沖縄の“ぜんざい”はひんやり。大人気の老舗店「千日」に行ってきました!

沖縄の“ぜんざい”はひんやり。大人気の老舗店「千日」に行ってきました!

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沖縄の“ぜんざい”を味わったことはありますか?実は沖縄のぜんざいは、冷たいんです!「まだ」という方に味わっていただきたいのは、地元で愛され続けている老舗店「千日」のぜんざい。こちらでは一年中ぜんざいが楽しめるのです。

Summary

沖縄のローカルスイーツ「沖縄ぜんざい」ってなに?

「ぜんざい」というと「小豆餡に白玉団子が入った温かいもの」を思い浮かべる方が多いと思いますが、沖縄のぜんざいはひんやり。甘く炊いた金時豆にかき氷をのせた冷たいスイーツのことをぜんざいといいます。

沖縄では、夏といえばぜんざい。発祥の店は定かではないそうですが、沖縄では1年を通して食べられるお店が多く存在し、県民のソウルフードになっています。

創業約70年!地元で愛され続ける有名店

地元で知らない人はいないほどの有名店「お食事と喫茶 千日(せんにち)」でいただけるのは、昔ながらのぜんざい。那覇市久米にある「千日」は、ゆいレールの旭橋駅から歩いて10分ほどで行くことができます。創業当時から3世代に渡って通う常連客も珍しくなく、観光シーズンになると観光客で店内が賑わいます。1日に500人ほど訪れる日もあるそうで、並ぶのが苦手といわれる地元沖縄県民は、この時期になると訪問を控えることもあるのだとか。

昭和27年(1952)に創業者の金城新五郎さんが妻の春子さんと「屋船食堂」を始め、昭和35年(1960)に「千日アイスケーキ」(工場)を、その後昭和37年(1962)に今の場所に店舗を構えた「千日」。現在は「千日」だけに絞り、三女の小坂れい子さんと次男の茂人さん、長男嫁の敏子さん、次男嫁の美和子さんが協力し合い、先代のレシピを守りながらお店を切り盛りしています。

ひんやり、ふわふわ。シンプルで奥深いアイスぜんざい

ぜんざいのメニューは「アイスぜんざい」「いちご氷」「いちご金時」「いちごミルク氷」「ミルク金時」「いちごミルク金時」の6種類。屋船食堂創業当時からの人気は「アイスぜんざい」400円で、最もオーソドックスなぜんざいです。

沖縄のぜんざいに金時豆が使われるようになったのは、終戦後。アメリカからの物資があふれていた沖縄は、カリフォルニア産の金時豆が手軽に手に入ったからだそうです。

「千日」では、金時豆とグラニュー糖を6時間以上かけてじっくりコトコト煮込み、ふっくらと仕上げます。

注文が入ると、まず器に金時豆をよそい、その上に氷を削っていきます。氷は硬めのものを使い、ふわふわでサラサラとした食感に。

きめ細やかな氷は口に入れた瞬間優しく溶け、金時豆とうま味たっぷりの煮汁と一緒に味わうと、それぞれの素材のよさが三位一体となって口いっぱいに広がります。
あっさりとシンプルなのに奥深いおいしさが詰まった一皿は、食べ始めるとスプーンが止まりません。

実はテイクアウトもできる「千日」のぜんざい。発泡スチロールの容器に入ったぜんざいの持ちは20分ほどですが(季節によって変わります)、持ち帰って車の中や宿泊先、中には「時間がないけど沖縄滞在中に食べたかったから」と、最後に空港で味わう方もいるそうです。

昔懐かしい、いちごミルク金時

小さな子どもからご年配まで、幅広い層に支持されているのは、まろやかな練乳といちごシロップの懐かしい味わいが楽しめる「いちごミルク金時」600円。容器代プラス30円でテイクアウトもできます。

もちろん中には金時豆も!

できたての熱々を味わいたい!ぜんざいの隠れ名物

意外と知られていないのですが、焼きたての「たい焼き」と「今川焼き」1個140円も味わえるんです。

手作り餡が詰まったたい焼きは、素朴ながらも味わい深く、毎日食べても飽きないおいしさ。たい焼きだけ買いに訪れる常連客も多いそうです。 実は沖縄で初めてたい焼きを販売し始めたのはこちらのお店。売り始めた40日後に『およげ!たいやきくん』が大ヒットし、たい焼きを買い求めるお客さんで長蛇の列ができた…というエピソードも残っているそうです。

沖縄旅行中に、地元で愛され続ける「千日」のぜんざいを、ぜひ味わってみてください。ぜんざいでひんやりした後に、熱々のたい焼きを頬張ってみるのもいいかもしれませんね。

■千日(せんにち)
住所:沖縄県那覇市久米1-7-14
TEL:098-868-5387
営業時間:11時30分~20時(冬季は~19時)
定休日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日がお休み)

Photo &text:舘幸子

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