おでかけ
2023.03.28
【台湾現地レポ】早朝便、深夜便に乗る人必見！ 台湾桃園国際空港の利用術
2022年10月から入国規制が緩和され、観光客の往来もコロナ前に戻りつつある台湾。旅行を計画中の方も多いのではないでしょうか？ そこで今回ご紹介するのは、台湾桃園国際空港。とりわけLCCの早朝便・深夜便を利用した場合に知っておくと便利なマル得情報をお届けします。
Summary
深夜のターミナル間移動は、無料のスカイトレインが便利
台湾桃園国際空港は24時間運用のため、いつでも自由に出入りができます。ターミナルは第1（T1）と第2 （T2）の2つがあり、日本からのLCCは主にT1を発着しています。
ターミナル間の移動はMRT・シャトルバス・ターミナルスカイトレインのいずれかで。日中であればMRTが最も早くて便利（悠遊卡等ICカードがあれば空港間の利用は無料）ですが、夜間の運行は行なっていません。そのため深夜帯はシャトルバスかスカイトレインの2択になりますが、バスは本数が少なく所要時間もかかるため、おすすめできません。
その点スカイトレインなら乗車時間は5分弱。深夜24時～翌朝6時の間はホームにあるボタンを押して列車を呼び出す必要がありますが、最も効率よく移動ができるでしょう。料金もかかりません。但し、乗り場までの移動に時間がかかるので、余裕を持って行動しましょう。
【表記の見方】『店名』（ターミナル/制限エリア内or外/フロア:営業時間）
※24時間営業の場合、営業時間の記載なし
食べる：24時間オープンのマクドナルドで台湾らしいメニューを
現在、空港施設はおおむね営業していますが、時間短縮を行なっている店も少なくありません。唯一24時間営業なのが『マクドナルド』（T2/外/B2美食街）。さつまいもフライなど台湾らしいメニューに出合えることも。
残念ながら深夜から未明にかけて気軽に利用できそうなレストランはありませんが、比較的長い時間営業しているのは、豆花や台湾小吃でおなじみの『小南門』（T2 /外/B2美食街:7～22時）や夜市気分が味わえる『熊厚呷』（T1/外/B1美食街:10～21時）など。いずれも台湾グルメを堪能できます。
制限エリア内では台北市内にもある『林東芳牛肉麵』（T2/内/4F出発ラウンジ:5～23時）や『KiKi麵』（T2/内/4F出発ラウンジ:8～23時）が朝早くから夜遅くまで営業しています。出国手続き後、最後の台湾メシにいかがですか？
また、空港内に数か所あるカフェ・バーは、制限エリアの内外を問わずいずれも早朝5、6時～23時までオープン。それぞれの店名や場所は公式ウェブサイト、または空港内マップで確認を。
買う：両ターミナルにある24時間営業のコンビニを有効活用
早朝・深夜便の強い味方といえばコンビニエンスストアです。桃園国際空港には『セブンイレブン』と『ファミリーマート』が出店しており、市内にある店舗と変わらぬサービスが受けられます。いずれも制限エリア外に数か所ありますが、それぞれ営業時間が異なるので注意しましょう。
24時間営業の店舗：
‐『セブンイレブン』（T1/外/B1バス乗り場、T2/外/5F北モール）
‐『ファミリーマート』（T2/外/5F南モール）
それからロボットバリスタ『Rovii Coffee智能咖啡師』（T2/内/3F出発ゲート）なら、24時間いつでも淹れたてのコーヒーが味わえます。メイドイン台湾の技と味を体験してみませんか？
休む：空港で仮眠・夜明かしをするなら……
コロナ禍以降、空港と台北市内とを結ぶバスは24時間運行を停止(※)しています。そのため、深夜から未明にかけての移動はタクシーやUber頼り。空港で夜を過ごすことを計画中の方もいるかもしれません。
※空港バス（國光客運）の運行時間：台北発5時30分～22時40分、空港発6時20分～23時50分
制限エリア外ではT1出発ロビー3階のショップ付近がおすすめ。円形のソファーが置かれ、脇には充電可能なコンセントや無料Wi-Fiのホットスポットも設置されています。
T2では5階南北各フロアにあるモールで休憩できそう。2019年末の完成後すぐにコロナ禍に見舞われたため、設備はまだ真新しく気持ちよく過ごせます。飛行機の離着陸を眺められるデッキ『觀景台』（T2/外/南北5F）も。イチオシは南側。大稻程をイメージしたインテリアは台湾旅気分を盛り上げてくれることでしょう。
この南北モールは施設・設備に限っていえば、どちらもほぼ同じ。コンビニは24時間営業していますが、フードコートは夜間クローズするため深夜はテーブルを拝借して休むことも可能です。さらに無料で利用できるシャワールーム『盥洗室/淋浴間』（T2/外/南北5Fモール:8～20時）もあり、時間内であれば誰でも自由に使うことができます(※)。
