おでかけ
2023.03.12
【宝塚】宝塚大劇場からタカラジェンヌなじみの店まで。宝塚歌劇発祥の地へ♪
日本を代表する演劇文化の一つである宝塚歌劇。そのお膝元である宝塚の街は、阪急電車や宝塚歌劇団とともに発展を続け、多様な文化を育んできました。宝塚歌劇を鑑賞する際に立ち寄っておきたいおすすめスポットをピックアップし、聖地巡礼のお散歩コースとして紹介します。
Summary
ファン憧れの宝塚ホテルを見学
まずは、2020年に移転＆リニューアルオープンした宝塚ホテルへ。まるで西洋のお城のような外観が魅力的なこちらは、現在、タカラジェンヌのOGである憧花（とうか）ゆりのさんが支配人を務め、「夢の続きを」というコンセプトのもと、優雅なステイを提供しています。
宝塚ホテルで、ぜひ見ておきたいのが、ひときわ優雅なエントランス。宝塚大劇場の大階段を思わせる赤絨毯の階段、きらびやかなシャンデリア、宝塚大劇場で使用されていた緞帳など、どこをとっても映える空間となっています。
2階のパブリックスペースには、宝塚歌劇の名場面の写真や衣装などを展示したコーナーも。憧花ゆりのさんが監修した小道具展示などを見ることができます。
1階のホテルショップ「アルモニー」では、宝塚歌劇に関連したグッズやお菓子などを販売。中でも、宝塚駅南口に店を構えるフレンチレストラン「マグノリア」が手掛けた「マグノリア 宝塚すみれクッキー」1800円は、エディブルフラワーやアイシングをあしらうなど可愛らしい一品です。
ジュエリーボックスのような缶はずっと手元に置いておきたくなる美しさで、おみやげにもピッタリ。ハート形のすみれアイシングクッキーがセットになった宝塚ホテル限定のバージョン2000円もあります。
■宝塚ホテル（たからづかほてる）
住所：兵庫県宝塚市栄町1-1-33
TEL：0797-87-1151（代表）
「アルモニー」営業時間： 9時30分〜19時30分
定休日：無休
花のみちを歩きながらアート鑑賞
宝塚駅周辺のお散歩で絶対に外せないのが「花のみち」。阪急宝塚駅から宝塚大劇場まで続く約430mの小径で、宝塚ホテルや周囲の商店街はヨーロッパ調の意匠で異国情緒いっぱい。季節の花々が植えられ、春には一面の桜が咲き誇る景色を見ることができます。
道中には、宝塚歌劇をモチーフにした銅像が3カ所に設置されているので、探してみてください。ぜひ見ておきたいのは、『ベルサイユのばら』の銅像。周囲にはバラが植えられており、シーズンになると赤いバラに囲まれたオスカルとアンドレを見ることができます。
タカラジェンヌ御用達のあの店でカフェタイム
観劇前にお腹を満たしておきたいなら、サンドイッチの名店「ルマン 花のみちセルカ店」へ。創業から50年を越えるこちらのサンドイッチは、タカラジェンヌからの人気も高く、元月組トップ娘役・黒木瞳さんのおすすめグルメとして、たびたび紹介されています。
必ず味わっておきたいのが、定番の「エッグサンド」896円（テイクアウト価格）。ふんわりした食パンにたっぷりの卵をサンドしたその味は、特製のマヨネーズが卵の甘みを引き立たせ、シンプルゆえにずっと食べていたくなります。イートインでは、ドリンクやサラダが付いたお得なセットメニューも揃えています。
■ルマン 花のみちセルカ店（るまん はなのみちせるかてん）
住所：兵庫県宝塚市栄町1-6 花のみちセルカ2番館 2F
TEL：0797-85-1200
営業時間：9時～16時30LO
定休日：水曜（4月24日より月曜定休）、歌劇休演日
宝塚大劇場内のお楽しみ！キャトルレーヴでのお買い物、スターになりきって記念撮影も
ついにやってきました、宝塚歌劇の本拠地・宝塚大劇場。劇場内には、観劇以外にも宝塚歌劇を堪能できる施設がたくさんあります。
まずは、宝塚歌劇オフィシャルショップ「キャトルレーヴ」へ。こちらでは、タカラジェンヌのブロマイドや書籍・ブルーレイ・DVD・CDの他、オリジナルグッズなども豊富に扱っています。
お店に入ってすぐ右の棚には、花組・月組・雪組・星組・宙組のトップスター監修グッズがずらり。憧れのスターを身近に感じていたい人にとっては、まさに夢のような一角！
宝塚歌劇ではコラボレートグッズも多数展開。こちらのTakarazuka FEILERのタオルには、華麗に舞うタカラジェンヌが描かれています。
宝塚歌劇のファンの中には、観劇の感動を胸に「自分もタカラジェンヌの気分を味わってみたい」という人もいるはず。そんな夢を叶えてくれるのが、「Salon de Takarazuka ステージスタジオ」です。
