カフェ・ニュアンス

【フランス・パリ2023年最新】今話題の最旬カフェ3選!抜群のセンスでパリジェンヌも御用達♪

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フランス・パリの人たちにとって、生活の一部でもあるカフェ。テラスでは多くの人がコーヒーやワインを片手におしゃべりを楽しんでいる姿が見られ、新しいお店も次々とオープンしています。本格コーヒーを堪能できるカフェやコワーキングカフェ、大ブームとなった中東フードまで、2023年注目のおしゃれカフェを紹介します♪

Summary

進化を続けるパリのカフェ

カフェ・ニュアンス
パリのカフェはファサードに造花を飾るのが一大ブーム。写真はモンマルトルにある「Le vrai paris(ル・ヴレ・パリ)」

現存するパリ最古のカフェはサン・ジェルマン・デ・プレにある、1686年創業の「ル・プロコープ」。17世紀から文学者や哲学者が集う社交場として、パリの街にカフェが続々と誕生していきました。

「ル・プロコープ」が創業する前に、オスマン帝国からコーヒーが伝わったとされますが、パリのカフェは議論を交わす場として発展していったこともあり、じっくりコーヒーを味わうことに重きを置いていなかったようです。月日は流れ、2011年。イギリス人とフランス人がオーナーの厳選された豆を自家焙煎する「Coutume Café(クチューム・カフェ)」がサン・ジェルマン・デ・プレにオープンし、サードウェーブコーヒーブームの先駆けとなり、徐々にこだわりのコーヒーを入れるお店が増えていきました。

レトロフューチャーな「CAFÉ NUANCES」

カフェ・ニュアンス

こだわりのコーヒーを味わえる、最新カフェといえば2021年オープンの「CAFÉ NUANCES(カフェ・ニュアンス)」。パリ1区、オペラ・ガルニエから徒歩10分、ヴァンドーム広場からは徒歩3分の場所にあります。かつて食料品店だった、1920年代のアール・デコ様式の建物を利用していて、ファサードには当時と変わらず「LAITERIE(乳製品)」、「BEURRE(バター)」、「OEUFS(卵)」が書かれたまま。「カフェ・ニュアンス」の店名より目立っています。

アール・デコ&レトロポップな空間がおしゃれ!

カフェ・ニュアンス

お店へ入ってみましょう。カウンター席が左右に4席ずつというコンパクトな造りで、タイルの床に大理石の壁、アーティスティックな照明や椅子のアール・デコスタイルの装飾が施されています。

カフェ・ニュアンス

カウンター席の先は、アール・デコスタイルとはほど遠い、近未来感あふれるデザイン。左右にパーテーションのようなカラフルな壁が段々と置かれ、中央にはコーヒーカウンターが見えます。

カフェ・ニュアンス

こちらがコーヒーカウンター。オレンジ色の棚にカウンターのメタリックさがスタイリッシュ。コーヒーはブラジルやホンジュラス、ミャンマー産の上質な豆をパリ郊外で自家焙煎しています。エスプレッソマシンから抽出するカフェメニューはカプチーノやフラットホワイト、ラテなど8種類を用意しています。

カフェ・ニュアンス
コーヒーカウンターから眺める店内はアール・デコ&レトロポップさをより感じられる
カフェ・ニュアンス

背後を向くとパーテーションのような壁は棚だったことがわかります。LEDライトに照らされ、入口側から見るよりカラフル。アール・デコのクラシックさとレトロフューチャー、さらにポップさがミックスされた唯一無二の空間です。

カフェ・ニュアンス
写真左「SLOW DANCE」、右「WABI」各250g€18

「CAFÉ NUANCES」ではコーヒー豆の販売も行っています。スペシャリテの「SLOW DANCE」はミャンマー産のナッツやショコラのような香りが特徴。酸味が少なく、ラテやカプチーノなどミルクタイプに最適だそう。もうひとつの「WABI」はペルー産アラビカ種で、フルーツタルトなどペストリーによく合うんだとか。巾着のような入れ物もかわいいですね。

スペシャリテはバラが香るローズ・ラテ

カフェ・ニュアンス
ミルクはオーツや豆乳、アーモンド、ココナッツに変更可能
カフェ・ニュアンス
「ローズ・ラテ」€6.50(左)、「ラテ」€5.50(右)

スペシャリテ(お店自慢のメニュー)はオレンジ・モカ、ハニー・シナモン・ラテなど4種類で、スタッフイチオシのローズ・ラテをオーダーしました。エスプレッソにローズウォーターとミルク、仕上げにドライローズをのせたラテです。クリーミーで飲みやすく、ほのかなバラの香りに癒されます。アール・デコ空間でゆっくりいただきました。

パリ最古といわれる高級百貨店「ボン・マルシェ」にポップアップストアを出店したり、2023年にはサン・ジェルマン・デ・プレ地区に2号店がオープン。今パリで最も話題のカフェといえるでしょう。

■CAFÉ NUANCES(カフェ・ニュアンス)
住所:25 Rue Danielle Casanova 1er
アクセス:メトロ3・7・8号線Opéra駅から徒歩6分
TEL:なし
営業時間:8~18時(土・日曜は9時~)
休み:無休
英語スタッフ:○
英語メニュー:×

居心地のいいコワーキングカフェ「Nuage Café」

ニュアージュ・カフェ

新型コロナウイルス感染拡大前からパリの街にはコワーキングカフェは多く、ノマドワーカーの定番スポット。テレワーカーが多くなった近年、カフェも次々とオープンしていきました。

