食・グルメ
2023.03.02
【京都】町家ベーカリー＆カフェ「RUFF」で楽しむ至福の京都時間 絶品自家製パンと本格ランチに舌鼓！
京都の街のそこかしこに残る京町家。「うなぎの寝床」ともよばれる昔懐かしい空間には、慌ただしい日常をほんのひととき忘れさせてくれるゆったりした時間が流れます。錦市場の近くに店を構える「RUFF（るふ）」は、戦前からある町家をリノベーションしたベーカリー＆カフェ。店内工房で焼き上げたパンや本格的な自家製ランチ、こだわりのコーヒーとスイーツが楽しめるとっておきの一軒です。
京都の台所・錦市場のほど近く、昔ながらの商店や民家が連なった高倉通に店を構える「RUFF」。グレーの壁面に店名のロゴだけが掲げられた、シンプルな外観が印象的です。一見して飲食店だとわからないふしぎなたたずまいに、立ち止まって中を覗き込む人もちらほら。
戦前からある古い町家をリノベーションした店内は、ニューヨークのレストランをイメージしたシックな色調で統一。年季の入った古民家とスタイリッシュなインテリアが、昔からそこにあったかのように心地よく調和しています。
>階段の吹き抜けから見える立派な梁は、民家として使われていた頃の名残り。どっしりと重々しい木材の質感が、建物のたどってきた長い年月を想像させます。
そんな「RUFF」の最大の魅力は、店内の工房で焼き上げるパン。開店時間の11時が近づくと、おいしそうな香りに誘われたお客さんが列を作りはじめます。一つ一つ丁寧に仕上げられたパンは、店内で焼きたてをいただくもよし、持ち帰ってちょっと贅沢なおうちごはんにするもよし。
店頭のショーケースには、クロワッサンやバゲット、季節の食材をトッピングしたデニッシュなど約10種が並びます。「自慢の自家焙煎コーヒーに合うものを」というコンセプトで作られたシンプルなパンは、どれも食べ応え十分の大ぶりサイズ。外側はカリカリ、中はしっとりの至福の食感には地元のファンも多いとか。
一番人気の「クロワッサン」313円。発酵バターを贅沢に練り込んだ生地はさっくりと香ばしく、豊かな風味とリッチな香りが口の中に広がります。
もちもち食感の「フォカッチャ」350円は、オリーブオイルを生地に混ぜ込み、表面にも塗って香り高く仕上げています。トッピングのローズマリーのさわやかな香りが食欲を搔き立てる、料理のお供にもぴったりの一品です。
スパイシーな自家製カレーとまろやかなチーズ、もっちりと焼き上げたナン生地が相性抜群の「カレーナン」313円。パプリカや紫キャベツを散らしたカラフルな見た目にも心が弾みますね。
「RUFF」のお楽しみはパンだけではありません！ 店舗1階と2階のカフェスペースでは、本格的なランチやスイーツが自家焙煎コーヒーとともに楽しめます。時が止まったかのようなノスタルジックな空間で味わえば、料理のおいしさが一層引き立つはず。
殻付きの大きなエビフライと黒毛和牛のハンバーグ、たっぷりの彩り野菜が一皿に盛り付けられた、ボリューム満点の「RUFFセット」2420円。こだわりの自家製デミグラスソースとタルタルソースが、子どもから大人まで大好きなメニューをワンランク上の味に引き上げています。
ランチは洋食中心ですが、時期によって和風のメニューやアジア料理が加わることも。ジャンルにこだわらず、おいしい料理を自由に味わってほしいというオーナー・服部さんの思いが現われています。
クラシカルな金属の器がかわいい「喫茶店のプリン」605円。京都・丹波産のブランド卵「卵どすえ」を使い、どっしり固めの食感に仕立てています。ほどよい甘さのカラメルソースを絡めて口に運べば、濃厚な卵のコクとやさしいバニラの香りが広がります。
ほぼすべてのメニューに付いてくるコーヒーも自慢の一つ。オーナー自ら豆を仕入れ、焙煎まで手掛けています。すてきな空間でゆったり味わう香り高いコーヒーは、日常の疲れを忘れさせてくれそう。
■RUFF（るふ）
住所：京都府京都市中京区高倉通錦小路上ル貝屋町564
TEL：075-746-2883
営業時間：11～18時
定休日：不定休
アクセス： 市バス停四条高倉から徒歩3分
Photo：鈴木誠一
Text：安岡遥（エディットプラス）
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