【ひたちなか・東海・那珂】干してあるけど、ちょこっと深掘ってみた。日本一のほしいもを探しに行こう
このところさつまいもブームは高止まり。なかでもヘルシーで、腹もちよく、ちょこっとバッグにしのばせておけるほしいもは大人気です。ほんの少し前までは〝地味な保存食”的位置づけだったけれど、インフルエンサーやモデルが大好物と公言しはじめてから、意識高い系のオシャレなスイーツに鮮やかにキャラ変。そこで今回は日本一の生産高を誇る茨城県で、ほしいもを少し深掘りしてきました。
summary
茨城県がほしいも生産日本一になった3つの要因は?
それはずばり風土。冬の晴天率の高さ、海のミネラルをたっぷり含んだ強い潮風、そして肥沃で水はけのよいホクホクした〝黒ぼく土”が広がっていることです。この条件を満たすのは、ひたちなか市、那珂市、東海村の3エリア。合わせて日本一の生産高を誇っています。
主な原料のいもは3種。それぞれの特徴を知っておこう
今では安納芋や紫芋など、さまざまなさつまいもが使われるようになりましたが、古くからの定番は「たまゆたか」と「いずみ」。そこに新しい品種の「べにはるか」の3種類です。たまゆたか
たまゆたかは、玉のようにまるっこい形が特徴。素朴で癖がなく食べ飽きしないと長年愛され続けているオーソドックスな味です。
いずみ
栽培に時間がかかるため、原料の生産量は多くはありませんが、ほしいもにすると粘り気が強くさまざまな風味が口中に広がります。このコクがコアなファンに支持され続けています。
べにはるか
あまり地域を問わず育てやすく、ほしいもだけでなく焼きいもにしてもとろけるような食感でおいしいと生産量が伸びています。いもの香りや見た目の美しさから、現在は主流となっています。
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ではどこで買う? 農協の直売所はほしいもビギナーにおすすめ
■JA常陸 長砂直売所(じぇいえいひたち ながすなちょくばいじょ)
住所:茨城県ひたちなか市長砂34-4
TEL:029-285-0202
営業時間:2~10月 9~18時、11~1月 9~17時30分
定休日:第2水曜(12月~2月は無休)、1月1日~3日
アクセス:常磐自動車道那珂ICから県道65・31号線利用で約13.5㎞25分
P:100台
仕上げは、ほしいも神社でほしいものが手に入るよう祈願しよう
■ほしいも神社(ほしいもじんじゃ)
住所:茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町172-2
TEL:029-265-9533
営業時間:参拝自由
定休日:無休
アクセス:(公共交通)ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅から徒歩2分/(車)東常陸那珂有料道路ひたち海浜公園ICから県道247号経由で約3.5㎞5分
P:あり
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本場のほしいもは、どれも少し炙ると、ほとんど「畑のスイーツ」。そしてあれこれ食べ比べた結果、私的ナンバーワンは「いずみのまるぼし」。でも好みはひとそれぞれ。あなたもマイ・ベスト・ほしいもに出合えますように。
text&photo:松尾裕美
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