【茨城県 桜川】映えがますます進化する 初夏の山寺・雨引観音のあじさいインスタレーション
桜から紅葉まで四季折々に華やぎ、参詣客の絶えない雨引観音。近年はあじさいの季節がひときわ賑わいます。その魅力の秘密は何でしょうか?
境内を彩るあじさいは100種5000株!
雨引観音の磴道(とうどう)や境内には、ヤマアジサイ・コアジサイ・タマアジサイ・ツルアジサイ・ノリウツギの自生する野生品種5種から、ぽったりと丸く華やかなホンアジサイ、西洋アジサイなど、100種5000株ものあじさいが栽培されています。自生していた野生種ではない栽培種は、最初、檀家の方から奉納されたものだそう。それがだんだんに数を増やし、ここまでのあじさいの名所になったのだそうです。人気の「あじさい祭」は6月10日~
最近の人気に火をつけたのが、境内の池を彩るあじさいの花のインスタレーション「水中華」。境内の「薬膳中華茶坊 三笠」の方が、2018年にあじさいの花を浮かべた水盤を店頭に置いたところ、その美しさがSNSで広まったのがきっかけでした。そこで「参詣客がそんなに喜んでくれるのならやってみましょう」というご住職の発案で境内の池で本格的に行われることになりました。雨引観音は、安産・子育て・子授け・厄除け・金運の霊験あらたかな観音さま。そのせいか幼い子ども連れの家族の姿も多く見られます。
雨引観音ってどんなお寺?
たくさんの御利益で信仰を集める雨引観音は、正式名称「雨引山 楽法寺」。寺伝によると587年に開かれたそうです。奈良の法隆寺の建立を蘇我馬子が発願したのが587年。『日本書紀』には日本への仏教伝来は552年と記されていますから、とても古いお寺です。そして今も修行が行われている道場でもあるのです。あじさい見物と一緒に諸堂を拝観してみましょう。■雨引山 楽法寺 雨引観音(あまびきさん らくほうじ あまびきかんのん)
住所:茨城県桜川市本木1
TEL:0296-58-5009
時間・定休日・料金:境内自由
交通:JR岩瀬駅から桜川市バス「ヤマザクラGO」で約20分、バス停雨引観音下車すぐ(平日は同バスで8分、バス停本木下車、徒歩30分)
雨引山の山頂まで足を延ばしてみよう
元気があったら、境内から雨引山まで登ってみましょう。雨引観音は中腹にありますから、登り30分ほどで標高409mの山頂にたどり着けます。門前の「薬膳中華茶坊 三笠」でランチ
ところであじさい水中花のルーツとなった「薬膳中華茶坊 三笠」では、「医食同源」「地産地消」「手作り」を基本に、薬膳食材や自家栽培の野菜、雨引観音の延命水を活かした体によい本格中華が味わえます。安産や子育てにご利益があり、ひいては健康やいのちを見守る雨引観音のお膝元にふさわしいお店。元オークラフロンティアホテルつくば料理長・袖山博明シェフが腕をふるい、味はもちろん折り紙付き。しかも主菜にサラダ、薬膳スープ、手作り搾菜、デザート杏仁豆腐にお代わり自由のご飯がついて1500円とお値打ちなのもうれしいところです。住所:茨城県 桜川市本木1
電話:0296-54-5009
営業時間:11時30分~14時、17時30分~20時30分(ディナーはコース料理のみ。前日予約制)
定休日:火曜
交通:JR岩瀬駅から桜川市バス「ヤマザクラGO」で約20分、バス停雨引観音下車すぐ(平日は同バスで8分、バス停本木下車、徒歩30分
信仰の場、修行の場、そして行楽の場として広く親しまれる花の古刹・雨引観音に、出かけてみませんか?
Text:松尾裕美
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