「住吉大社」大阪の最強パワースポット。キュートな御朱印やお守りも

「住吉大社」大阪の最強パワースポット。キュートな御朱印やお守りも

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関西の初詣で毎年大勢の人が訪れる「住吉大社」には、美しいアーチの反橋(そりはし)や国宝に指定されている本殿などみどころがたくさんあります。また、願いごとが叶うかどうかを占う「おもかる石」や、自分で作る「五大力の石守り」など、願かけで知られるスポットもあり、ゆっくりと参拝したくなります。広い住吉大社をくわしく紹介します!

Summary

大阪で初詣といえば「すみよっさん」

全国の住吉神社約2300社余の総本社であり、日本を代表する神社の一つである住吉大社。古くは摂津国 (現在の大阪府北西部と兵庫県南東部) の「一之宮」(神社の社格の中で最上位)という由緒ある神社です。地元大阪の人は親しみを込めて「すみよっさん」と呼んでおり、特に「初詣といえば、すみよっさんや」と言われるほど。大晦日からたくさんの参拝者が訪れることで有名です。

住吉大社の創建は211年、神功皇后が住吉大神をお祀りになったのが始まりといわれています。住吉大神とは、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)といわれる三柱の神さまの総称のこと。住吉大社では、この三柱の神さまと、神功皇后が祀られています。また、住吉大神は海の神様として古くから信仰され、漁業や航海関係者が安全祈願に訪れています。

広ーい住吉大社のみどころを徹底ガイド!

広さが3万坪ある住吉大社には、ぜひ訪れてほしいスポットがたくさんあります。境内をざっと散策するなら1時間、じっくり見て回るのなら2~3時間ほど時間をとっておくことをおすすめします。

反橋(別名「太鼓橋」)

住吉大社の見どころといえば、この「反橋(そりはし)」。長さは約20m、高さ約3.6m、幅約5.5mの橋で、最大傾斜は約48度あります。「この橋を渡るだけでお祓いになる」との信仰もあるそうなので、参拝時にはぜひ橋を渡って本殿へ。

昭和30年代までの橋は足をかけるための穴が空いていただけで、渡るのに苦労したそうですが、現在は階段状になっています。川端康成が小説『反橋』で「反橋は上るよりもおりる方がこはいものです」とも記しているように、傾斜が急なのも特徴の一つ。境内には、そんな川端康成の小説の一節を記した石碑もあるので探してみてくださいね。

現在の石造の橋脚は、慶長年間に豊臣秀吉の妻である淀君が豊臣秀頼の成長祈願のために奉納したと伝えられているものが、そのまま残っています。水面に映る橋と合わさって太鼓のように見えることから「太鼓橋」とも呼ばれおり、写真撮影にもおすすめのスポットです。

ウサギの手水舎

反橋を渡ると、左手に手水舎があります。住吉大社の手水の口はウサギ。なぜ、ウサギなのかというと、住吉大社の鎮座が辛卯年卯月卯日(卯=兎)にちなんで、ウサギは住吉大社の神使とされているからなんです。

誕生石

安産祈願のスポットとして有名な「誕生石」があるのは、反橋がある池の近く。源頼朝の寵愛を受けた丹後局(たんごのつぼね)が北条正子に命を狙われる中、この場所で産気付き、大きな石を持って出産したという話があります。そのときの子どもが薩摩藩の島津家の始祖である島津忠久で、今でも島津家縁の方々がお参りに来られるそうです。

柱が四角の鳥居

反橋を渡ったところにある鳥居は柱が円柱ではなく、四角なのが特徴。この珍しい形に注目です。

国宝に指定された4つの本宮

第一本宮
第一本宮

境内には国宝に指定されている4つの本宮があります。それぞれ、「住吉造(すみよしづくり)」とよばれる古代神殿の建築様式で、L字型に配置されているのが特徴。住吉大社には海の神様をお祀りしていることから、大海原をゆく船団のように見える配置になっているという話もあるのだとか。こちらの第一本宮には、底筒男命が祀られています。

第二本宮に祀られているのは中筒男命
第二本宮に祀られているのは中筒男命
第三本宮に祀られているのは表筒男命
第三本宮に祀られているのは表筒男命
第四本宮
第四本宮

第四本宮に祀られているのは、神功皇后です。現在の本宮は1810年に造営されたものなのだそう。歴史ある本宮を参拝後は、ぜひじっくりと見てくださいね。

住吉神兎

第四本宮前にある「住吉神兎(すみよしうさぎ)」は、「なでうさぎ」ともよばれ、撫でて無病息災を祈願します。

侍者社

「侍者社(おもとしゃ)」は田裳見宿禰(たもみのすくね)と、市姫命(いちひめのみこと)をお祀りしている神社で、縁結びのご利益があるといわれています。

中には参拝者が奉納した授与品がずらりと並んでいます。「侍者人形」は良縁成就のご利益があるほか、「裸雛」は夫婦円満のご利益があるそうなので、カップルや夫婦で訪れるのもおすすめです。

おもかる石で願い事が叶うか占おう

本殿がある場所から100mほど離れた大蔵社の境内には、「おもかる石」という占いができる霊石があるのをご存じでしょうか?

