
【茨城×初日の出】常陸国のふたつのパワースポット!大洗磯前神社と酒列磯前神社
波に洗われる岩礁に鳥居がすっくとたたずむ大洗磯前神社と、神が宿るとされるタブノキの巨木に包まれた酒列磯前神社。磯前という名前が同じだけでなく、ご祭神も、国づくりに力を尽くした大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)と同じ。二柱の神々が、国難にあえぐ日本を救うために鹿島灘の岩礁に光り輝きながら再び降臨した様子は、平安時代の国史『日本文徳天皇実録』にも記されています。このふたつの磯前神社に詣でれば、安らかな癒しと神秘の力を感じます。ご利益もついてきますよ、きっと。
大洗磯前神社の神磯の鳥居でご神徳をいただく
神磯の鳥居ごしに、海の向こうにあるといわれる不老不死の国「常世国(とこよのくに)」に手を合わせたら、海辺の高台にたたずむご本殿へ。100段以上の石段を登り切ったところに立つ随神門には、ご祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)、別名大国主命(おおくにぬしのみこと)が助けたことで知られるウサギの透かし彫りが刻まれています。
拝殿の前にも令和5年(2023)の干支「卯」を描いた巨大な絵馬が飾られています。大洗磯前神社には、大貴己命が救った「因幡の白うさぎ」にちなむウサギの絵馬があります。奉納された絵馬たちは個性豊かなものばかり。参拝の作法は二拝二拍手一拝。心静かに参拝を。ちなみに2023年元旦~1月3日は、鹿島臨海鉄道の大洗駅から無料シャトルバスが運行されます。
拝殿前の六匹のユーモラスな石のカエルは、「無事に帰る」「無くし物が返る」「欲しいものが買える」などいろいろな意味があるそう。随神門前の福の神の木像は、主祭神のだいこくさま(大己貴命)とえびすさま(少彦名命)。なでなでしてご利益を授かりましょう。
酒列磯前神社に詣でて、幸せの亀さんに祈る
ひたちなか市の酒列磯前神社で、なんといっても印象的なのは境内を包み込む鎮守の森。まさに神韻縹渺(しんいんひょうびょう)、なんともいえない厳かな気持ちになってきます。
こちらのシンボルアニマルはカメ。宝くじの高額当選者が奉納した幸運のカメの像です。神社にお参りしてカメの像にふれるとご利益があると話題を呼び、ジャンボ宝くじの発売時期にはお参りの行列ができるほど。絵馬のモチーフもカメ。金運の象徴になっているカメですが、本来は知恵と長寿を象徴する縁起のよい動物。酒列磯前神社の御祭神が身心を癒す二神なので、ふさわしいですよね。ちなみに最寄りの宝くじ売り場は、ジョイフル本田ニューポートひたちなか店のチャンスセンター。発売日には神職と巫女による祈願祭も行われ、なんとここ数年で総額約60億円がこの売り場から出たそう。うーん、これはお参りせねば。
■酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)
住所:茨城県ひたちなか市磯崎町4607-2
TEL:029-265-8220
営業時間: 8~16時
定休日:無休
料金:境内自由
アクセス:(公共交通)ひたちなか海浜鉄道湊線磯崎駅から徒歩10分 /(車)常陸那珂有料道路ひたち海浜公園ICから県道247号など経由約4㎞6分
駐車場:普通車約60台
万葉の昔から知られる海辺の奇岩「逆列岩」
■逆列岩(さかつらいわ)
住所:茨城県ひたちなか市磯崎町
TEL:なし
営業時間:見学自由
定休日:無休
料金:見学自由
アクセス:(公共交通)ひたちなか海浜鉄道湊線磯崎駅または美乃浜学園駅から徒歩10分/(車)常陸那珂有料道路ひたち海浜公園ICから県道247・6号など経由約8㎞10分
駐車場:あり
text&photo:松尾裕美
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