※シャンプー・ボディーソープ・ドライヤー完備、タオル要持参
※24時間利用可能なシャワールーム：
T1/内/2F入国ゲート、T1/内/1F荷物受け取りレーン、T2/内/1F荷物受け取りレーン、T2/内/4F出国ラウンジ
ターミナルビル内は季節を問わず室温が低めに設定されています。体調を崩さぬよう防寒対策を怠らないこと。また所持品の管理にはくれぐれもご注意ください。コインロッカーを使うのも一考です。
南側モールにはカプセルホテル『Thé Stay 町・草修行館』（T2/外/南5Fモール）も新たに誕生しています。ここは台湾初の空港ターミナル内にある宿泊施設で、男女別のドミトリー型・2～4人部屋から選ぶことができます。
宿泊のほか、休憩サービスや荷物預かりも行っており、旅のスタイルに合わせて利用が可能です。但し、プレオープンしたばかりのため、サービス内容は通常と異なります。詳細は公式サイト（https://chostay.com/ja/）で確認を。
制限エリア内で要チェックなのが、T1の4Fラウンジエリアにある『機場體驗區』（T1/内/4F出発ラウンジ）です。こちらは無料で誰でも利用できる休憩スペースながら、ラウンジ並みのくつろぎ空間。
ゆったりしたソファーやテーブル、コンセント・USBポート＆無料Wi-Fi設備、シャワールーム（6～22時 ※備品は上記参照）、深夜帯の飲食の提供（有料。現在は休止中）もあって搭乗前の時間を有意義に過ごせそう！ 24時間開放しているので、早めに出国審査を終えて（LCCの場合、一般に搭乗の2～3時間前にチェックインカウンターがオープン）くつろぐのもよさそうです。
さらに、T2の出発エリアにはマッサージチェア『紓壓休憩區TOKUYO』（T2/内/3F出発ゲート）のコーナーも。受付でコインを受け取ると、15分間無料で体験できますよ。
よりゆっくりと過ごしたいのなら、特別なカードがなくても利用できる有料のラウンジはいかがでしょうか？
『環亞貴賓室Plaza Premium Lounge』（T1/内/4F出発ラウンジ:6～22時、T2/内/4F出発ラウンジ:5～23時）は2時間 NT$1500/人で、『東方宇逸貴賓室Oriental Club Lounge』（T2/内/4F出発ラウンジ:5～23時）は2時間NT$1300/人で、快適な時間が過ごせます。詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
‐環亞貴賓室（https://www.plazapremiumlounge.com/zh-hk）
‐東方宇逸貴賓室（https://www.orientalclublounge.com/）
備える：外貨両替＆SIMカードを準備して旅の続きを
ターミナルビル内にある24時間両替が可能な銀行は、『臺灣銀行』（T1/内/1F荷物受け取りレーン、T2/内/1F荷物受け取りレーン）と『兆豐銀行』（T2/外/1F到着ロビー）の3ヶ所。レートは市内の銀行とほぼ同じですが、手数料NT$100が必要です。
さらに便利なのが、24時間外貨交換が可能なATM『外幣現鈔兌換機』（T2/外/1F到着ロビー、ほか）が各所に設置されています。台湾ドル↔日本円以外に米国ドル等にも対応しており、操作は日本語で行えます。
ネット環境は抜群の台湾。空港ターミナルビル内をはじめ、あらゆる場所で無料Wi-Fiが整備されています。しかし、いつでも自由にスマートフォンが使えると安心です。
SIMカードの購入は空港内各所にある電信窓口で対応しています。残念ながら24時間営業の窓口はありませんが、『ezfly Hifi 飛買家』（T2/内/2F入国審査:4時30分～23時、T2/外/1F到着ロビー:4時30分～23時）、『游客邦』（T1/外/1F到着ロビー:4時30分～23時、T2/外/1F到着ロビー:4時30分～23時）が早朝から営業しています。
そのほか、夜間は24時まで営業している窓口が、T1・T2の制限エリア外到着ロビーにいくつかあります。併せてご利用ください。
観光客の入国規制が緩和された台湾。今後、観光客数の増加に応じて、各所の営業時間も拡大されていくものと思われます。最新の情報は空港オフィシャルサイト（https://www.taoyuan-airport.com/）を参考の上、快適な旅をお楽しみください。
住所：桃園市大園區航站南路9號
TEL： 03‐273‐3550
営業時間：ターミナルビル24時間（ショップはそれぞれ異なる）
※店舗により料金にはサービス料10%が別途上乗せされる場合があります。
Text：林綾子（台北ナビ）
Photo：張哲倫
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