おでかけ
2023.03.14
【京都】「宇治市源氏物語ミュージアム」で今注目の『源氏物語』の世界に浸ろう!
1998年に開館した宇治氏源氏物語ミュージアム。実寸大の展示物や『源氏物語』への理解が深められるアニメ、体験コーナーなどさまざまな角度から『源氏物語』の世界をじっくりと楽しめます。そんな宇治市源氏物語ミュージアムのみどころをご紹介します!
「宇治市源氏物語ミュージアム」とは?
京阪電車宇治駅から徒歩8分の場所にある宇治市源氏物語ミュージアムは、1998年に『源氏物語』の最後の10帖「宇治十帖」の主な舞台となった宇治に開館しました。
館内には、『源氏物語』はもちろん平安時代の文化に親しめるものが盛りだくさん。時代背景まで知ることで、物語への理解が深まります。いたるところに『源氏物語』に関係するものがあるので、探しながら回るのもおすすめです。
館内は、展示ゾーン(有料)と情報ゾーン(無料)に分かれています。展示ゾーンには原寸大に再現された調度品などやアニメ、体験ゾーンが充実。情報ゾーンには『源氏物語』に親しめる展示物や図書室があります。今回は展示ゾーンから鑑賞していきます。
平安時代の文化と『源氏物語』の世界の展示を鑑賞
さっそく入ってみましょう。まずは平安の間。入り口には実寸大に復元された牛車が展示されています。牛車とは、平安時代の貴族が利用した乗り物。『源氏物語』内でもたびたび登場します。
こちらに展示されているのは「網代車(あじろぐるま)」という、もっとも一般的な車種。
牛車には社会的地位を表す面もあり、貴族の位などによって、乗車できる車種に規制がありました。
牛車の横には、光源氏と女君たちが暮らした邸宅・六条院の復元模型が展示されています。人や牛車を見ると、とっても小さく見えると思いますが、六条院自体が、6万5300㎡ととんでもない大きさでした。水流まで細かく丁寧に造られているので、一つ一つに注目するのもおもしろいです。いろいろな角度からじっくり眺めてみましょう。
平安の間の右側には、室内で囲碁を打つ様子を御簾の外から垣間見る場面が再現されています。
垣間見とは、明かりによる効果によって、例えば、暗い外にいる男性が明るい部屋の中にいる女性の姿を見ることを指します。平安時代の女性は、成人すると、家族であっても男性に顔を見せることはありませんでした。そのため、偶然の垣間見によって、男性が女性の姿を見て恋心を抱くことがありました。
垣間見を体験してみましょう。同じ平安の間に、実際に垣間見を体験できるボックスがあります。2つある開口部それぞれから中の様子を見ると、明かりの効果による違いが体験できます。
物語の世界に入り込む!展示室全体で「宇治十帖」をわかりやすく!
次は、宇治の間へ移動します。平安の間と宇治の間をつなぐ架け橋を歩いていくと…