熊本城

【熊本県】復旧が進む熊本城を徹底紹介!特別公開ルートや復旧が完了した天守閣などみどころいっぱい

熊本県 おでかけ るるぶ&more.編集部
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熊本地震で被害を受け、復旧に向け修復中の熊本のシンボル「熊本城」は、日本三名城のひとつに数えられています。復旧した天守閣をはじめ、現在公開されているエリアのおすすめコースをご紹介します。

Summary

まずは熊本城の基本情報をチェック!

熊本城

慶長12年(1607)、茶臼山とよばれた台地に加藤清正が築いた熊本城は日本三名城の一つに数えられています。 平成28年(2016)の地震では重要文化財の建物全13棟や石垣の3割が被害を受けました。天守閣の復旧は2021年3月に完了しましたが、城全体の完全復旧にはまだ時間を要すると見込まれています。 「熊本城」までは、熊本駅から熊本周遊バス「しろめぐりん」を利用して30分ほど。電車で移動する場合には、熊本駅から熊本市電(熊本市街を走る路面電車)に乗り「熊本城・市役所前」で下車、そこから徒歩10分ほどで到着です。

お得情報①無料でお城ガイド!

個人や8名以内のグループで利用可能な、無料ガイドもあります。受付は桜の馬場 城彩苑総合観光案内所。主に、桜の馬場城彩苑から天守閣前広場まで案内してくれるツアーで所要時間は約45分です。ガイドの説明を聞きながらじっくり回るのもおすすめ! ※出発までお待ちいただく場合や他のお客様と一緒にご案内する場合があります。 団体ツアーでお越しのお客様のご利用はご遠慮ください。

熊本城特別公開ルートをチェック!

熊本城 特別見学通路

現在も復旧工事中で立ち入りが制限されている城内。2023年3月現在、二の丸広場側から天守閣へ向かう「北ルート」と、地上約6mのスロープを歩く「南ルート」の2つのルートを特別公開しています。新設された特別見学通路からは、天守閣や二様の石垣などを望めますよ。
※北ルートは日曜、祝日を除き、一部が通行不可

おすすめは、北ルートからスタートして南ルートを通るこのコース。主要なポイントをおさえたコースになっています。所要時間は1~2時間ほど。

おすすめModel Course

北ルートからSTART!
①宇土櫓
  ↓
②天守閣 
  ↓
③天守閣前広場
  ↓
④本丸御殿闇り通路
  ↓
<南ルート>
⑤東竹の丸重要文化財櫓群
  ↓
⑥二様の石垣
  ↓
⑦数奇屋丸二階御広間
  ↓
GOAL!

①宇土櫓(うとやぐら)

熊本城

天守に匹敵する構造と規模の櫓は、3重5階地下1階で築城当時の姿のまま。第三の天守ともよばれています。西南戦争後に焼け残った唯一の多層櫓で国指定重要文化財です。

②天守閣(てんしゅかく)

熊本城

地震からの復旧が最優先で進められていた天守閣。2021年に復旧が完了しました。屋根瓦の目地や破風(はふ)に塗られた真新しい漆喰の白と下見板の黒が美しく映えます。反りが見事な大天守の石垣も健在です。

熊本城

天守閣展望フロア(最上階)からの眺めも素敵です。熊本市街、阿蘇の山々まで見渡せる圧巻の風景が楽しめます。公式アプリのAR機能を使えば、明治初期に撮影された古写真と風景が比べられることできるので、歴史好きにはたまりません。

③天守閣前広場(てんしゅかくまえひろば)

熊本城

大天守と小天守を正面から間近に見られるのが、天守閣前広場です。熊本城の別名「銀杏城」の由来となった加藤清正お手植えといわれる大イチョウがあります。

④本丸御殿闇り通路(ほんまるごてんくらがりつうろ)

熊本城

本丸御殿の床下には「闇り通路(くらがりつうろ)」とよばれる地下通路があり、地下通路の入口は闇り御門とよばれています。頭上には本丸御殿があり、ここから御殿に上がっていました。昼間でも暗い地下通路は日本全国の御殿建築のなかでも特異な存在です。

熊本城

こちらが、本丸御殿の若松之間。広さ18畳で金箔を多用しています。 ※202年3月現在本丸御殿内部は非公開です。

⑤東竹の丸重要文化財櫓群(ひがしたけのまるじゅうようぶんかざいやぐらぐん)

熊本城

本丸御殿闇り通路をぬけると、熊本城の東側の防衛を担っていた櫓群が高石垣の上に立ち並びます。さまざまな形の櫓が立ち並び、当時の熊本城の姿を感じさせます。不開門を含む櫓はいずれも国指定重要文化財です。

⑥二様の石垣(にようのいしがき)

熊本城

古い石垣(写真右)に新しい石垣(写真左)が築き足され、時代違いの石垣が見られます。新しい石垣は傾斜が増していて技術革新の様子がわかります。

⑦数寄屋丸二階御広間(すきやまるにかいおんひろま)

熊本城

1階は土間、2階の御広間は茶会などの文化的遊興の空間であったと考えられています。建物の南面には防衛施設としての十分な備えもされていました。 ※地震によって石垣の一部が崩落し、修復中。
■写真提供:熊本城総合事務所

2021年復旧完了した天守閣内部へ

熊本城

熊本城天守閣は、2021年に復旧が完了しました。復旧した天守閣内では、築城から西南戦争での天守焼失、地震から復興までの歴史に焦点をあてた展示を行っています。天守閣入口は、細川家の九曜紋(写真左)と加藤家の蛇の目紋(写真右)が描かれたのれんがお出迎え。

地下1階

熊本城

地下1階は、天守閣のエントランスとなるフロア。石垣や井戸などの現存する遺構を生かし、台所だった穴蔵をイメージできるような展示を行っています。今後の地震への対策として設置された制震ダンバーも見ることができますよ。

1階

熊本城

地下1階から見学をスタートして、展望フロアに向かいつつ、各フロアの展示を見ていきましょう。 1階は、加藤家の統治時代の築城や城下の形成ほか、江戸時代の天守の構造やデザインについて、模型や映像を使って紹介しています。

2階

熊本城

2階では、加藤家に変わって熊本藩を統治した細川家の時代を紹介。城と城下について、ジオラマ模型にプロジェクションマッピングを投影して解説しています。

3階

熊本城

3階では、明治時代以降の熊本城の歴史を解説。西南戦争での天守焼失から、明治22年(1889)の熊本地震、昭和35年(1960)の天守再建までの映像を使った展示を行っています。

4階

熊本城

4階では、昭和から平成までの修理のほか、平成28年熊本地震による熊本城の被害と復旧について、映像や模型を用いて紹介。復興城主デジタル芳名板も設置されています

6階

熊本城

6階は、展望フロア。床や柱、天井に熊本県産の檜を使用したすがすがしい造りに。熊本城周辺から熊本市街、阿蘇の山々まで見渡せる圧巻の風景が楽しめます。熊本城を訪れたら、ぜひ天守閣、展望フロアまで足を運びましょう。※5階は通路。

お得情報②おすすめ撮影ポイント!
熊本城

熊本城を一望するなら、「二の丸広場」がおすすめ。写真右から大天守、小天守、宇土櫓の3棟を横並びで撮影することができる。お気に入りのアングルを探してみよう!

復旧中の熊本城ですが、みどころは盛りだくさん!熊本観光では外すことができないことができないスポットなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

■熊本城(くまもとじょう)
住所:熊本市中央区本丸1-1
TEL:096-223-5011
料金:800円
時間:9~17時
定休日:無休

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