「ドリア屋 松栄」が新橋に移転オープン! ドリア専門店の絶対食べたいメニューはこれ
これまで下北沢、そして高円寺と場所を変えて営業してきた「ドリア屋 松栄(マツエイ)」が、2022年11月に新橋に移転オープン! リピートするファンも多いというドリア専門店の魅力を探ってきました。
下北沢・高円寺から新橋へ。ドリア専門店が移転オープン
「ドリアだけで営業中」のインパクト大な看板はそのまま、ダイニング居酒屋「izakaya ハーリー(イザカヤ ハーリー)」を間借りする形で、ランチのみ営業しています。
季節の素材を使うことを大切にしているので、メニューは不定期で入れ替わります。公式Instagram(@matuei_d)で随時アナウンスされるので、食べたいと思ったドリアがあったら早めに足を運びましょう♪
日本発祥のドリアをフレンチシェフならではの視点で発信
もともと、フランスの名料理人・エスコフィエの料理書に「Homard Tourville(オマール海老のトゥールヴィル風)」という料理(リゾットにオマール海老などをのせて、チーズをかけてオーブンで焼いたもの)があり、これがドリアのルーツだといわれています。
ワイル氏はそれをオマージュし、バターライスに芝エビのクリーム煮とベシャメルソース(ホワイトソース)をかけ、オーブンで焼き上げて提供。この料理こそが、“現在知れ渡っている”ドリアの原型であるといわれているのです。
なかでもそんなドリアの“原型”への思いを込めたのが、看板メニュー「海老とフレッシュトマトのドリア 大葉風味」です。
素材3~4品のみでシンプルに仕上げるフレンチのスペシャリテに倣い、ソースとご飯のみでも成り立つように作っているそう。海老やトマト、大葉ソースは、あくまでも主役のソースとご飯を引き立てる名脇役なのです。
まずはホワイトソース。ドリアが重くならないよう、小麦粉とバターを一般的な量の半分にして、軽く仕げているのだそう。たしかに「ホワイトソース」と聞いてイメージするものよりも、かなり「シャバシャバ」とした見た目です。
たまねぎは水を少量ずつ足しながら、コクが強いニュージーランド産のグラスフェッドバターで炒めるのがポイントなのだとか。
焦げないよう、1時間つきっきりで丁寧につくり上げたホワイトソースとたまねぎを合わせたら、こだわりのソース・スービーズの完成です。
雑穀米にゆるやかなソースがよく絡み、たしかにリゾットのような口当たりです。コクはあるのにしつこさはなく、とてもやさしい味わい。雑穀のプチプチとした食感も相まって、重さは一切ありません。
ぷりぷり&ジューシーな海老とトマトの酸味のバランスも絶妙。大葉ソースを少しずつ混ぜながら、味の変化も楽しんでくださいね。
ちなみに2品とも、再び登場するかはシェフの気分次第だそう。食べることができたらラッキーかも!?
季節限定のドリアも見逃せない! 冬は牡蠣がイチオシ
牡蠣に合うよう、ホワイトソースにだしを加えて和風に。柚子を使ったラヴィゴットソースがアクセントになっていて、爽やかな味わいに仕上がっています。冬の食材同士のマリアージュを、和風のドリアで楽しんでください。
フレンチ出身のシェフならではの繊細なこだわりが光るドリアは、どれも絶品。実は日本発祥という意外な歴史を持つドリアを、この機会にじっくり味わってみませんか? 「ドリアだけで営業中」の看板を目印に、ぜひ新橋の松栄へ足を運んでみてくださいね。
■ドリア屋 松栄(どりあや まつえい)
住所:東京都港区新橋3-19-2 西口加藤ビル2階
TEL:070-8547-9680
営業時間: 11時〜14時30分(14時LO)
定休日:土・日曜
Text・Photo:新井美由紀(vivace)
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