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【京都】世界遺産|仁和寺のみどころ、アクセスは?桜、国宝、重要文化財…遅咲きの御室桜で知られる門跡寺院

【京都】世界遺産|仁和寺のみどころ、アクセスは?桜、国宝、重要文化財…遅咲きの御室桜で知られる門跡寺院

京都府 るるぶ&more.編集部 お寺めぐり 世界遺産
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京都市右京区にある世界遺産の仁和寺といえば、遅咲きの桜・御室桜で有名。広い境内には迫力ある伽藍が多数あり、京都でも人気の観光スポットとなっています。今回は、仁和寺の歴史やみどころ、アクセスなどを徹底解説。仁和寺を訪れる前に知っておきたい、観光情報をお届けします。

Summary

日本初の門跡寺院、仁和寺の歴史

京都三大門の一つである重要文化財・二王門

仁和寺は真言宗御室派の総本山であり、天皇家や皇族出身者が住職を務めた門跡寺院として、高い格式を誇る寺院です。その歴史は平安時代にまで遡り、仁和4年(888)、宇多天皇が父である光孝天皇の遺志を継ぎ創建しました。
当時の元号から仁和寺と名付けられ、昌泰2年(899)に出家した宇多法皇が仁和寺の住職となったことから、日本初となる門跡寺院が誕生。以降約1000年もの間、皇室出身者が代々住職を務めます。

廊下の意匠と垣間見える緑が調和する、御殿内の様子

こうして栄えた仁和寺ですが、応仁2年(1468)、応仁の乱により境内のほとんどを焼失。江戸時代初期、徳川3代将軍・家光の時代に再建されることとなり、正保3年(1646)に完成、再建時の姿が現在に至るまで継承されています。
平成6年(1994)には、古都・京都の文化財としてユネスコの世界遺産に登録されました。

見応え十分!国宝や重要文化財を間近に堪能

こちらは国宝に指定される金堂。現存する最古の紫宸殿遺構としてその価値を物語る荘厳なたたずまいが印象的です。堂内には、仁和寺の本尊である阿弥陀三尊が安置されており、壁には浄土図や仏画が極彩色で描かれています。

こちらは重要文化財の観音堂。通常非公開とされる内部には、本尊である千手観音菩薩をはじめ、不動明王・降三世明王、二十八部衆など、全部で33体もの像が安置されています。特別公開時にはぜひ訪れてみたいですね。

境内の中でもひときわ高い五重塔は、総高約36m。世界遺産である東寺の五重塔と同時期に建てられ、江戸時代を代表する名塔として重要文化財に指定されています。各層の屋根がほぼ同一の大きさであるのが江戸時代の特徴だそうで、均一に弧を描く美しさに圧倒されました。

国の名勝・御室桜の林が色づく雅な風景

境内の西側に位置する樹高3mほどの御室桜の林

仁和寺に咲く御室桜は、遅咲きで背が低いのが特徴。近年まで、桜の下にある硬い岩盤により、根を深く伸ばすことができず、背丈が低くなったと言われていたようですが、現在の発掘調査で岩盤ではなく粘土質の土壌であることが判明したとのこと。新事実が判明した今も、調査中という御室桜にロマンが広がります。
また、御室桜は数多くの和歌や書物に記されており、江戸時代の京都の名所をめぐる案内書『京城勝覧(けいじょうしょうらん)』では全国的に有名な桜の名所、吉野山の桜と比べて優るとも劣らないと絶賛。江戸時代の三大俳人の一人である与謝蕪村も「ねぶたさの春は御室の花よりぞ(眠たい春は御室の桜から来るのだ)」と、そのうららかさや御室桜への愛を詠っています。

御室桜の見頃は4月中旬と、花見の締めくくりに訪れる人も多いそう。満開の時期だけでなく、散り始めの時も、散りゆく花びらが壮麗な伽藍に色を添える姿がとても美しいので、花見の時期を過ぎてしまった…と諦めずに訪れてみてください♪

境内には、御室桜のほか、染井吉野やしだれ桜を合わせた約550本の桜があるのだとか。皇族の勅使を迎えるための勅使門の前や、先ほど紹介した金堂の前など、境内の至る所で桜を楽しむことができます。

仁和寺へのアクセスは?

宸殿の北側にある北庭。四季の移ろいが美しい池泉式の庭園

京都駅から公共交通機関を利用してのアクセスは、「電車+バス」と「バスのみ」の二通りがあります。
「電車+バス」の場合は、電車10分とバス10分で乗り継ぎ時間を合わせて30分ほど。JR嵯峨野線京都駅(31~33番乗り場)より乗車し、円町駅で下車後、市バス26系統で御室仁和寺へ。降りるとすぐに仁和寺の仁王門が迎えてくれます。
京都駅からはバスでも行くことができ、JRバス高尾・京北線にて30分、市バス26系統で40分、どちらも乗り換えはなく、同じく御室仁和寺で下車後すぐと、とても便利です。
そのほかにも、阪急や京阪の駅から市バスでのアクセス方法(詳細は仁和寺公式ebサイトをチェック)もあるので、一日の観光プランに合わせて選択するのも良さそうですね♪

毎年、桜や紅葉の時期になると多くの観光客で賑わう仁和寺。天皇家との関わりが深い寺院ならではの、格式の高さを感じさせる荘厳な建造物の数々も必見です。周辺にも金閣寺や龍安寺など、見応えのある寺院が目白押し。付近の観光スポットと併せて訪れるのもおすすめです。

■仁和寺(にんなじ)
TEL:075-461-1155
住所:京都府京都市右京区御室大内33
拝観時間:9時~最終受付16時30分(12月~2月は、最終受付16時)
拝観料:拝観800円※催事・特別公開時は別途拝観料が必要
定休日:無休(霊宝館は特別機関のみ公開)
駐車台数:100台(有料)

Photo:エディットプラス、施設提供
Text:吉田侑(エディットプラス)

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