パン好き必見!恵比寿「パダリア」で味わう、世界各国の“ご当地パン”
2022年11月、恵比寿にオープンした「パダリア」。世界各国の朝ごはんを紹介する「WORLD BREAKFAST ALLDAY」から誕生した、世界のパンを集めたお店です。店頭のショーケースには、ジョージアの「ハチャプリ」やフィンランドの「カルヤラン・ピーラッカ」など、常時約20種類のパンがずらり。その土地の文化や気候風土から生まれた個性豊かなパンを召し上がれ。
“世界の朝ごはん”から派生した世界のパン屋さん
外苑前、吉祥寺、銀座と3店舗を展開する「WORLD BREAKFAST ALLDAY」は、その名のとおり、一日を通して“世界の朝ごはん”が味わえるカフェレストラン。これまでにこのお店で紹介した朝ごはんは、50カ国以上にのぼります。
メニュー開発には、大使館や政府観光局や航空会社、東京在住の現地出身の方などの協力のもと、“現地で食べられている本当の味”を再現しているのだとか。
ただし、2カ月ごとにメニューの内容ががらりと変わるため、一度登場した料理が再び味わえることはほとんどありません。
そこで、せっかく蓄積したレシピを活用し、たくさんの人に世界の料理を紹介したいという想いから誕生したのが、世界のパンを集めたお店「パダリア」です。
店内にはヨーロッパや中東、南米などのパンが常時20種類前後並ぶほか、週替わりの「世界のスープ」や世界中から集めた“パンのお供”なども購入できます。
基本的にはテイクアウトのお店ですが、イートインスペースもあり、店内でパンをいただく場合は温め直してくれるサービスも。
人気NO.1はジョージア発祥の「ハチャプリ」
こちらは、一番人気の「ハチャプリ」580円と「コーヒー」330円。ハチャプリは東欧・ジョージアの定番の朝ごはんとのことですが、モチモチのパンと卵、チーズの組合わせは日本人だって大好き!
これひとつでお腹がいっぱいになるほどのボリュームです。ひと口サイズにちぎったパンで、溶けたチーズと卵を混ぜてすくうように食べるのだそう。
そしてこちらは、フィンランドの「カルヤラン・ピーラッカ」200円。ライ麦の生地でミルク粥を包んで焼きあげたもので、ゆで卵とバターを混ぜ合わせた「ムナボイ」100円をのせて食べるのが定番。
小麦が育ちにくいフィンランドでは、ライ麦を使ったパンがよく作られるそうです。日本人にはちょっと想像しづらい味わいかもしれませんが、ライ麦の独特の香りや食感、ミルク粥や卵のまろやかさ、コクなどが加わり、素朴なおいしさです。
世界のパンで、プチ旅行気分を味わおう!
こちらはブルガリア生まれの「バニツァ」480円。
パイ生地でホウレンソウとブルガリアのチーズ「シレネ」を包み、渦巻き状に巻いて焼きあげたもの。ほんのりチーズの酸味があって、サクサクとした食感が後を引きます。
ブルガリアでは地域や家庭によっていろんな具材を使うこともあり、なかには甘いバニツァも存在するそう。
なんだか、日本のお雑煮やお味噌汁の文化に似ていませんか?
もちろん、世界各国で甘いパンも食べられています。
こちらはメキシコの「コンチャ」300円。コンチャとはスペイン語で「貝殻」を指す言葉で、その名のとおり、貝殻をモチーフにしたパンです。
日本のメロンパンのように、パン生地にサクサクのクッキー生地をのせて焼きあげたもので、おやつにぴったり。
写真のココア以外に、バニラも販売されています。
このほかにもレバノンの「マヌーシェ」280円や、ウクライナの「パンプーシュカ」300円など、ほかでは見られないようなパンばかり。
名前や形状からはそれぞれの特徴が分からないものも多いため、ひとつひとつのパンに、作り方やおすすめの食べ方などが記された写真付きのしおりが添えられます。
毎日の朝ごはんとしてはもちろん、パン好きなあの人への手みやげにもおすすめです。
Text&Photo:近藤ひかり(エフェクト)
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