【栃木県 鹿沼市】町全体があっつあつ!「かぬまシウマイ」を食べに行こう
最近とみに目にする「かぬまシウマイ」。かぬまは栃木県鹿沼市。その新しいご当地グルメです。鹿沼商工会議所が旗振り役になって2020年から取り組みを始め、テレビやネット上の情報番組やグルメ特集などで大きく採り上げられるほどに! そんなおいしい話題でホットな鹿沼に行ってきました。
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JR鹿沼駅でも東武新鹿沼駅でも「シウマイ」がお出迎え
鹿沼の入口は東武新鹿沼駅とJR鹿沼駅の2ヵ所。どちらの駅にもシウマイにちなむ〝何か"があります。東武新鹿沼駅は全国でもここにしかないシウマイ自動販売機。保冷袋まであるという至れり尽くせりな自販機です。JR鹿沼駅前はシウマイの像。シウマイ型…なんていうありがちなものでなく、「握る」がテーマの、これはもう本格的なモダンアート。東京藝術大学の監修のもと、彫刻家の石井琢郎さんと鹿沼のこどもたちの手により完成しました。ん? でもなぜ鹿沼でシウマイなの?
栃木のご当地グルメといえば、宇都宮のギョーザが全国的に有名です。すぐ近くにある大御所の向こうを張って、シウマイを打ち出すとは、鹿沼市、たいへんなチャレンジャー……いえいえ違うんです。実は「シウマイ弁当」で知られる横浜「崎陽軒」の初代社長・野並茂吉氏の出身地が鹿沼だったのです。ちなみに野並茂吉さんの栃木なまりのシューマイ=シウマイが、崎陽軒の独特の名称の由来とか。もちろん鹿沼でも「シウマイ」と呼んでいます。「かぬまシウマイ」ってどんなシューマイ?
例えば佐賀ならイカ、仙台なら牛タンなど、特産物がその地のシューマイになるのが定番ですが、鹿沼市では一言ではいえないほど千差万別個性色々。しばりがなくて自由奔放。食べ歩けばビックリすること請け合いです。両方の駅には詳細なイラストマップが置かれています。約60軒に及ぶ加盟店の中からその場で食べられる店舗を、ほんの少しご紹介しましょう。地産地消の「そば割烹 日晃(にっこう)」のそばの実海老シウマイ
鹿沼は香り高い在来種の「鹿沼そば」で知られる関東屈指のそばの産地。「そば割烹 日晃」は、自社畑で栽培した玄そばを、冷蔵技術を駆使し通年新そばのおいしさを保つ「氷点熟成そば 碧い瞳」を提供しています。この店のシウマイは、もちろんそばの実をトッピング。そばのプチプチ、海老のプリプリ。二つの食感が楽しめる上品な味わいです。住所:栃木県鹿沼市西茂呂2-22-25
TEL:0289-65-2525
営業時間:11~14時LO、16時30分~21時(土・日曜、祝日は11~22時)
定休日:元日
アクセス:JR鹿沼駅からリーバス(鹿沼市)運転免許センター線花木センター行きなどで約8分、ヨークベニマル前下車、徒歩1分
P:200台
「みっちゃん蕎麦」では具沢山のニラそばシウマイ
鹿沼はニラ栽培も盛ん。「みっちゃん蕎麦」は鹿沼の農家に古くから伝わるニラそばで知られる店です。店主の光子さんが考案したのは、御自身も大好きなニラ、自慢のそばの実のほか、シイタケはじめ具沢山なニラそばシウマイ。ふわりと柔らかく、一口食べると様々な具材の風味と食感が弾けます。これはおいしい! 毎日でも食べられそう。「ヤオハン東町(あずまちょう)店」ではオリジナルのシウマイ系お惣菜を
栃木のご当地スーパー「ヤオハン」のオリジナルシウマイは、肉シウマイとニラシウマイ。どちらもやさしい味付けで食べ応えたっぷり。惣菜売り場にはシウマイコーナーも設けられています。この肉シウマイを活用したのがシウマイドッグ。パンとシウマイの意外なマッチング。ハマります。冷凍の肉シウマイとニラシウマイはおみやげにもおすすめです。住所:栃木県鹿沼市東町1-3-32
TEL:0289-62-8881
営業時間:9~21時
定休日:元日
アクセス:JR鹿沼駅から徒歩15分
