【東京ドーム周辺】「香港 贊記茶餐廳 飯田橋店」は東京にいながら香港気分に浸れる!
「茶餐廳」(ちゃちゃんてん)とは、喫茶店と食堂を合わせたような香港の飲食店のこと。飯田橋にある「香港 贊記茶餐廳 飯田橋店」(ほんこん ちゃんきーちゃちゃんてん いいだばしてん)は、本場のような雰囲気が漂う店内で香港のローカルグルメを楽しめると話題なんです。
“まるで香港!”な外観と店内
JR飯田橋駅から3分ほどのところにある「香港 贊記茶餐廳 飯田橋店」。香港人オーナーが若い頃に住んでいた思い出のエリアに2015年にオープンしました。店名が大きく書かれた看板や縁起がいいとされる赤を使った外観は、香港にある茶餐廳のようです。
タイルやテーブル、縁起物の装飾など、店内も香港の茶餐廳そのもの。テーブルのガラスマットに挟んだメニューや広東語で書かれた短冊メニューなど、細部にもこだわっています。メニュー下に書かれているのは、「花碼(ファーマー)」と呼ばれる値段表示などに使われていた古い数字。今も昔ながらの茶餐廳で使用されていることもあるそうです。
香港のローカルグルメをいただきます
オープン当初のメニューはドリンクとサンドイッチなどの軽食のみでしたが、お客さんからのリクエストでどんどん増え、今では麺やご飯ものの定番茶餐廳メニューのほかに点心や海鮮料理なども。本場香港でもここまで種類が多い店は珍しいそう。
香港スタイルフレンチトースト「港式西多士」も当時からあるメニューの一つ。香港のフレンチトーストは揚げているのが特徴で、たっぷりのシロップとバターをプラスしていただきます。現在はピーナツバターを挟んだ「花生醤西多士」が定番ですが、6、70年前の茶餐廳ではカヤジャム(ココナッツミルク、卵、砂糖などで作ったペースト)を挟んだ「咖吔西多士」があったのだそう。そんなオーナーの幼少期の懐かしい味を自家製カヤジャムで食べられます。
一緒に飲みたいのが濃厚な港式絲襪奶茶(香港式ミルクティー)。4種類のブレンド茶葉を煮出して漉す作業を繰り返し、お茶の味をしっかり出しています。カップ&ソーサーは、現地の茶餐廳でもよく使われている牛のイラストのもの。ミルクティーに欠かせないエバミルクのメーカーのもので、現地と同じスタイルがうれしいですね。
ガッツリ食事がしたい場合は、牛肉トマト炒めライス「蕃茄牛肉飯」はいかがですか?やや甘めの味付けにさっぱりとしたフレッシュトマトの酸味が食欲をそそります。ドリンクには、香港ミルクティーと煮出したコーヒーをミックスした香港のユニークな「港式鴛鴦」を。一般的なミルクティーを使うとコーヒーが勝ってしまうそうですが、香港式は濃厚なのでコーヒーといいバランスでミックスされています。
焼きたてを狙いたい菠蘿包&蛋撻
イートインだけでなく、テイクアウトでも人気なのが、クッキー生地を上にのせて焼いたパイナップルパン「菠蘿包」とエッグタルト「蛋撻」。
「菠蘿包」は、そのままで食べたり、バターを挟んで食べる「菠蘿油」のほかにも、オーナーが香港で食べておいしいと思い始めた、具材を挟んだポーローバオサンド「有心菠蘿包」の種類も豊富。チーズと卵、ランチョンミートと卵などのサンドがあり、甘さと塩気のミックスがクセになると好評です。
「蛋撻」は、バターの風味が豊かなタルト生地ととろ〜りとしたフィリングが特徴。フィリングがとろりとしているのに生地に染み込まずにサクサク感が失われないのは、なかなかマネできない技術なのだとか。テイクアウト用に5個買うと1個もらえるというサービスもありますよ。
「菠蘿包」と「蛋撻」、どちらも焼き上がった途端に売り切れてしまうほどの人気ぶり。「菠蘿包」の焼き上がりは、平日は13時ごろと15時ごろ、週末や祝日はさらに17時ごろ。「蛋撻」は、平日は1回目が11時30分ごろでその後夕方までに2回、週末や祝日には夕方までに3、4回焼くことがあるのだそう。売れ行きにより時間は前後し、回数も一定ではありませんが、食べたい場合は訪れる目安にしてもいいですね。
美食の街、香港のさまざまなグルメを味わうことができる「香港 贊記茶餐廳 飯田橋店」。ランチ、ティータイム、ディナーとどんな時間帯でも使える上、軽く食べたい、しっかり食べたいなどお腹の具合に対応できるメニューが揃っているので、東京ドームでのライブの前後にも利用しやすいお店です。
Text:河部紀子(editorial team Flone)
Photo:yoko
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