京都芸術大学の学生御用達!京都のアンティーク&ブロカントshopが運営するインテリアのお手本にしたい「そうげんかふぇ」
アンティークやシャビーシックインテリア、古道具好きたちを魅了するアンティーク&ブロカントショップ「sowgen」のオーナー自らがリノベーションした「そうげんかふぇ」。ごはんやスイーツもとってもおいしく、京都芸術大学の学生たちに大人気のカフェをご紹介します。
Summary
インテリア好きにおすすめしたい、センスあふれるセルフリノベーションカフェ
個性的な店舗が点在する白川通を北に進むと京都芸術大学があり、道路を挟んで向かい合う場所に「そうげんかふぇ」とアンティークショップ「sowgen brocante 北白川」があります。
こちらが「そうげんかふぇ」。アプローチの先にある背の高い古い木の扉に想像をかきたてられます。
窓からは奥行きのある店内の様子と、奥の庭から差し込む自然光が見られます。
北白川の「そうげんかふぇ」は2005年オープンですが、2018年頃オーナー自らがリノベーション。ピカピカしたものよりも古い木の味わいや剥がれたペンキの風合いを生かしたシャビーシックなイメージは、人に伝えるのが難しく「自分でやってみよう」と一から取り組んだそうです。
アンティークやブロカントの雑貨や家具などを扱う仕事をされているだけあって、小物ひとつとっても、この場所にぴったりのものが選ばれています。驚きなのは天井。元々、陶芸の郷 多治見で器を置いて乾かす板として使われていたものが、こんなところで天井板として新しい役割を担っています。
間口が狭く奥行きが深い、いわゆる鰻の寝床と呼ばれる細長い間取りのため、入って左手にキッチンなどの作業スペースを集中。右側はトンネルを通り抜けた先に明るい光が差し込むように、奥の庭へとまっすぐ続く、抜け感のあるレイアウトにされています。
奥の庭に面した大きな窓から自然光が差し込みます。サイドの壁にもところどころ明かり窓が設けられ、どこにいても光を感じられる設計。
店内を見渡すと流木と麻縄を使って吊るす照明など、DIYで真似できそうなテクニックが見つけられます。隣には系列のアンティークショップ「sowgen brocante 北白川店」もあり、インテリア好きなら、いるだけでワクワクすること間違いなし。
コクとスパイス、2つの味の違いを楽しめるカフェ飯の定番、あいがけカレー
カフェ飯のイチオシは、ポークキーマとバターチキンのあいがけカレー+半熟卵のせ。じゃがいものザブジ(インドの料理でじゃがいものスパイス炒め)などトッピングもうれしい一品です。
バターチキンは辛さ控えめ、トマトの酸味をバターの風味で丸くまとめたこっくりとした味わい。キーマカレーは玉ねぎやセロリなど香味野菜をたくさん使って、スパイスを利かせた本格派のスパイスカレー。あいがけにするとガラリと違う2つの味を交互に楽しめます。
学生たちに語り継がれる、愛されスイーツ
デザートの定番は季節のプリンアラモード。クラシックなカスタードプリンにみずみずしいフルーツをトッピング。大人気のハリネズミの黒糖クッキーも飾られています。
本日のマフィンは、国産小麦やきび砂糖などいい素材を使ってシンプルに焼き上げています。サワークリームやりんごの水分がほどよくしっとりとした食感と酸味を、シナモンチャイが味に奥行きを感じさせてくれます。もう一度食べたいな……と記憶に刻まれる味。販売もされているので、カレーでお腹がいっぱいの人はぜひテイクアウトで。
最新作はいちごとピスタチオとバジルという3つの素材を主役にしたパフェ。中にはフレッシュないちごにいちごのジェラートやメレンゲやクリームチーズなど、いちごのお菓子がたっぷり。アクセントに加えるのはピスタチオのクランブルとフレッシュなバジル。ひとすくいのスプーンの中で混じり合った味のハーモニーは、想像しただけでたまらなく幸せな気分にさせてくれます。
雰囲気も味も文句のつけどころがない北白川「そうげんかふぇ」。繁華街から離れていることもあり、ピークの時間帯を外せばそれほど混み合いません。ゆっくりとカフェ時間を楽しみたい人におすすめのカフェです。
■そうげんかふぇ
住所:京都市左京区北白川上終町10-2
TEL:075-724-4046
営業時間:11~17時(16時LO)
定休日:土・日曜、祝日
アクセス:叡山電鉄茶山駅から徒歩9分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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