【神戸】築135年の洋館・北野メディウム邸。名店とコラボした至高のティータイムを
神戸のなかでも、とりわけ異国情緒にあふれたエリア・北野。幕末から明治期にかけて来日した外国人たちの居住区となり、数多くの異人館がこの地に建てられました。一部の異人館は、現在も神戸の人気観光スポットとして親しまれています。今回は、現存する北野の異人館の中で最も長い歴史を持つ建物であり、アフタヌーンティーが楽しめるカフェとして生まれ変わった北野メディウム邸を紹介します。
Summary
北野の異人館街にたたずむ築135年の伝統的建造物
北野メディウム邸は、明治20年代に建てられた外国人貿易商の私邸と言われており、かつては「旧スタデニック邸」の名で知られていました。白を貴重に赤と緑を効果的に配した色使いが目を引く外観は、134年前に建てられたとは思えないほどポップでおしゃれな雰囲気です。
もともとアフタヌーンティーが楽しめるスポットとして知られていましたが、2023年2月からは、コーヒーや軽食も楽しめるカフェ営業もスタート。異人館散歩の合間に気軽に立ち寄れる場所となりました。
こちらはカフェの向かいにあるスタジオスペース。館内は、かつての姿をそのまま保っており、アンティークの家具やインテリアを配置することで、当時の生活の様子を感じられるようになっています。
可愛いもの好きが大注目するアフタヌーンティーを堪能
北野メディウム邸の名物として女性たちから圧倒的な人気を得ているのがアフタヌーンティー。こちらは、「旧スタデニック邸」から「北野メディウム邸」として再生する際、クラウドファンディングのリターンとして、東京のカフェ「Ginger Garden Aoyama」とのコラボレーションでスタートしました。2022年4月からは、通常のメニューとして予約制で楽しめるようになりました。
北野メディウム邸のアフタヌーンティーは、神戸をイメージした「ピンク色の宝石箱」というテーマが示すとおり、ジュエリーのようなスイーツとレトロな異人館という組み合わせで愛らしさが全開。こちらでしか体験できない世界観を堪能できます。(内容は季節により一部変更されます)
アフタヌーンティーの利用は、北野メディウム邸の公式Instagramから予約が必要です。コース料金は4500円で、利用人数は1組2〜4名、2時間30分の時間制となっています。フードは、一口サイズながら10種類が提供されるのでボリュームも大満足!5種類のティーメニューとコーヒーが飲み放題というのも嬉しいサービスです。お気に入りの人形やぬいぐるみ持参で一緒に写真を撮ったりするなど、時間内の楽しみ方は十人十色。より映える写真を撮るため、リング型の照明器具も無料で借りることができます。
おすすめメニュー①〜ホットチョコレート
ここで、北野メディウム邸で、ぜひ注文したいメニュー3品をご紹介しましょう。まずは、アフタヌーンティーのオプションで提供される「ホットチョコレート」500円。こちらは、アフタヌーンティーのメニューに入っている、クマの形をしたテディジンジャーをトッピング。溶かしながら味わうことで体を芯から温めてくれます。
おすすめメニュー②〜ブレンドコーヒー
2023年2月からのカフェ営業では、北野メディウム邸オリジナルの「ブレンドコーヒー」600円を提供。神戸の老舗コーヒー豆店から仕入れた豆を手挽きすることで、豊かな風味とほのかな酸味が楽しめる一杯に。
おすすめメニュー③〜ローズドリンク
季節限定のカフェメニューとして登場するのが、バラの香りが楽しめる「ローズドリンク」800円。ほのかな甘みのある炭酸飲料に、食用のバラをジャムにして沈めていることで、口に含んだ瞬間、芳醇な香りがいっぱいに広がります。
週末にはレンタルスペースの利用も
北野メディウム邸は、文化発信の場としても運営されており、週末には1階のスタジオスペースと2階の4部屋をレンタルスペースとして貸し出しています。重厚な雰囲気の意匠の中で、家族写真や配信動画などの撮影をしたり、オフ会の会場にするなど、使い方は自由。2階は平日、コワーキング・スペースとしても使用することもできます。
神戸の新たな名所として人気が高まっている北野メディウム邸。お気に入りの服で着飾ってアフタヌーンティーを楽しむなら、一度は訪れたい施設です。北野の異人館街という、繁華街の喧騒を離れた場所での優雅なひとときを、ぜひ、体験してみてください。
■北野メディウム邸(きたのめでぃうむてい)
住所:兵庫県神戸市中央区山本通2-9-19
TEL:078-855-3900
営業時間:12~18時(レンタルスペースは9時~)
定休日:土・日曜
Text:伊東孝晃
Photo:古賀亮平
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