山形・銀山温泉|新規OPENも!一度は泊まりたい憧れの温泉宿オススメ5選
大正ロマンの街並みが美しい山形県の銀山温泉。今回は温泉街にある旅館のなかから、グループ向けや新規オープン、レトロな雰囲気が楽しめる宿など、5つをセレクト。銀山温泉は客室数が少ないゆえに繁忙期の冬シーズンはほぼ満室状態が続くので、はやめの予約が吉◎です
Summary
【能登屋】銀山温泉のシンボル的存在!国の登録文化財指定の湯宿
温泉街のなかでもひときわ目立つ木造4層造りの建物。創業は明治25年(1892)、大正10年(1921)築の「能登屋」は、泊まるだけでなく建築探訪としても楽しめる魅力にあふれています。
大正時代からそのままの姿を残す階段は飴色のツヤが輝き、望楼部分は現在吹き抜けの天井がユニークな談話室に。玄関には左官職人が鏝(コテ)で描いた鏝絵があり、歴史と風格を感じられます。
お風呂は源泉かけ流しの木の香りただよう露天風呂と石造りの内風呂のほか、白銀の滝を望める展望露天風呂(冬期休止)などバリエーション豊か!特に、開業当時から元湯として利用されている洞窟風呂は、貸切で利用できるのでオススメです。
客室は全部で15室。本館や別館で趣が異なり、川側や山側など部屋から見える景色もまたそれぞれ。和の落ち着いた空間が旅の疲れを癒やしてくれそうです。
夕食は尾花沢牛や鴨肉など地元産の食材をふんだんに使用した山の幸中心のメニュー。自家製山ぶどう酒も楽しめます。1階には宿泊者のみが利用できるカフェ「山ぼうし」があり、飲み物と軽食を提供。川のせせらぎを聞きながらゆっくりとひとときを過ごしましょう。
■能登屋(のとや)
住所:山形県尾花沢市銀山新畑446
アクセス:バス停銀山温泉から徒歩7分
電話:0237-28-2327
料金:1泊2食付き2万2150円~
IN/OUT:14時/10時30分
【本館古勢起屋】2022年7月オープン!大正ロマンを体現した様式美に注目
約100年前の大正・昭和初期にアールデコ様式で建てられた「本館古勢起屋」が、現代の名工の手によって2022年7月によみがえりました。
当時のたたずまいをできるだけそのままに再現すべく、古材や伝統工法の木組みを用いながらリノベーション。新しくする部分はあえて着彩はせず、じっくりと時間をかけて古い木と馴染んでいくように設計されています。
「大正モダン」と名が付いた洋風の客室は、ステンドグラスやアンティークなベッドボードなど大正ロマン風のシックなインテリアでまとめられ、ホテルのような快適さが魅力。畳敷きの純和風の客室もあり、日本建築の様式美を楽しみながらひとときを過ごせます。
温泉は、先代が愛した書をモチーフにした黒が基調の「硯風呂」と銀山の歴史を再現した白が基調の「大正風呂」の2種類。時間入れ替え制で雰囲気が異なる内湯を楽しめるほか、露天風呂に入りたい場合は姉妹館の「銀山荘」も利用できます。
また、滞在中の飲食はすべて宿泊料金込みのオールインクルーシブ。アルコールを含むドリンクがロビーラウンジにあるドリンクバーで飲み放題で楽しめます♪夕食は温泉街の「野川亭」で洋を織り交ぜたコース料理を。姉妹店の「湯けむり食堂しろがね」では宿泊者割引でお得にランチやカフェ利用もできるので、ぜひ訪れてみてくださいね。
■本館古勢起屋(ほんかんこせきや)
住所:山形県尾花沢市銀山新畑412
アクセス:バス停銀山温泉から徒歩6分
電話:0237-28-2322(代表)
料金:1泊2食付き3万1350円~
IN/OUT:15時/10時
【藤屋】隈研吾氏設計の木のぬくもり感じるモダン旅館
銀山温泉の街並みに凛としたたたずまいで静かな存在感を放つ「藤屋」は、有名建築家・隈研吾氏によって設計されました。
壁や天井には手漉き和紙、廊下には細く割いた竹を川の流れのように配置し、ホテルのホスピタリティと旅館の温かみが融合したモダンさに包まれています。
