【群馬・高山村】屋外のストーンサークルはドラマやMVにも登場!星降る村の「ぐんま天文台」

【群馬・高山村】屋外のストーンサークルはドラマやMVにも登場!星降る村の「ぐんま天文台」

星空 ロマンチック 建築 ロケ地 群馬県
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火星と土星の大接近、皆既月食、ペルセウス座流星群やふたご座流星群など天文イベントの多かった2022年。天文ファンになった方も多いのでは? 群馬県には目で観察できる望遠鏡としては世界最大級のものを備えた公開天文台があります。星空のほかにも見どころいっぱいです。

summary

国内最大級の望遠鏡で宇宙を観察できる

11mドームにある有効口径150㎝の望遠鏡
11mドームにある有効口径150㎝の望遠鏡
これがぐんま天文台の主力望遠鏡。光を集める反射式望遠鏡で、有効口径150㎝は日本最大級。通常、ここまでのクラスの光学望遠鏡は研究用で、目ではなくコンピューターで光を分析するのですが、来館者に本物の夜空に触れてもらいたいと、ここでは接眼部をとりつけています。目で直接覗くことができるものとしては世界最大級。夜の観望会は予約すれば誰でも参加可能となっています。開催日は公式ウェブサイトで確認しましょう。
7mドームにある65㎝望遠鏡
7mドームにある65㎝望遠鏡
こちらは65㎝望遠鏡。少しサイズが小さいため、150㎝望遠鏡に比べれば遠くの光を集めることはできませんが、150cm反射望遠鏡より広い範囲を見ることができます。ワンダーアイとよばれる装置により、車椅子に座った人でも、背の高い人でも、楽な姿勢で天体を観望できます。

最新の太陽活動を観察できる

本館2階の太陽望遠鏡スペース
本館2階の太陽望遠鏡スペース
屋上に設置された口径30cmの望遠鏡が集めた太陽光が、展示室の直径約1mの投影板に映されています。黒点、白斑など太陽の現在の様子を見ることができます(悪天候時は、晴天時に撮影したビデオを放映)。プロミネンスなども見ることができ、地球上の生命を支える私たちの「お日さま」が、実は宇宙に数限りなくある恒星の一つだということが実感されます。

磯崎新さんが手掛けた建築もみどころ

2階展示コーナー
2階展示コーナー
望遠鏡や展示がおもしろいのはもちろん、コンクリート打ちっぱなしの建築そのものもみどころです。手掛けたのは、戦後のポストモダン建築をけん引し、2019年には建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞。2022年12月に亡くなった磯崎新(いそざきあらた)さん。建築に興味がある人にも人気があります。

屋外のモニュメント群
屋外のモニュメント群
本館前の広場に点在する不思議なオブジェ群もはやり磯崎新さんの発案によるもの。英国の古代遺跡ストーンヘンジや18世紀のインドの天体観測施設ジャンタル・マンタルがコンクリートで再現されています。館内にある最新の観測機器と古代や過去の観測機器が同じ場所にあることで、人類が宇宙の謎と不思議に注ぎ続けてきた視線を感じます。
再現されたストーンサークル
再現されたストーンサークル
中で手を叩くと不思議な反響音がします
中で手を叩くと不思議な反響音がします
ストーンヘンジをはじめとする環状列石の遺跡は、儀式の場、葬祭の場などさまざまな説がありますが、天体の動きと連動する配置になっていることが多いといいます。例えばストーンヘンジではサークルの中央に立つと春分・秋分・夏至・冬至などの日の出日の入りの方向がわかります。生死も祈りも天体も、人の力の及ばないもの。古代から人類の思いは変わっていないのですね。この神秘的な雰囲気はロケ地としても人気があり、最近では日向坂46の『月と星が踊るMidnight』MVにも使われ、ファンの聖地巡礼コースにもなっています。

昼間のジャンタルマンタル
昼間のサムラート・ヤントラ
夜のサムラート・ヤントラ
夜のサムラート・ヤントラ
こちらは18世紀のインドで作られた天体観測装置のジャンタル・マンタルのうちのサムラートヤントラ。日中は日時計になるほか、真北を向いているため、夜はこんな天体の周回を見ることができます。

天文台からは地上の星も見える

星型に見える高山村と沈む北斗七星
星型に見える高山村と沈む北斗七星
ぐんま天文台からは、実は地上の星を見ることもできます。それは眼下に広がる高山村の夜景。天体観望の予約をした日が残念ながら曇っていても、とてもロマンチック。日中は上信越国境の山並みのパノラマも見事です。

text:松尾裕美
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