麹中

【東京ドーム周辺】「発酵するカフェ 麹中」でカラダが喜ぶ発酵食品をいただきます♪

東京都 東京ドームシティ 発酵 カフェ るるぶ&more.編集部
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文京区本郷の路地にたたずむ「発酵するカフェ 麹中(はっこうするかふぇ こうじちゅう)」は、日本の食文化に欠かせない塩麹や醤油麹など、発酵食品を使った料理を提供するカフェ。腸内環境を整え、免疫力向上に効果的な発酵パワーで身体のなかから元気になりましょう。

Summary

大きなクスノキが見守る発酵がテーマのカフェ

麹中

本郷三丁目駅から徒歩5分。大通りから少し入った路地に立つ建物の1階にお店はあります。オーナーは公共空間デザインを専門とする設計事務所EAUの代表でもある崎谷浩一郎さん。人が集う場所をつくりたいと飲食店を始めることに。建築の「工事中」にかけて考案した「麹中」というキャッチーなネーミングから、2017年に発酵をテーマにした「発酵するカフェ 麹中」をオープンしました。何を隠そう江戸時代の本郷周辺はたくさんの麹室(こうじむろ)があったエリアなんだそう。発酵との奇縁を感じられますね。

麹中

建物の前には樹齢600年を超える大きなクスノキが街を見守るように立っています。文京区内でもっとも大きな保護樹木で、5・6月になると小さな花が咲き、秋には黒い実を付ける姿を見ることができます。

敷地内には、明治大正期に活躍した土木工学者・古市公威(ふるいちこうい)の自宅「本郷瀬川邸(旧古市公威邸)※一般公開なし」もあります。有形文化財に登録されているこの邸宅を守るように「発酵するカフェ 麹中」が入るビルが建てられています。

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お店へ入ってみましょう。明るく開放的で、木の温もりあふれるナチュラルな空間が広がっています。古木材を合わせた大テーブルや椅子は長野県諏訪にある小道具・建築建材をリサイクル・リユースする「Rebuilding Center Japan」が制作。キッチン周りの棚は構造用合板(こうぞうようごうはん)という下地材を使うなど、作り込まないモダンなデザインが魅力的。

おひるごはんは一汁三菜の発酵定食

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11時30分〜14時まで提供しているおひるごはんは、発酵定食、日替わりセット、サラダプレート、選べる玄米サラダセットの4種類で、メニュー内容は火・水曜、木・金曜と週2回変わります。

野菜は千葉県我孫子の「自然野菜のら NORAFARM」という農薬・除草剤・化学肥料不使用の農家から直接届くほか、建物屋上にコンポスト(野菜のクズなど生ゴミを発酵・分解させて堆肥化すること)で作った堆肥を使う菜園があり、季節の野菜を栽培しています。お店の要となる発酵調味料は、新潟県佐渡の味噌店から届く米麹を用いた、自家製の醤油麹と塩麹。麹菌の働きでタンパク質が分解され、旨みのもととなるアミノ酸が増加。これにより、発酵食品ならではの豊かな風味や味わいが楽しめます。

麹中
「発酵定食」1000円

おすすめの発酵定食は一汁一菜を基本に、ごはん、みそ汁、主菜、副菜2品、ぬか漬と、麹をたっぷり使用したミニマムな和の献立。

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ごはんは新潟県佐渡島産コシヒカリの5分づき米。5分づきとは米ぬかと胚芽を50%残した精米法で、栄養分が高く、食物繊維は白米の約3倍あるそう。噛むほどにお米の甘さを感じられます。

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訪れた日の主菜はサバの味噌煮でした。ふっくらと柔らかなサバは麹味噌の風味とコクが深く、ごはんが進みます。甲州みそで作る優しい味わいの味噌汁、副菜のエリンギとコンニャクのピリ辛炒め、そしてお店で漬けている野菜のぬか漬けは、熟成発酵した独特の酸味とうま味で、ぬか床を分けてほしいくらいのおいしさでした。

自家製スイーツでカフェタイム

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「麹中カステラ(プレーン)」390円、「コーヒー」400円

カフェタイムにぴったりのおやつもさまざまな種類がそろっています。バターとハチミツを使ったふんわりフワフワの麹中カステラは、「麹」マークがかわいい定番おやつ。湯島にある自家焙煎珈琲カフェ「みじんこ」の麹中オリジナルブレンドコーヒーと一緒にいただきまましょう。ほかにも、米粉の塩麹ブラウニーや塩麹キャロットマフィン、生プリンなどがあります。添加物は一切入っていない、“あんしんおやつ”です。

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おひとりさまなら小上がりにあるカウンター席でくつろぐのもおすすめ。広々としたテーブルには本も置かれているので読書をしながらゆっくりカフェタイムを過ごせます。

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「自家製甘酒」550円

そして“発酵”が主役のカフェらしいドリンクといえば、飲む点滴といわれる、近年話題の甘酒です。米と麹だけで作る自家製の甘酒は米麹のつぶつぶ食感がしっかり残り、自然な甘さを感じられました。

食材や調味料を買って自宅で発酵・菌活チャレンジ!

麹中
麹中

店内にはオーナーの崎谷さんをはじめ、スタッフがセレクトした発酵食品の商品が並び、購入することができます。おひるごはんの味噌汁に使用している山梨県甲府の「五味醤油」の甲州みそ、米みそ(甘口)、米ぬか、寝かせ玄米など多種多彩。

麹の文化が根づく文京区本郷にある「発酵するカフェ 麹中」はいかがでしたか。東京ドームから歩いて約7分の距離は平日のコンサート前のランチやカフェ休憩にもよさそう。栄養とうま味たっぷりの料理を味わって、元気に推し活をしましょう!


Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:斉藤純平


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