客室は全部で3タイプ。食事は部屋食になり、一番広いAタイプの客室には温泉街を見下ろせるダイニングスペースが設けられています。
どの部屋タイプもスタイリッシュなインテリアでまとめられ、ゆったりとしたプライベート空間が魅力。非日常というコンセプトのもと、有名建築家の意匠を楽しみながら心ゆくまでリラックスできそうです。
また注目は5つの貸切風呂。竹・ヒバ・天空・石・地下とそれぞれにテーマがあり、予約なしで24時間好きなときに、好きなお風呂を、好きなだけ堪能できます。総客室数も8部屋と多すぎないので、気兼ねなく贅沢に湯浴みを愉しみましょう。
■藤屋(ふじや)
住所:山形県尾花沢市銀山新畑443
アクセス:バス停銀山温泉から徒歩5分
電話:0237-28-2141
料金:1泊2食付き3万2900円~
IN/OUT:15時/10時
【古勢起屋別館】レトロかわいい!木造建築のクラシカルな魅力に浸る
銀山温泉のほぼ中央に位置する「古勢起屋別館」は、まるで小説の世界にいるようなクラシカルな雰囲気が漂います。
昔の造りを残した切妻の大屋根、歴史を感じさせる立派な柱や梁…。大浴場へつながる階段はちょっぴり狭くて頭もぶつかりそうだけど、なんだかそれも「味」。ステンドグラスが印象的で、レトロなかわいさにどっぷりと浸れるのが魅力です。
部屋は街並みを見渡せる川側と静かな山側から選べ、スタンダードな2間続きの和室のほか、2016年の改装でリニューアルしたベッド・部屋トイレ付の客室などさまざまなタイプがあります。
障子戸を開けて椅子に腰かけながら街並みを眺めていると、文豪のように今にも筆が走りそうな雰囲気。違う時代にタイムスリップして時が止まったかのようです。
食事は2階の食事処にて。半個室のように区切られていてゆったりと気兼ねなくグループごとに楽しめます。またチェックアウトまでドリンクは飲み放題!(アルコールは前日23時まで)古きよき趣を心ゆくまで楽しみながら特別な時間を過ごしましょう。
■古勢起屋別館(こせきやべっかん)
住所:山形県尾花沢市銀山新畑417
アクセス:バス停銀山温泉から徒歩6分
電話:0237-28-2322(代表)
料金:1泊2食付き2万1050円~
IN/OUT:15時/10時
【銀山荘】客室露天風呂付き!大人数利用にもオススメ
温泉街へ向かう途中の坂にたたずむ「銀山荘」は、銀山温泉で最大の規模を誇る和風旅館。5階建て・客室40室を備え、比較的部屋数が少ない銀山温泉において、大人数のグループで泊まるには最適な宿です。
客室は半露天風呂の有・無で2種類から選べます。半露天風呂は2人がゆったりと入れる寝湯タイプ。窓を開ければ山の緑、そしてテレビや音楽を楽しめるモニターまで付いていて、手足を伸ばしながらだれにも邪魔されることなくゆっくりと浸かれます♪
ドリンクが置けるスペースもあるので、ワインやシャンパン片手にゆっくりと最高の贅沢を楽しめそうです。
料理は地元山形でとれた季節の旬の素材を盛り込んだ和食膳。山形黒毛和牛のローストや山形のブランド米・つや姫など山形づくしのメニューが揃います。
食事会場は畳の部屋に椅子を置いた高膳スタイル。係の方が数品ずつ料理を運んでくださり、「ご飯を早めに」といったリクエストもできるのがうれしいポイント♪
また銀山温泉随一の広々とした大浴場や露天風呂も魅力。山を望む大パノラマは絶景で、料理に温泉にと楽しみが尽きません。
「銀山荘」はバス停や共同駐車場から近く、アクセスも抜群。近代的な造りで快適に過ごせるので老若男女すべての人にオススメです♪
■仙峡の宿 銀山荘(せんきょうのやど ぎんざんそう)
住所:山形県尾花沢市銀山新畑85
アクセス:バス停銀山温泉からすぐ
電話:0237-28-2322(代表)
料金:1泊2食付き2万1600円~
IN/OUT:15時/10時
Text & Photo:ジェンティーレ恵
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