マレーシアのローカルに愛される都会の中のレトロカフェ「キャピトル・カフェ」
マレーシアの首都クアラルンプールで最も賑わうブキッ・ビンタン地区。日本でいえば銀座ともいえる街に、朝7時のオープンから夕方クローズするまで一日中客足の絶えないカフェがあります。スイーツやお茶を楽しむだけでなく、通勤するローカルたちが朝昼にお腹を満たす人気のお店を訪ねました。
ローカルに人気の朝ごはん「ホー・ガー・サイ・ロティ・バカル」
朝7時の開店とほぼ同時に「キャピトル・カフェ」に入ると、すでにお客さんが何人かテーブルに座っていました。さすが人気店!30分も経つと満席に近い状態に。多くが通勤前らしきビジネスマン&ウーマンです。
多くの人が注文しているのが「ホー・ガー・サイ・ロティ・バカル・セット(Ho Ga Sai Roti Bakar Set)」。ヤシの実から作ったカヤジャムを塗ったトーストに、バターのかけらを挟んだパンで、半熟卵をつけていただくのがマレースタイル。卵にはお好みで塩や胡椒をかければ、甘じょっぱくて病み付きになるおいしさです。
セットの飲み物は、コーヒーにミロ(マレーシアでは“マイロ”と発音します)をのせたものにぜひトライしてみてください。
コーヒーの苦みと、ミロの甘さがマイルドに調和して、朝の一杯にぴったり。写真のアイスコーヒーのミロがけも、甘くて朝から元気が出る味わいでした。
店の自慢はマレーシアの庶民の味「ナシ・レマ」
マレーシアの人々も朝食はご飯派とパン派がいるようで、朝からご飯系メニューを食べている人もいます。
日本語がとても上手な店主のコウさんに教えてもらったのは「キャピトル・ナシ・レマ(Capitol Nasi Lemak)」。お店を代表するメニューの一つです。白いご飯に鶏肉、卵、ピーナッツと干した魚を添えた「ナシ・レマ」そのものが、マレーシアを代表する料理なのですが、「キャピトル・カフェ」の鶏肉は外がカリッ、中がふわっとジューシーでとってもおいしい!さらにこれにエビのすり身が付いた「キャピトル・ナシ・レマ・ウイズ・サンバル・プロウン・プタイ(Capitol Nasi Lemak with Sambal Prawn Petai)」も人気です。
こちらはバリスタイルのアヒルの唐揚げで「バリ・クリスピー・ダック・ウイズ・ハニーソース(Bali Crispy Duck with Honey Sause」のハーフサイズ(RM31.90)。ハーフとはいえ、ボリューミーです。やはり外がカリッ、中がふわっとジューシーに仕上がっていてこちらもおいしかったです。
心が整うようなレトロなインテリア
「キャピトル・カフェ」は1957年創立という歴史のあるお店ですが、近年、ブキッ・ビンタン駅から徒歩3分の路地に移転した際に、徹底したレトロモダンなインテリアの店に生まれ変わりました。店内には1960年代、70年代の映画やCMのポスターなどが飾られ、テーブルやイスも当時のものを取り寄せ、大切に使用。ホッとくつろげる“心が整う”雰囲気に満ちています。
ビルに囲まれていますが、看板が目立っていて、明るい店だけに入りやすいのも魅力。店に向かって左手にも敷地が続いていて、とにかくその広さに驚かされます。
そしてオーナーのコウさんは日本にも来たことがあり、日本びいきで日本語もペラペラ。他にも事業を手掛けていて、旅行会社も運営されているそう。店内にはマレーシア人向けの北海道旅行のパンフレットが置かれていました。でもコウさんにとっては、何よりも美味しい料理を提供することが一番!なんだそうです。
スイーツやスナックも見逃せない!
キャピトル・カフェではスイーツもいただけます。マレーシアの伝統的なアイスカチャン、チェンドルは要チェック!
また販売コーナーには伝統的なお菓子やスナック、パンがズラリと並んでいて、朝からテイクアウトするお客さんも多くいました。スナック類はお土産によさそうなものもあったので、こちらも忘れず見てみてくださいね。
マレーシアらしい料理やスイーツを食べたり、お土産を買ったりするのにおすすめな「キャピトル・カフェ」をご紹介しました。
マレーシア・クアラルンプールに行く際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
■ Capitol Café(キャピトル・カフェ 都首茶室)
住所:46&48, Jalan Sultan Ismail, 50250 Kuala Lumpur
TEL:03-2110-5591
営業時間:7時~16時30分
定休日:無休
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Text:後藤ゆかり
Photo:鈴木伸、後藤ゆかり
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