P:130台
「鮨TO創作和食馳走裕や」の黒豚シウマイ入りだし巻き
築地直送のネタを堪能できる鮨に加え、旬の食材を活かした創作和食も味わえる店。少しおすましの気分で出かけたいこの店のシウマイメニューは、う巻きのウナギをシウマイに変えたシウマイ巻き。シウマイの肉は黒豚、卵は濃厚なコクと甘味に定評のある那須御用卵を使用。別々に食べてもおいしいもの同士のかけ算。発想の自由さ、さすがの一品です。住所:栃木県鹿沼市東末広町1940
TEL: 0289-62-3670
営業時間:11時30分~14時、17時30分~20時30分LO
定休日:月・火曜(祝日の場合は不定。要問合せ)
アクセス:JR鹿沼駅から徒歩15分
P:40台
「山いち」の激うまチャーシウマイラーメン
まず驚くのは黄金色の澄んだスープと麺の美しさ。一口すすれば昆布やしいたけのエキスが細胞にしみこむようです。そしてトッピングのシウマイの具材は、なんと4日間かけて作り上げる自家製チャーシューと鹿沼特産のニラ。ワンタンの皮で包んでいるので、つるんとろんとほどけて広がる分厚い旨味。職人気質のご主人の思いがギュッとつまった逸品です。■山いち(やまいち)
住所:栃木県鹿沼市西茂呂3-39-14
TEL: 0289-78-4618
営業時間:11時~13時30分LO、17時~19時30分LO
定休日:木曜(祝日の場合は営業)
アクセス:JR鹿沼駅からリーバス(鹿沼市) 運転免許センター線?運転免許センター(栃木県)行きなどで約20分、西茂呂南下車、徒歩約2分
「創菓工房Matsuya」のシューうまいにドッキリ
パッと見はジャンボなシューマイ。一口食べればスイーツ。認知的不協和に、一瞬とまどいますが、これぞおいしいドッキリ。栗の風味、生クリーム&カスタードとシュー生地が甘いハーモニーを奏でます。トッピングやシューマイの皮は何でできている? それは食べてのお楽しみ。店舗は少し遠いですが、新鹿沼駅の自販機で買うこともできます。住所:栃木県鹿沼市下沢419
TEL: 0289-62-3277
営業時間:8~19時(日曜、祝日は8時30分~18時30分)
定休日:木曜(祝日の場合は営業)
アクセス:東武新鹿沼駅から約6㎞10分
P:7台
シウマイ聖地巡礼の強い味方もご紹介
ドライブ旅行ではない人も鹿沼のシウマイの食べ歩きができるよう、便利な〝足"も用意されています。 一つは路線バス。関東自動車の「長坂・鹿沼線」、愛称「シウマイ餃子ライン」が乗り降り自由の乗車券と鹿沼市内の指定店舗で使えるシウマイ食べ歩き券(300円分)がセットになったお得な乗車券「かぬまシウマイ食べ歩きっぷ」1400円。東武新鹿沼駅から徒歩1分の「みっちゃん蕎麦」やJR鹿沼駅から徒歩1分の「笑福シウマイ」で購入できます。ほかにもユニークな「シウマイタクシー」なんてのもあります。例えば「旅ベリーかぬま」の場合、シウマイ像見学→組子またはほうきなどの伝統工芸体験→シウマイ製品が揃う地元スーパー散策→好みの店でランチ(シウマイ券500円付き)→シウマイも食べられるまちの駅新鹿沼宿で休憩、と盛りだくさん。お肉屋さんのシウマイとシウマイ風天然石のついたストラップまたはネックレスがおみやげについて参加費8800円です。また「栃木ロイヤル交通」の場合は、ドライバーおすすめのシウマイ店を巡るというもの。巡る軒数によってお値段は変わります。お問合せを。
■旅ベリーかぬま(たびべりーかぬま)
TEL:0289-60-5301
■栃木ロイヤル交通(とちぎろいやるこうつう)
TEL:0289-60-0821
いかがでしたか? み~んなおいしそうでしょ。ここに挙げたのはほんの一例。まだまだバラエティ豊富なシウマイが待つ鹿沼へ出かけてみませんか?
text&photo 松尾裕美
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