【スペイン2023年最新】サグラダ・ファミリア最新訪問レポート!
天才建築家アントニ・ガウディが残した未完の大聖堂、サグラダ・ファミリア。バルセロナのシンボルとして威風堂々たる姿を見せ、世界中から大勢の観光客が訪れています。一時は2026年に完成予定と言われていましたが、コロナ禍で工事が鈍化。現在は遅れを取り戻すべく、懸命に工事を進めています。そんなサグラダ・ファミリアの今の状況を現地取材してきました!
Summary
2021年12月に“聖母マリアの塔”が完成!
コロナの影響によって建設中断となる時期もあったものの、現在は完成に向けて着々と工事が進められているサグラダ・ファミリア。2021年12月には、メインタワーのひとつ“聖母マリアの塔”が完成しました。高さ138mは、現在完成している塔のなかで最も高く、完成後の全塔のなかでも2番目の高さになるのだとか。
塔のてっぺんにはガラスでできた巨大な星のオブジェがのっています。イエス・キリストが生まれたときに輝いたという伝説が残る“ベツレヘムの星”がモチーフ。日が暮れると点灯し、サグラダ・ファミリア完成までの明るい未来を照らすようにバルセロナの夜空に光り輝きます。
さっそく入場! チケットはオンライン予約が必須なので忘れずに
バルセロナ一の人気スポットであるサグラダ・ファミリアは、事前のオンライン予約が必須。上記画面の公式サイトでチケットの種類と希望日時を選択後、必要事項をすべて入力すると登録したメールアドレス宛てにチケットが送られてきます。
公式サイト/https://sagradafamilia.org/en/homeメールが届いたらダウンロードしてプリント、またはスマホに保存して当日持参します。また、サグラダ・ファミリアの公式アプリを使ってスマホにチケットを保存することもできます。
入場ゲートは生誕のファサード側の1カ所のみなので、迷うことはないでしょう。持参したチケットを係員に見せて、セキュリティチェックを通過したら、いよいよ入場です。聖堂内部に入る前、聖書を表現したファサードの精緻な彫刻の数々も必見です。
鮮やかなステンドグラスが照らす聖堂内部から鐘塔へ
ステンドグラスから差す自然光に照らされた聖堂内部は、神秘的な雰囲気たっぷり。ヤシの木をモチーフにした大理石の柱など、森のなかが表現されています。柱は天井に近づくにつれ枝分かれした形になっており、まるで本物の樹木のよう。
受難のファサード、生誕のファサードの鐘塔は上ることができ、聖堂内部にそれぞれ入口があります。サグラダ・ファミリア単体の入場券に鐘塔は含まれておらず、オンラインでチケット購入時にセットで予約する必要があるので要注意です。入場時間もサグラダ・ファミリアとは別で設定する必要があります。また、荷物はここでコインロッカーに預けます。
鐘塔の途中まではエレベーターで。16歳未満は保護者の同伴が必要、6歳未満と階段を利用できない人は入場不可なのでこちらも注意。
鐘塔からバルセロナの街並みを一望
エレベーターを下りた時点で、高さは50m。ここからは螺旋状になった階段を上っていきます。人ひとり歩けるくらいのスペースしかなく、まるで古城の隠し通路を歩いているかのよう。
途中の窓にはバルセロナの街並みが見え隠れ。しかし、まだガマン、ガマン…。
そうしてグルグルと螺旋階段を上っていくと、やがて塔と塔をつなぐ石の橋に到着しました。ここが鐘塔のビューポイント。生誕のファサードと受難のファサードで景色は若干異なりますが、歴史と現代が混ざり合ったバルセロナの街並みの向こうに地中海まで見晴らせます。地上からは小粒にしか見えなかったファサードの彫刻もすぐ間近に。
こちらはカラフルなタイルで彩られた、フルーツをモチーフにしたピナクル(ピナクルとは装飾を施した小さな尖塔のこと)。これほど近くで見られることはないので、ジーッと観察。
広がる景色を眺めているとだいぶ高くまで上ったことを実感しますが、見上げればファサードのてっぺんはまだはるか上。さらに、完成時に最も高い塔となる予定の“イエスの塔”もまだ建設中です。改めて、ガウディが思い描いたその規模の大きさを思い知らされます。
帰りはエレベータはなく、階段のみで下ります。渦を描くように続く螺旋階段は写真映えするスポットですが、覗き込んだりして足をすべらさないよう最後まで注意です。
受難のファサード側から外に出て見学終了
鐘塔から再び聖堂内部へと戻ったら、入場口の反対側にあたる受難のファサード側から聖堂の外へ。曲線と細かな凹凸の多い優美な生誕のファサードとは対極的に、直線的で無骨な印象を受ける受難のファサードをじっくり観賞。さらに受難のファサード側の地下には博物館やミュージアムショップもあるので、出口へ向かう前にこちらにも足を運びましょう。
ここまでがサグラダ・ファミリア見学の一連の流れ。“オンラインでの事前予約は必須”、“サグラダ・ファミリア単体と鐘塔の入場チケットはセットで予約”の2つのポイントを抑えておけば、あとはほとんど困ることはないかも。時間に余裕をもって、サグラダ・ファミリアや鐘塔の入場口には予定時間の5~10分前には到着するのがベター。
初めてのサグラダ・ファミリア訪問でちょっぴり不安がある人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
■サグラダ・ファミリア
住所:C.de mallorca 401
TEL:(93)2080414
営業時間:9~20時(日曜は10時30分~、10・3月は9~19時、11~2月は9~18時、12月25・26日、1月1・6日は9~14時)
定休日:不定休(ミサによる)
Text&Photo:S.I
もっと知りたい!るるぶスペイン発売中
【最新版】『るるぶスペイン'24』
●2023年3月10日時点の資料を基に執筆しています。内容は新型コロナウイルスの感染拡大状況等により変更となる場合がありますので、最新の情報はご自身で各所公式Webサイトにてご確認ください。
●本情報は、各所公式Webサイトの情報を中心に掲載していますが、新型コロナウイルスをめぐる各国の対応策は流動的ですので、本情報の内容から更に変更されている可能性もあります。これらの国への渡航を検討される際には、各国当局や各国在京大使館のWebサイトを参照するなど、最新の情報を十分に確認してください。
●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容や営業時間、定休日等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。