていて、自分たちが無農薬で育てた野菜を使って料理を提供されていること。足りなければ買い足せば済むものを、朝摘んできた野菜を使い切れば営業終了。それくらい口に入れるものに対して責任とこだわりを持たれています。
古民家の風情が残る店内。北山通りに面した席からは、丸窓の格子戸越しに外の景色が垣間見えます。
板目の床、簾天井など和の趣を感じる店内にはゆったりと席が配置され、居心地の良さそうな雰囲気が伝わってきます。
じわじわとくる滋味深い辛さの薬膳カレーに感激!
さて、メニュー名に“薬膳”が付くのは「薬膳カレー」と「薬膳粥」の2種類。どちらも気になるのですが、今回はお腹が空いていたので、薬膳カレーをチョイス。この揚げ野菜やサラダ、スープにも使われているのが、家の畑で採れた無農薬野菜なのです。付け合わせの冷製のスープはビシソワーズかと思いきや玉ねぎのスープ! 意外! そして自然の甘みがおいしい。素揚げにしたカボチャも甘くて、おいしくてどんどんテンションが上がっていきます。
そして気になるのが薬膳カレーです。「Cha cafe wa」 のカレーは13種類のスパイスを独自にブレンド。欧州カレーのように何時間もグツグツ煮込むのでは無く、スパイスの香りが立つように煮込み時間は10分程度。体調によって汗がでたり、辛さの感じ方が違ったりと、毎日食べても変化を感じる北インド風の仕込み方をされているそう。
こちらが使われているスパイス。生でみるとスパイスの粒の形のよさ、香りの高さがよくわかります。「結構いいものを仕入れています」とのこと。見た目にも違いがわかります。このスパイスの上質さがカレーの味にもしっかり反映されていて、唐辛子をほとんど使っていないのにもかかわらず、じわじわとした辛さとうまみが全身を巡ります。
おもしろいのが、メニューにある「カレー診断」。食べた後のカラダの反応によって、自分の今の状態がわかるのだそう。たとえば辛さに鼻水が出てきたら“巡り”が滞っているのかも。カレー診断でわかった今の調子に合わせて食後の漢方茶を選ぶのもいいですね。
おみやげにもオススメ!漢方茶ブレンダーがブレンドする自家製漢方茶
カレーとセットにすると+500円で楽しめる八宝茶。緑茶、金銀茶、なつめ、くこ、菊花、竜眼肉、山査子、陳皮が入っているのですが、陳皮(みかんの皮)は自家製です。こんなにも本格的なの漢方茶が味わえるとは驚き。お湯を足して、3煎ほどいただけます。実はこのお湯にも秘密が。京都の北、山道をくねくねと登った先にある京見峠に湧く天然の湧水を使っているそうです。
奥さんはカフェを始める前、体の不調が続き病院で漢方薬を処方してもらっていたのですが、なかなか改善されず、自ら漢方を学んで「カウンセリングから人が持つ体質を導き、その体質に合わせ和漢薬草を選別・ブレンド、体質改善のアドバイス」ができる漢方茶ブレンダーの資格を取得されたそう。
ブレンドしたお茶の販売もされています。「イライラ茶」や「泣きたい茶」「胃~調子茶」などユニークなネーミング、かつ、わかりやすいのもいいです。自分にはもちろん友達にプレゼントしたくなりますね。
カフェタイムは、デザート全部乗せの豪華セットを漢方茶とともに
デザートのおすすめは、お店のデザートすべてをミニサイズで楽しめるDXセット。「こんなに食べられるかな?」と思うほどのボリュームですが、ほぼ全員が完食されているそう。色も味も濃い卵の黄身だけを使ったアイス、72%のカカオ、滋養卵とバターのみで作るグルテンフリーのガトーショコラ、厳選された素材でシンプルな味わいに仕上げたなめらかプリン、そして不思議なおいしさのシフォンケーキはホーリーバジル味。軽やかなシフォンケーキなのに、口内に広がるのは爽やかな香りで未体験の味でした。食事はもちろん漢方茶カフェとしても優秀です。
京都市内にこんなにカジュアルに本格的な漢方茶や薬膳料理が食べられるお店があるなんて、ますます紫竹エリアから目が離せません。近くには和菓子や洋菓子、焙煎コーヒーのお店などグルメが注目するお店が点在していますので、食べることを楽しみたい人に、このエリアおすすめです。
■薬膳 漢方茶カフェ cha cafe wa(やくぜん かんぽうちゃかふぇ チャ カフェ ワ)
住所:京都府京都市北区紫竹下芝本町26
TEL:075-203-2706
営業時間:11時30分~21時(売り切れ次第終了)
定休日: 金曜(祝日の場合営業)
アクセス:京都市バス上堀川から徒歩5分または地下鉄北大路駅から徒歩17分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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