「おもかる石」があるのは、大歳社の境内にある「おいとしぼし社」。3つの石が並んでおり、石を持ち上げて石の重さを覚え、もう一度石を持ち上げたときに重いか、軽いかで願いが叶うかどうかがわかるというものです。

2度目に石を持ち上げたときに軽ければ願いは叶う、重ければ努力が必要なのだとか。石は一つに絞ってもいいですし、3つの石で試してみるのもあり。願いごとがある方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

お守りは自分でゲット!五・大・力の石守り

願いごとを叶えたい!という方におすすめなのが、第一本宮の南側、「五所御前(ごしょごぜん)」というところにある「五大力石(ごだいりきいし)」です。この五所御前は、約1800年前に住吉大神が鎮座されたときに、最初にお祀りされた場所と伝えられている神聖なスポットで、そこに「五」「大」「力」と描かれた小石を探し、お守りにすると体力・智力・財力・福力・寿力を授かるといわれています。

まずは、小石を入れるお守りを授与所で授かりましょう。色はピンクとブルーの2種類。準備ができたら、いざ五所御前へ。

五所御前の周りは石の柵で囲まれており、柵の隙間から手を伸ばして小石を探します。

3つの文字が描かれた小石を見つけたらお守りの中に入れて持ち帰りましょう。願いが叶ったら、石を倍にして自分が拾った石と一緒に五所御前へ返すというのが慣わし。

人気の授与品やおみくじ

住吉大社には、そのほかにも人気の授与品やおみくじがあります。こちらの「住っこうさぎ」は、大切にかわいがると幸運を招いてくれるというご利益がある授与品。色は白とピンクの2種類で、初穂料は各1000円です。

開運招福のご利益がある「うさぎ水引守」(初穂料1000円)
開運招福のご利益がある「うさぎ水引守」(初穂料1000円)
手彫りの本水晶で作られた「えと水晶守」(初穂料1000円)
手彫りの本水晶で作られた「えと水晶守」(初穂料1000円)
クリップ型で鞄や財布にもつけやすい「除災招福守」(初穂料1000円)
クリップ型で鞄や財布にもつけやすい「除災招福守」(初穂料1000円)
神使であるうさぎの形をしたかわいいおみくじ
神使であるうさぎの形をしたかわいいおみくじ

こちらの「一年安鯛みくじ」は、つりざおを使って鯛を釣り上げるおみくじ。金色の鯛もあり、縁起がよさそうです。

刺繍入りの御朱印やキュートなオリジナル御朱印帳をチェック

住吉大社でいただける通常の御朱印は2種類。和紙に「住吉大社」もしくは「神光照海」と書かれたものに、参拝した日付を入れてもらうことができます。ほかには、月に一度の「初辰日(はったつび)」にだけ、種貸社・楠珺社・浅澤社・大歳社の4社でいただける御朱印、年に一度の例祭日のみにいただける御朱印が数種類あります。

それぞれ初穂料は500円~1000円。初辰日や例祭日の日程については、公式サイトをご確認ください。

住吉大社のオリジナル御朱印帳が欲しい!という方におすすめなのが、こちらのキュートな御朱印帳。反橋とウサギが描かれており、色はピンクとブルーの2種類あります(各2000円)。

商売発達・家内安全を祈願する「初辰まいり」

最後に、住吉大社ならではの、商売発達や家内安全を祈願する「初辰(はったつ)まいり」をご紹介します。初辰とは、毎月最初の辰の日のこと。この初辰の日に住吉大社にある「種貸社」「楠珺社」「浅澤社」「大歳社」の4つの神社をお参りすると、より一層の力を与えてもらえるといわれています。

種貸社

まずは、1番参りで「願いの種」を授かるため境内の西側にある「種貸社(たねかししゃ)」へ。種貸社のご祭神は倉稲魂命(うがのみたまのみこと)で、元種を授ける神といわれています。

住吉の地は一寸法師発祥の地ともいわれており、敷地内には一寸法師の手水舎や、一寸法師の顔はめパネル、一寸法師になりきって撮影ができるフォトスポットもありますよ。

楠珺社

続いて向かう2番参り「楠珺社(なんくんしゃ)」では、願いの発達を祈願します。御祭神は宇迦魂命(うがのみたまのみこと)。参拝のときに招福猫を受けて祈願を行い、これを48カ月間続けると「始終発達(しじゅうはったつ=四十八辰)」の福を授かることができるといわれています。

かわいい招福猫が並んでいて、フォトスポットとしても人気。猫好きなら、ぜひともチェックしておきたいですね。

浅澤社

3番参りの「浅澤社(あさざわしゃ)」では、芸事や美容の願いの福を授かります。御祭神は弁財天と同一神といわれている市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)ということもあり、芸能の仕事に関わる方の参拝も多いのだそう。

大歳社

4番参りの「大歳社(おおとししゃ)」をお参りすれば、願いを成就させてもらえるといわれています。

この4つの神社を毎月初辰の日に1回ずつ、4年かけて48回参拝すれば、満願成就するといわれているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

アクセスは路面電車がおすすめ!

住吉大社へ公共交通機関で行く場合は、南海本線住吉大社駅から東へ徒歩3分または、南海高野線住吉東駅から西へ徒歩5分。

住吉大社へ行くときに、ぜひおすすめしたいのが路面電車を利用して行く方法です。路面電車の天王寺駅前から阪堺線 住吉鳥居前駅で降りれば、徒歩すぐ。大阪の街並みを楽しみたい!という方は、ぜひどうぞ。

電車で、なんばからは約10分、天王寺からは約15分という都会のすぐ近くに位置する「住吉大社」。遥か古の人々が様々な思いを胸に訪れたこの神社は、厳かな時間を過ごせるスポットです。

■住吉大社(すみよしたいしゃ)
住所:大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
TEL:06-6672-0753
営業時間:9~17時(開門は6時30分)
定休日:無休
料金: 境内無料

Text:中田優里奈(ウエストプラン)

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