伊勢神宮からも徒歩圏内! “みちひらきの神”猿田彦神社でさらなるご加護を|三重
伊勢神宮 内宮の門前町・おはらい町を通り、北へ進んだ場所にある猿田彦神社は、伊勢神宮の創始にも深く関わっているといわれており、お伊勢まいりと合わせて訪れたいパワースポットです。主神である猿田彦大神は、天孫降臨の際、天照大御神の御孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を宮崎県の高千穂へと導いたという古事から、“みちひらきの神”として親しまれています。良縁や芸能のご利益のある佐瑠女神社や、方位石、たから石など境内にあるご利益スポットにも注目してみましょう。
万事がよい方向へと向くよう祈願しよう
猿田彦神社は、“みちひらきの神”猿田彦大神と、倭姫命を五十鈴の川上に案内し内宮造営の地をおすすめした大田命(おおたのみこと)を祀っており、伊勢神宮ともゆかりが深い神社です。
県道32号に面して立つ大鳥居も一見普通の鳥居のようですが、よく見ると柱が八角形に。八角形は全方位を意味し、方位除けにご利益があるといわれています。ほかにも本殿の鰹木や欄干、手水舎の柱など、境内のいたるところに八角形が隠れているので探してみるのもいいですね。
本殿は、さだひこ造りという特殊な二重破風の妻入造りとなっています。まずは手水舎で手を清め、口をすすいで本殿へと進みます。参拝の作法は、二拝二拍手一拝。参拝する際は節度のある服装を心掛けましょう。
境内にある縁起のよいスポットもチェック♪
本殿正面にある古殿地(こでんち)とよばれる八角の方位石は、昭和11年(1936)まで御神座があった神殿跡を示しています。石柱に刻まれた干支を触れてご利益を授かろうという参拝者でにぎわっています。
舟形石は宝舟を連想させるため、古来より縁起のいいものといわれていました。古殿地のそばにある舟形石は、富の象徴でもある蛇が乗っているような形をしているため、普通の舟形石と比べてもさらに縁起のいい石とされています。
本殿と向かい合うよう北向きに立つ佐瑠女神社(さるめじんじゃ)は、神楽・技芸・鎮魂の神と仰がれる天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祀られており、芸能や音楽関係者も多く参拝しています。また天宇受売命は、天上の神様と地上の神様の間を取り持ったともいわれており、良縁の神様としても知られています。
ご利益抜群!カラフルなお守りをゲット!
「みちひらき御守」は、何事も良い方向に向かうよう導いてくれるお守りといわれています。進むべき方向に迷っているとき、人生の岐路に立たされたときなど、前向きに導いてくれるきっかけとなるかもしれません。写真の3色を含め、全8色揃っています。
こちらのお守りは、仕事や学業、趣味など、これから何かを始めるときの大事な第一歩を後押ししてくれます。このお守りを身につけ、思い切って一歩踏み出してみましょう。
絵馬には、猿田彦神社独自の舞である色鮮やかな装束を身に着けた舞女「みちびきの舞」が描かれています。なにかお願い事するときや、願いが叶った時のお礼として奉納しましょう。
ここでは猿田彦神社と佐瑠女神社のどちらの御朱印も授与していただけます。絵馬にも描かれていた「みちびきの舞」が色鮮やかに描かれた御朱印帳も人気です。
猿田彦神社から徒歩3分の「伊藤小坡美術館」にも立ち寄ってみて
猿田彦神社の西側を通る伊勢街道を上ると「伊藤小坡美術館」があります。伊藤小坡は、明治10年(1877)に猿田彦神社宮司の宇治土公貞幹の長女として生まれ、京都画壇の中心として明治から昭和にかけて活躍した女流日本画家です。
展示されている絵画を鑑賞していると、初期のころの歴史画からはじまり、女性として母として温かみを感じる日常風景をモチーフとして描いていた時代を経て、昭和以降のシャープで繊細な美人画へと作風が徐々に変わっていく様子が分かります。
学芸員滞在時には、希望に応じて解説やギャラリートークも実施しています。映像資料や約500冊の美術図書を自由に閲覧できる学習室で、より深く美術についてふれてみるのもおすすめです。
■伊藤小坡美術館(いとうしょうはびじゅつかん)
住所:三重県伊勢市宇治浦田2-4-65
TEL:0596-22-2554
入館料:300円
営業時間:9時30分~16時
定休日:月・火曜
伊勢神宮とも関わりが深い猿田彦神社は、お伊勢まいりの途中に立ち寄るのにもぴったりです。縁起のいいみどころポイントもたくさんあるので、ゆっくりと境内を散策してみてください。
■猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)
住所:三重県伊勢市宇治浦田2-1-10
TEL:0596-22-2254
営業時間:境内自由
定休日:境内自由
Photo:直江泰治
text:西絵美
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