「第130回記念 水戸の梅まつり」 偕楽園&弘道館で早春を満喫! みどころ完全ガイド
早春の水戸を彩る風物詩「水戸の梅まつり」は、毎年2月上旬〜3月下旬に開催される人気のイベント。園内を彩る約3000本の梅、夜間ライトアップやブランド梅“ふくゆい”スイーツなど、注目イベントを完全ガイド!
「水戸の梅まつり」とは?開催概要
寒中の関東地方にいち早く春の訪れを告げる「水戸の梅まつり」。2026年は「第130回記念」と銘打って、2月11日(水・祝)~3月22日(日)まで開催予定です。会場は日本三名園のひとつである「偕楽園(かいらくえん)」と、日本最大規模の水戸藩の藩校「弘道館」。「偕楽園」には約100品種3000本、「弘道館」には約60品種800本が咲き誇ります。
水戸の梅まつり【偕楽園会場】のおすすめルート
第9代水戸藩主・徳川斉昭公によって造園され、天保13年(1842)に開園した「偕楽園」。金沢の「兼六園」、岡山の「後楽園」と並ぶ日本三名園のひとつで、日本有数の梅の名所です。
おすすめの歩き方
最も華やかな東西梅林に直接入る最短ルートは東門ですが、斉昭公が演出した「陰と陽の世界」を体感するなら好文亭表門(こうぶんていおもてもん)から入るのがおすすめです。
最初に竹林や木立の生い茂る「陰」の世界を歩くことで、梅の咲き誇る「陽」の世界をより楽しむことができます。
名建築・好文亭でスイーツブレイク
孟宗竹林(もうそうちくりん)や杉林を過ぎ、東西梅林の直前の中門を抜けると、好文亭(こうぶんてい)があります。 ここは詩歌・管弦の催しなどを、領民と共に楽しむために斉昭公が造った名建築の誉高い建物。「好文」は「学問に親しめば梅が開き、学問を廃すれば梅の花が開かなかった」という故事にちなんだ梅の別名「好文木」に由来します。 昭和には空襲と落雷で2度、平成には東日本大震災で被災した好文亭ですが、そのたびに見事に復元されてきました。このことからも、領民と共に楽しむために殿様が作ったこの場所を、水戸市民がどれだけ大切にしてきたかがわかりますね。
好文亭内のカフェ「樂(らく)」では、静かな雰囲気の中で枡の中に甘味を入れた珍しい枡シリーズなどオリジナルの和スイーツが味わえます。
■カフェ「樂」(かふぇ「らく」)
住所:茨城県水戸市常磐町1-3-3(好文亭1階)
TEL:070-9040-3191
営業時間:9時30分~16時20分LO
定休日:無休
偕楽園最大の梅林「東西梅林」
偕楽園の梅の数は約3000本。その多くが東西梅林にあります。ここでは360度見渡す限りが梅。色合いや咲き方が違うものを見比べながら梅散歩を楽しみましょう。
園内の梅のうち、花の形、香り、色などが優れている6種、烈公梅(れっこうばい)・白難波(しろなにわ)・月影・江南所無(こうなんしょむ)・柳川枝垂(やながわしだれ)・虎の尾を「水戸の六名木」とよんでいます。
水戸の梅まつり【偕楽園会場】のみどころ
期間中は野点茶会やひな流しなど多彩なイベントが開催されるので、公式Webサイトをチェック。ここでは昨年から本格化した夜間イベント「偕楽園 UME The Lights 2026」をご紹介します。
「偕楽園 UME The Lights 2026」
創設者である水戸藩第9代藩主 徳川斉昭公が「偕楽園」に込めた「陰と陽の世界観」を、光の演出で表現する幻想的なイベント。この期間だけの希少な特別宿泊プランもありますから、公式Webサイトで確認し、早目の予約を。
期間:令和8年2月13日(金)~3月15日(日)期間の金~日曜、祝日に開催
時間:18時~20時30分(最終入場20時)
会場:偕楽園本園
料金: 前売チケット 高校生以上800円 小中学生400円
当日チケット 高校生以上1000円 小中学生500円
※小学生未満無料
水戸の梅まつり【偕楽園会場】おみやげ情報
「水戸の梅まつり」開催期間中、偕楽園のおみやげは、以下の2カ所がおすすめです。
水戸のブランド梅「ふくゆい」のスイーツが揃う特設ブース「梅まるしぇ」
水戸市は梅で有名ですが、食用の梅の生産はほとんどありませんでした。そこで、観ても食べても楽しめる梅の産地を目指して梅の生産拡大に取り組み、誕生したのが水戸市産のブランド梅「ふくゆい」。園内には期間限定で特設ブースが設けられ、水戸菓子工業協同組合の有志がふくゆいを使用したオリジナルのお菓子などを販売しています。
特設ブースにはさまざまなふくゆいスイーツが並んでいます。たとえば……
どれもきれいでおいしそう! 目移りしてしまいますね。あなたのお気に入りを見つけておみやげにしましょう。
県内の梅スイーツが揃う見晴亭
東門そばに立つ複合施設。休憩所内に茨城県全体の観光情報を発信する案内所、県の特産品販売スペースの機能も備えています。もちろん県内の梅スイーツも豊富に揃っているので、おみやげ探しにおすすめです。
水戸の梅まつり【偕楽園会場】アクセス&混雑状況
偕楽園会場へはマイカーでの来場が多く、有料無料含めて駐車場はたくさんありますが、周辺の道は駐車場待ちでかなり渋滞します。少しでも長く梅を楽しむためには、できれば公共交通機関がおすすめです。
