【東京ドーム周辺】古民家レストラン「冨田書店」は、本に出てくるあの料理が味わえる!
水道橋駅近くにある「冨田書店」は、本屋さん時代の屋号をそのままにリノベーションされたイタリアンレストラン。本に囲まれたおしゃれな店内で、本にちなんだ料理や炭火焼きをワインとともに味わえます。東京ドームから歩いて約7分の距離なので、ライブやスポーツ観戦の前後に立ち寄れます!
かつての書店がイタリアンレストランに再生
水道橋駅の東口から徒歩1分。小さな古民家が見えてきたら「冨田書店」に到着です。書店として使われていた昭和初期の建物が建築家の隈太一氏によって2017年にリノベーションされました。長屋を思わせるレトロなファサードは、かつての書店を彷彿とさせるたたずまい。突出し看板もあえてそのままというちょっとしたこだわりも素敵です。
本に囲まれたスタイリッシュな店内
こぢんまりとしたファサードとは反対に、店内は奥行きがあります。かつての木造建築を活かした木の温もりがあふれるミッドセンチュリースタイルの空間が特徴。1階はオープンキッチンのカウンター席となっていて、調理シーンを楽しみながら食事ができます。カップルはもちろん、おひとりさまでも気軽に利用できそう。
2階へ行ってみましょう。梁を見せた天井に年季の入った木と白壁、壁面の上部にはオープン棚が備わり、そこにはざっと数えても100冊以上はありそうな本が並んでいます。ミステリーやファンタジー小説からノンフィクション、エッセイ、料理本、旅行ガイド本などジャンルはバラエティに富んでいます。どこか懐かしい雰囲気のなかに、モダンさも感じられる素敵なインテリアデザインで、料理への期待も高まります♪
オープンの本棚のほかにも、かつての本屋さんを意識したこだわりがいろいろ。まずはテーブルに置かれている絵本を開いてみると…なんと、メニューブックになっています!テーブルごとに異なる絵本で隣の席はどんな絵本だろう?なんて覗いてみたり。メニューブックを読んでいると、気になるページを見つけました。それは本に登場する料理を冨田書店風にアレンジして提供する「あの本のあのメニュー」。料理の内容は不定期で変更するようですが、訪れた日は12種類あり、このなかから3つをチョイス。
あの本に登場するあの料理をいただきます♪
まずは『アルプスの少女ハイジ(著:ヨハンナ・シュピーリ)』に登場する、アルプスの山小屋に住むおじいさんがハイジのために作ったチーズパン。串に刺さったチーズの塊を火で溶かして、パンに乗せるというスイスならではの食べ方で、冨田書店ではライ麦パンのうえにラクレットチーズをのせてオーブンで焼いています。ハイジはヤギのミルクと一緒に食べていましたが、濃厚なチーズは白ワインのおつまみに最適です。
アニメでも大人気のルパン三世が活躍する『ルパン三世カリオストロの城(原作:モンキー・パンチ)』より、ルパンと次元大介がレストランで取り合いするミートボールのスパゲッティ。物語で登場したスパゲッティはかなりの爆盛りですが、旨みたっぷりの自家製トマトソースにミートボールがゴロゴロ入った冨田書店もなかなかのボリュームです。
ボリューム満点ということで、ルパンと次元のように、スパゲッティをぐるぐるする、夢のような瞬間を楽しんでみました。シェアするときは、取り合いにならないようにしましょう。
世界的な大ベストセラー「ハリーポッター」シリーズの『ハリーポッターと秘密の部屋(著:J・K・ローリング)』から、ハリーとロンが校則を破った後の夕食シーンに登場する、イギリスの伝統料理“シェパーズパイ”。キノコがたっぷり入った自家製ミートソースをマッシュポテトで覆った、ほっこり素朴な味わい。ハリーはマクゴナガル先生に怒られ罰を受けた後なので食欲がなかったようですが、こんがりとした焼き色とミートソース×ポテトの最強コンビはやみつきになります。
名物料理は炭火焼!自然派ワインとともに召し上がれ
「冨田書店」は炭火焼きも名物です。備長炭のなかでも最高品質として知られる「紀州備長炭」で焼き上げる、国産和牛やジビエ、旬の野菜などのメニューが揃います。こちらは秋田県産和牛の「肩ロースの炭火焼ステーキ」。通常の木炭よりも強い遠赤外線を発する「紀州備長炭」は食材のうま味を閉じ込めて、表面を一気にカリッと焼き上げます。お肉も柔らかくてとってもジューシー!付け合わせの野菜も炭火焼きで、素材の甘さが感じられます。
炭火焼きをはじめ、料理に合うワインも豊富です。特に自然派ワインにこだわっていて、ボトルワインは日替わりで10種類ほど用意しているそう。スタッフにおすすめを聞いてワインと料理のマリアージュを楽しんでください。
かつての書店に思いを馳せ、本に登場するあの料理をオーダーするのもよし、うま味がぎゅっとつまった炭火焼きを堪能するのもよし。ランチタイムは牛ハラミ炭火焼や自家製炭火焼きハンバーグなどをライスとサラダ、スープのセットで提供しているので、訪れるのはランチ、ディナーどちらもありですよ♪
■炭火焼とワインの店 冨田書店(すみびやきとわいんのみせ とみたしょてん)
住所:東京都千代田区神田三崎町2-21-9
TEL:03-6272-9758
営業時間:11時30分〜14時30分、17〜23時
休み:無休
Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:斉藤純平
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