スペイン郷土料理

【スペイン2023年最新】バルセロナ&マドリードのおすすめ郷土料理TOP4

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起伏に富んだ地形を持つスペインは、食材の宝庫。新鮮な海の幸を使用したカタルーニャ料理や、肉料理が中心のカスティーリャ料理など、地域によってその特徴はさまざまで、おいしい郷土料理を挙げればきりがありません。ということで今回はバルセロナとマドリードの2大都市にしぼり、おすすめ郷土料理トップ4をピックアップしました!

Summary

バルセロナ① 地中海の新鮮な幸がたっぷりの「サルスエラ」

サルスエラ

バルセロナが位置するカタルーニャ地方は、なんといっても地中海の新鮮な海の幸が魅力。「サルスエラ」は、エビ、イカ、貝類、白身魚など数種類の魚介類を一緒に炒め、トマトソースで煮込んだスペイン版ブイヤベース。魚介のうま味がスープに溶け出した味わいは絶品です。ちなみにサルスエラとはスペインのオペレッタ(歌劇)のこと。オペレッタのように豪華で、魚介盛りだくさんの料理がたくさんの人が歌い交わすオペレッタを連想させることからこの名が名付けられたのだとか。

【オススメのお店】
■カン・マジョ
住所:Almirall Aixada 23
TEL:(93)2215455
営業時間:13時~15時30分、20~23時
定休日:月曜、日曜の夜

バルセロナ② カタルーニャのソーセージ料理「ブティファラ」

ブティファラ

海だけでなく山の幸にも恵まれたカタルーニャ地方では、郷土色豊かな肉料理も楽しめます。「ブティファラ」は豚肉を腸詰めにした、ジューシーなソーセージ料理。カタルーニャ料理のほとんどのレストランでは、メニューに必ず載っているほどの定番料理で、白インゲン豆が一緒に添えられていることが多いです。血入りのまま調理する“黒”と、血なしの“白”の2種類があります。

【オススメのお店】
■ジュリベルト・メウ
住所:C.Bonsuccès 7
TEL:(93)2464262
営業時間:13時~翌1時(金曜は13~16時、土・月曜は13~24時)
定休日:日曜

バルセロナ③ 最初はびっくり? だけどおいしい「カラコレス」

続いて紹介するのが、一風変わった料理「カラコレス」。日本の方にはなじみのない見た目をしていますが、実はこれ、カタツムリなんです。カラコレスとはスペイン語でカタツムリの意味。少し辛めのトマトソースでカタツムリを煮込んだ、カタルーニャならではの料理です。巻貝のように、楊枝を刺してほじくりながら食べるのが作法。はじめての人はちょっと勇気がいるかもしれませんがコリコリとした食感が美味。愛すべき郷土の味にぜひトライしてみてください。

【オススメのお店】
■ロス・カラコレス
住所:C.dels Escudellers 14
TEL:(93)3012041
営業時間:13~24時(料理提供は13~16時、19時30分~23時)
定休日:火曜

バルセロナ④ バルでもおなじみ「パン・コン・トマテ」

パン・コン・トマテ

トーストしたカリカリのパンに完熟トマトとニンニクをすり込み、仕上げにオリーブオイルをかけた「パン・コン・トマテ」というカタルーニャ地方の名物料理です。バルの定番メニューでもあるので、バルセロナ観光中に目にする機会は多いでしょう。名前も“パンとトマト”を意味するとってもシンプルな料理ですが、ニンニクとトマト、パンの相性がよく、ワインとも合います。

マドリード① 見た目のインパクトも大「コチニーリョ・アサード」

コチニーリョ・アサード

次に、カスティーリャ料理を紹介しましょう。マドリードがあるカスティーリャ地方は、カタルーニャとは対照的にスペイン内陸部に広がり、牧畜が盛んなため、肉を使った料理が主流となっています。比較的標高が高く寒暖差の大きい乾燥した気候から、塩味の利いた力強く温かみのある味わいの料理が多いです。 仔豚の丸焼き「コチニーリョ・アサード」は、まずはそのダイナミックな見た目が印象的。生後20日以内の乳飲み仔豚をオーブンや窯でじっくりと焼き上げ、皮はパリパリ、なかは軟らかくジューシーに仕上げます。店によっては肉の軟らかさを伝えるために、スタッフがナイフではなく皿を使って切り分けてくれるところも。

【オススメのお店】
■ボティン
住所:C.de Cuchilleros 17
TEL:(91) 3664217
営業時間:13時~23時30分
定休日:無休

マドリード② 豆、肉、イモなど具だくさんの料理「コシード」

コシード

豚肉やヒヨコ豆、ジャガイモ、キャベツ、チョリソ、ベーコンなどを陶器の壺に入れ、窯やオーブンでじっくり煮込んだ家庭料理「コシード」。まずは、肉や野菜、豆のうま味が溶け込んだスープを味わい、それあとに具を食べるのが基本スタイル。地方によってさまざまなコシードの形があり、具がたっぷり入ったマドリード風が最も有名です。

【オススメのお店】
■ラ・ボラ
住所:C.de la Bola 5
TEL:(91)5476930
営業時間:12~21時(日~水曜と7・8月は13時30分~15時30分のみ)
定休日:無休

マドリード③牛の胃袋をじっくり煮込んだ「カジョス」

カジョス

牧畜が盛んなカスティーリャ地方らしい、牛や豚を使った料理が続きます。「カジョス」は牛の胃袋(ハチノス)をトマトやタマネギ、チョリソ、シシトウなどと一緒に長時間じっくり煮込んだもので、マドリードの庶民派料理の代表格。濃厚な味わいと香り、そして胃袋の独特の食感がクセになります。

【オススメのお店】
■カサ・アルベルト
住所:C.Huertas 18
TEL:(91)4299356
営業時間:13時30分~16時、20~23時(バルは12~23時)
定休日:日曜、1月の1週目、8月の3週間

マドリード④体がホッと温まるガーリックスープ「ソパ・カステリャーナ」

ソパ・カステリャーナ

カスティーリャ地方の名物ガーリックスープ「ソパ・カステリャーナ」。ニンニクのほか、生ハム、玉子、パンなどが入ります。塩味が利いたしっかりとした味付けが特徴で、特に寒い冬には体が芯からホカホカ温まるマドリードらしい料理です。

【オススメのお店】
■ラス・クエバス・デル・デューケ
住所:C.de la Princesa 16
TEL:(91)5595037
営業時間:13~16時、20~23時(木~土曜は~24時)
定休日:月曜、日曜の夜

以上、ここまでが独断で選んだバルセロナ&マドリードのおすすめ郷土料理になりますが、まだまだ紹介しきれない名物はいっぱいあります。スペイン観光の際はいろんな地域やお店を巡り、自分のお気に入りの味を見つけてみてください。

Text&Photo:S.I

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