訪れたのは左岸のカルチェ・ラタン地区にある「Nuage Café(ニュアージュ・カフェ)」。古い修道院をリノベーションしたコワーキングカフェです。使用料は1時間€5、半日€18、1日€25。フリーWi-Fi、ドリンクとセルフサービスの軽食付き。

手作りの温もり感がある雰囲気

ニュアージュ・カフェ

吹き抜け空間の1階オープンスペースは、大テーブルにソファ、カウンターチェアがあります。蚤の市で買い付けた家具を配した木の温もり感あふれるかわいらしいデザイン。

ニュアージュ・カフェ

2階へ上がったすぐ横にあるのは、「ÈTUDE(勉強)」とよばれる4人掛けのテーブルがひとつと、1人用の机が置かれた少人数利用の部屋。これは集中して勉強や仕事ができそう。

ニュアージュ・カフェ

「ÈTUDE」の隣は「BIBLIOTHEQUÉ(図書館)」。吹き抜け部分にカウンターテーブルを配した定員10名の落ち着いた空間。ちなみに、“図書館”はイメージで、あくまでもコワーキングスペースです。

ニュアージュ・カフェ

「DÉTENTE(リラクゼーション)」と呼ばれるユニークな部屋は2ヵ所あります。こちらは靴を脱いでくつろげるスペース。

ニュアージュ・カフェ

もうひとつは靴のままでくつろげるソファが備わるスペース。入口が狭く、潜って入る感じが秘密基地みたい!

本格コーヒーが飲み放題!フードもあり

ニュアージュ・カフェ
コーヒーはスタッフにオーダーする
ニュアージュ・カフェ
ショコララテ。チョコレートの甘さでほっとひと息

使用料金に飲み物と軽食が含まれているのが嬉しい!コーヒーはバリスタ御用達、イタリアのラ・マルゾッコ社製のエスプレッソマシーンで抽出したラテ、カプチーノ、フラットホワイト、チャイラテなど12種類。春はイチゴ、秋はパンプキンなど季節のラテも登場します。

ニュアージュ・カフェ
ミックスナッツにドライフルーツ入りアーモンド、ビスコッティもあり
ニュアージュ・カフェ

キッチンにはフルーツやグラノーラ、ナッツ類、食パンや菓子パンが並び、冷蔵庫を開けるとヨーグルトやバター、コンフィチュールがずらり。トースターも用意しているので、パンは好みの焼き加減でいただくことも。

 カルチェ・ラタンの名所、パンテノンから徒歩5分の立地のよさも魅力的です。ひとり旅はもちろん、観光のちょっとした休憩にも利用できそうですね。

■Nuage Café(ニュアージュ・カフェ)
住所:14 Rue des Carmes 5e
アクセス:メトロ10号線Maubert - Mutualité駅から徒歩2分
TEL:09 82 39 80 69
営業時間:9~19時(土・日曜は11~20時)
休み:無休
料金:1時間€5
英語スタッフ:○
英語メニュー:×

中東のパンが主役!「Café Babka Zana」

カフェ・バブカ・ザナ

パリでは2020年頃から中近東フードがブームに。そのなかでもバブカとよばれるブリオッシュ生地にシナモンやチョコなどを巻き込んだパンが大人気となりました。そのバブカブームを巻き起こしたモンマルトルのブーランジュリー「BABKA ZANA(バブカ・ザナ)」のカフェが「Cafe BABKA ZANA(カフェ・バブカ・ザナ)」。マレ地区にある、パリ最古の広場と言われるヴォーシュ広場近くにオープンしました。

カフェ・バブカ・ザナ

こぢんまりとした店内は壁やカウンターにタイルを配した、シンプルモダンなデザイン。「BABKA ZANA」はテイクアウト専用ののブーランジュリーですが、こちらはイートインがメイン。もちろん、テイクアウトもOKです。

バブカは食べ応え満点!

カフェ・バブカ・ザナ

こちらはクラシックなフレーバー、「チョコレートとヘーゼルナッツのバブカ」€3.90。老舗ショコラトリーの「À la Mère de Famille(ア・ラ・メール・ドゥ・ファミリー)」のショコラに、ピエモンテ産のヘーゼルナッツをたっぷり使った、素材にもこだわるこの店を象徴するパン。ブリオッシュ生地の定番パンのように見えますが、食べてみるとずっしり、重量感がすごくてこれ1個でお腹いっぱいになりそう。このほか、ピスタチオやレモン&ゴマクリーム、シナモンもあります。

カフェ・バブカ・ザナ

イスラエル版ミニクロワッサンの「ルゲラー」1個€1.50も人気です。写真左はチョコレートとシナモン、右はピーカンナッツとメープルシロップ。バブカ同様、ずっしりとしていますが、ミニサイズなので食べやすく、おやつにちょうどいい感じ。このほか、ハッラー(ユダヤの編みパン)や軽食も用意しているので、ランチ利用にもおすすめです。

■Cafe BABKA ZANA(カフェ・バブカ・ザナ)
住所:8 Rue du Pasde la Mule 4e
アクセス:メトロ5号線Bréguet - Sabin駅またはメトロ8号線CheminVert駅から徒歩3分
TEL:なし
営業時間:8時30分~18時30分(日曜は~17時30分)
休み:月曜
英語スタッフ:○
英語メニュー:×

カフェ・バブカ・ザナ

パリの最旬カフェ3選はいかがでしたか。オペラ、カルチェ・ラタン、マレと街歩きの定番エリアで、メトロ駅や観光名所から近いのもうれしいですよね。パリ旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてください。

text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:yoko

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