こちらの「タカラヅカストーリー」のコースでは、タカラジェンヌたちの衣裳のレプリカに身を包み、宮殿や大階段など、さまざまな背景で写真撮影ができます。衣裳は『ベルサイユのばら』『エリザベート』『風と共に去りぬ』など、誰もが知っている作品のものをはじめ多数用意。ぜひ役柄になりきって、お気に入りの一枚を撮ってみましょう。
衣裳とプロによるメイクでバッチリ決めて、ご覧の通りの仕上がりに。舞台メイクを施す「メイクステージ」1万7500円〜は事前の予約が必要になりますが、メイクなしの「ショートステージ」7000円〜や、タカラジェンヌとの2ショット合成写真を撮影できる「タカラヅカ ファンタジー」は、予約無しでも利用することができます。
■宝塚大劇場（たからづかだいげきじょう）
住所：兵庫県宝塚市栄町1-1-57
TEL：0570-00-5100（宝塚歌劇インフォメーションセンター）
営業時間：10～18時（公演回数によって異なる）
定休日：水曜（2023年4月22日より月曜定休）
■キャトルレーヴ（きゃとるれーゔ）
TEL：0797-85-6740
営業時間：1回公演時 10時～17時／2回公演時 9時30分～18時
定休日：水曜、宝塚大劇場休演日に準ずる（2023年4月22日より月曜定休）
■Salon de Takarazuka ステージスタジオ（さろん ど たからづか すてーじすたじお）
TEL：0797-85-6758
料金：メイクステージ1万7500円〜／ショートステージ7,000円〜
営業時間：1回公演時 10時～17時／2回公演時 9時30分～幕間終了まで（演目により営業時間の変更あり。受付は閉店30分前まで）
定休日：宝塚大劇場休演日
宝塚文化創造館「すみれミュージアム」も必見！
宝塚大劇場から東に500mほどの場所に立つ「宝塚文化創造館」は、1935年に建てられたモダニズム様式の建物で1998年までの⻑きにわたり、宝塚音楽学校の本校舎と使用されていました。多くのスターを輩出した学び舎は、現在、市民の文化交流の場となっています。
2階に併設された「すみれミュージアム」は、宝塚音楽学校の歴史を展示。普段は、なかなか知ることができない宝塚音楽学校の卒業写真やカリキュラムなどを紹介しており、ファンにとっては、スターのルーツを垣間見ることができる、特別な空間といえます。
旧大劇場のこけら落としから現在に⾄るまでの現存している870点ものポスターや貴重なステージ衣装も展示。企画上映スペースでは、宝塚の街や宝塚歌劇団に関連した映像作品などを見ることができます。これだけの内容をたっぷり楽しめて、入場料は、なんと300円！ お散歩時間の大半をここで使ってしまいそうなほど、充実した内容に感動です。
■宝塚文化創造館（宝塚⾳楽学校旧校舎）
（たからづかぶんかそうぞうかん たからづかおんがくがっこうきゅうこうしゃ）
住所：兵庫県宝塚市武庫川町6-12
TEL：0797-87-1136
営業時間：9～17時
定休日：水曜
■すみれミュージアム（すみれみゅーじあむ）
営業時間：10時～16時30分（最終受付16時）
定休日：水曜
入館料：一般300円、中高生200円、小学生100円
タカラジェンヌも大好きなあの味をおみやげに
宝塚のお散歩。最後を締めくくるのは、阪急宝塚駅前にある商業施設「ソリオ宝塚」内にある和菓子店「永楽庵」。こちらは、1909年、宝塚歌劇団よりも4年早い明治時代末期に創業。タカラジェンヌやファンにとってもなじみが深いお店として親しまれています。
宝塚が温泉街として賑わい始めた頃に地元の銘菓として生み出されたのが、看板商品の「寳（たから）もなか」です。一家相伝で製法を受け継ぐその味は、大納言の上品な餡と、もち⽶の香ばしいパリッとした皮のハーモニーが絶妙。全部で8種類の宝づくしの形状があり、1個140円から。生徒さん発案の個包装した「ひめたから」も好評です。また、寳もなかの皮と餡を別々にした「寳あわせ」という商品もあり、こちらは元月組・星組トップ娘役・檀れいさんが、お気に入りでよく買っていくそうです。
■永楽庵（えいらくあん）
住所：兵庫県宝塚市栄町2-1-1 ソリオ宝塚 1グランドフロア
TEL：0797-86-3863
営業時間：9時30分～19時
定休日：不定休
世界でただひとつしかない宝塚歌劇の世界観。その文化を随所に感じられる宝塚の街は、歩いているだけで、より深くその世界へとハマることができるはず。ファンになってまだ日が浅いビギナー、興味はあるけど、どこから入っていけばわからないという人も、この機会にぜひ、聖地を巡礼して宝塚歌劇の魅力を存分に体感してください。
Text：伊東孝晃
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