バス利用
●好文亭表門へ
JR水戸駅北口バスターミナル4番乗り場から茨城交通バス偕楽園方面行きで約12分、好文亭表門入口下車、徒歩約5分
●東門へ
①JR水戸駅北口バスターミナル4番乗り場から茨城交通バス偕楽園方面行きで約13分、偕楽園東門・常磐神社北参道下車すぐ
②JR水戸駅北口バスターミナル6番乗り場から関東鉄道バス偕楽園行きで20分、終点・偕楽園下車、徒歩5分
鉄道利用
通常期間はJR水戸駅からバスかタクシー利用ですが、梅まつり期間中(2026年2月11日~3月22日)は、土・日曜、祝日(一部平日も含む)の9時45分~16時35分の間、水戸駅方面行き(下り)列車が、偕楽園駅に停車。偕楽園駅からは東西梅園最寄りの東門まで徒歩5分
水戸の梅まつり【弘道館会場】の歩き方
偕楽園をあとに、もう一つの梅まつり会場の弘道館(こうどうかん)に向かいましょう。3月には両会場を結ぶ無料の周遊バスが運行されます。この項の最後に紹介しますから、参考にしてくださいね。
偕楽園と並ぶ水戸のもう一つの梅の名所が弘道館。水戸藩第9代藩主で烈公(れっこう)ともよばれる徳川斉昭公が創設した藩校です。偕楽園にあれほどの梅を植えた斉昭公ですから、もちろん弘道館にもすばらしい梅があります。 水戸の歴史的人物というと、水戸黄門のドラマで名高い徳川光圀公や、最後の将軍・徳川慶喜公が思い浮かびます。斉昭公が生まれたのは光圀公が亡くなってからちょうど100年後の寛政12年(1800)。幕藩体制が大きく揺らぎ始めたころでした。
文武修行の場だけあって、こちらの梅は偕楽園に比べて落ち着いた雰囲気。弘道館で張りつめた時を過ごしたあとは、のびやかな偕楽園で身心をリラックスさせるという斉昭公の「一張一弛(いっちょういっし)」の精神が感じられます。
弘道館では館内の展示も注目です。第2代藩主・光圀公が編纂を始めた『大日本史』や、幕末の尊王攘夷運動の原動力にもなった「水戸学」など、水戸藩ならではの国家観を感じることができます。
夜・梅・祭 2026~水戸城~
ふだんは見られない夜の弘道館や水戸城を見学できるイベント。夜にいっそう濃くなるといわれる梅の香りを感じながら、幻想的な風景を楽しむことができます。
日時:3月7日(土) 17~20時
会場:弘道館・水戸城跡
料金:無料
偕楽園と弘道館を結ぶ交通
①昼間 観光周遊バス~梅薫る水戸満喫編~
偕楽園、弘道館など市内を周遊するバス
日時:3月14日(土)・15日(日)10~17時
料金:無料
②夜間 夜梅シャトルバス
「偕楽園 UME The Lights 2026」会場の偕楽園と、「夜・梅・祭」会場の弘道館を結ぶバス
期間:3月7日(土)17時30分~20時30分
料金:無料
弘道館周辺の梅さんぽ
今では縮小されましたが、当時の弘道館は広大でした。弘道館の白壁の退出専用口を出たところに広がるのは、かつての文館の敷地跡。明治元年の弘道館の戦いで焼失し、現在は梅林になっています。
文館敷地跡の梅林をなおも進むと、八卦堂、孔子廟、鹿島神社等からなる「聖域」にたどり着きます。八卦堂には「弘道とは何ぞ」で始まる弘道館建学の精神を記した「弘道館記」の石碑が納めてあります。
通常は扉は閉じられていますが、梅まつり期間中には開扉され、「弘道館記碑」を見ることができます。2026年の開扉予定は2月28日(土)~3月8日(日)の土・日曜10~16時(正門開放は9~17時)。
八卦堂を過ぎると、鹿島神社が見えてきます。安政4年(1857)の弘道館の開館式と同時に、常陸国一之宮である鹿島神宮から分霊を勧請して遷座祭が行われました。鹿島神社の社殿に向かって左手にある梅の古木は、斉昭公お手植えと伝わるご神木の鈴梅です。今でも見事に花を咲かせます。
社務所の奥にある石碑は「種梅記碑」。斉昭公自身の手で、水戸に積極的に梅を植えた理由が記されています。「 一、梅は他の花に先駆けて雪の中でも咲き、詩歌の題材となる。 二、梅の実には酸が含まれ、喉の渇きを取り、疲れを癒やす効果がある。 三、梅干しは保存が利き、防腐・殺菌効果もあるので、有事の際の非常食として役立つ。」
さすが文武両道の教育で藩を立て直した名君。梅に魅せられた理由は、その美しさや香りだけでなく、実用としても役立つからだったのですね。
梅まつりの間は、楽しいイベントも目白押し。「第130回記念 水戸の梅まつり」の公式Webサイトで最新のイベントスケジュールをチェックしてくださいね。
■第130回記念 水戸の梅まつり(だいひゃくさんじゅうかいきねん みとのうめまつり)
TEL:029-224-0441(水戸観光コンベンション協会)
https://mitokoumon.com/ume/
Text:松尾裕美
Photo:宮地工
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●この記事は「るるぶ茨城 大洗 つくば 水戸 笠間’26」に掲載の記事を元に作成しています。




