食・グルメ
2023.02.05
三軒茶屋「Film Coffee&Things」でスペシャルティなコーヒー体験を。ヴィーガン＆グルテンフリーのメニューも上質！
カメラ屋さんからバリスタに転身したという店主が営む「Film Coffee&Things（フィルム コーヒーアンドシングス）」。シングルオリジンのコーヒーの魅力を100％引き出すため、各種豆の解説からエアロプレスによる抽出まで懇切丁寧。フード＆スイーツ作り、アナログレコードから流れる心地よいBGMの選曲まで、ゲストを大切にする店主の思いが詰まっています。
Summary
人気ロースタリー＆カフェから独立して生まれ変わった「Film Coffee&Things」
三軒茶屋駅の南口から徒歩4分ほど。2016年12月から、この地域のコーヒーカルチャーを盛り上げてきたロースタリー＆カフェ「Coffee Wrights（コーヒー ライツ）」が、2022年12月に新しいお店「Film Coffee&Things」として生まれ変わっています。
店舗の雰囲気は、ほぼ前のお店そのまま。キャッシュオンのレジやカウンタースペースを中心とした1階でお店を切り盛りするのは、以前から店舗責任者として活躍していたバリスタの荒田さんです。
お店の経営を引き継いでからも、台東区蔵前に拠点を移した「Coffee Wrights」で焙煎されたコーヒー豆を仕入れ、以前と変わらず高品質な一杯を提供中。さらに世田谷エリアで評判の焙煎所「YOUR DAILY COFFEE ROASTERS（ユアデイリーコーヒーロースターズ）」からもコーヒー豆を仕入れることで、提供する味わいの幅も広がっているようです。
柔らかな光が差し込む2階はテーブル席が中心。古い建物をリノベーションしたコンパクトな空間ながら、天井は高く、座席の間隔もゆったりと確保されています。おひとりさまでもグループでも、シーンに合わせて思いのままにコーヒーを楽しめることでしょう。
シングルオリジンのコーヒーに合わせてバリスタが手作りするヴィーガンフード
お店の前身である「Coffee Wrights」から、大きく変わったのがフードメニュー。動物性の食品を口にしないヴィーガン、柔軟に菜食主義を取り入れるフレキシタリアン、グルテンフリーを好む方など、幅広い層に対応できるよう素材を厳選。すべて荒田さんのお手製でコーヒーのお供を用意しています。
お腹にたまるヴィーガンメニューの代表格は「Plane Bagel（プレーン ベーグル）」350円。ホシノ天然酵母のパン種を時間をかけて発酵させることで、こんがり焼き上がってからも酵母の力強い風味を楽しむことができます。餡子（あんこ）＆バターを挟んだり、季節の野菜と合わせてプレートにしたり、提供方法も柔軟です。
単一農場で育てられた個性的なシングルオリジンのコーヒーについて、どのような味や香りが広がるのか、詳しくお話が聞けるのもお店の特徴。今回は「紅茶に似たライトなテイストで味わいは柑橘系、ピーチのように品のある香りが楽しめる」という「Ethiopia/フォゲ ウォッシュド」600円をオーダーしました。
抽出方法はボディ感やフレーバーといったコーヒー豆のポテンシャルをしっかり引き出すことができるというエアロプレス。1杯いれるごとに荒田さんがテイスティングをして、味に間違いのないものだけを提供するというこだわりぶりです。
とろ〜り食感・コーヒー香るチーズケーキはグルテンフリー＆カフェインレス!?
丁寧に抽出されたコーヒーは背の高いガラス容器から、陶器に移し入れることで温度を調整できる仕組み。熱々でいただく場合は全量を陶器に、しっかり冷ましたい場合には少しづつ注ぎましょう。温度が変わることで味の感じ方にも変化があって、とってもおもしろいですよ！
コーヒーと合わせていただいたのは「Espresso Basque Cheesecake（エスプレッソ バスク チーズケーキ）」680円。口に運ぶ前からとろけそうなほど滑らかな食感。濃厚なクリームチーズの後に、上質なエスプレッソがやさしく香ります。こちらはグルテンフリーなだけでなくカフェインレスのコーヒー豆を使用しており、妊婦さんでも安心して楽しめるのもポイントです。
動物性の食品を避けている方におすすめなのが「Banana cake 1/8 vegan（ヴィーガンバナナケイク）」400円。甘さとコクのバランスを整えるため、バナナ、アーモンドプードル、ココナッツオイルなど、植物性の素材が絶妙に生地に使用されています。ふわふわとした生地のなかでプチプチと弾けるポピーシードの食感も心地よかったです。
「ゲストをもてなしたい、おいしいコーヒーを楽しんでほしい」といった店主の真心が随所から感じられるお店「Film Coffee&Things」。さまざまな価値観を持つ人が気持ちよく過ごすことができるよう配慮も行き届いていて、のんびり優雅にコーヒー＆スイーツを楽しめました♪
Text＆Photo：柴山たき（effect）
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