ねじまき雲

【おとなのソロ部】コーヒー&読書好きの聖地!?「ねじまき雲(陽)」でひとり読書を体験

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JR国分寺駅から徒歩8分の場所にある、小さなコーヒー店「ねじまき雲(陽)」。東京23区外にありながら、コーヒー好きの間では知る人ぞ知るお店。コーヒーを静かに楽しむ空間を守るべく、入店や注文時のルールがあることでも知られています。正真正銘、“静かなひとり時間を過ごせるカフェ”を探している人におすすめの一軒です。

Summary

東京・国分寺の小さなコーヒー店「ねじまき雲(陽)」とは?

ねじまき雲
小ぢんまりとした店構えなので見逃さないように気をつけて
ねじまき雲
ワンフロアのみの店内は、壁に向かってひとり席が並ぶ

2006年、東京・青梅市にオープンした焙煎所「ねじまき雲(陰)」のカフェ&ギャラリーとして、2012年に東京・国分寺市に「ねじまき雲(陽)」をオープン。小さめなビルの1階にあり、小ぢんまりとしたワンフロアに10席ほどが並びます。静けさを大切にするためか、照明も明るすぎないのがいいですね。

ねじまき雲
コーヒーの抽出に時間がかかるため、メニューを読んで待とう。店主直筆のイラストにも注目

コーヒーを楽しむためのコーヒー店なので、メインは青梅市で自家焙煎した豆でいれるコーヒーがメイン。ペーパードリップやネルドリップでいれたコーヒーと自家製生チョコレート、自家製コーヒーリキュールを使ったアルコールとミックスナッツなどの簡単なおつまみが選べ、昼も夜もコーヒーを楽しめるラインナップです。

ねじまき雲
コーヒーは豆から抽出まで、そのすべてが大事。だからこそ追求したくなる

「ねじまき雲(陰・陽)」がコーヒー専門店になった理由は、店主夫妻の出会いがきっかけ。コーヒーが大好きでイタリア発のカフェチェーンでチーフバリスタを務めていた奥さまと、その奥さまの影響でアパレル業界から一転、ロースターやカフェで修業を積んだ旦那さま。王道を学びながら独自のコーヒー哲学を大切に、豆の声を聞きながら1杯ずつ丁寧に提供したいとの思いで、「ねじまき雲」を営んでいます。

ねじまき雲
文庫本のほか、常連さんが書いた本などもある

コーヒーはもちろん、食べることも大好きというおふたり。店内にある本棚には、食べ物にまつわるエッセイや小説のほか、店主夫妻が好きな本が並びます。どれも丁寧にグラシン紙(半透明の紙)でカバーされ、コーヒーを待つ間に本を選ぶのも楽しい時間です。

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貝殻や植物などで小さなランプを作るアーティストも展示会の常連
ねじまき雲
店内の至る所に展示会を開いたアーティストたちの作品が飾られている

ギャラリーの顔ももつ「ねじまき雲(陽)」では、定期的に展示会を開催しています。普段は私語厳禁に近い静かな空間ですが、打って変わって展示会の期間中は、アーティストや店主たちと会話を楽しめる空間に。小さな空間なのでハレとケをしっかり分けてお客さまと楽しみたい、という店主たち。展示会の情報は、公式サイトでチェックしてみてください。

ソロおすすめ Point
小さな空間で静かなひとり客を前提としたお店なのでソロにはぴったり。本棚にある本のなかから読む本を探すのもいいですが、店主たちの思いがたっぷり綴られたメニューをじっくり読むのも楽しい時間でした。

入店ルールに込められた思い

ねじまき雲
入店前に入店ルールをチェック

小さなコーヒー店「ねじまき雲(陽)」には、いくつかのルールがあります。まずは、入店ルールを確認してみましょう。

<入店ルール>
1 3名以上のご来店は、基本お断りとなります
2 1時間半内で、ドリンクの追加オーダー願います
3 大声でのご歓談はご遠慮ください
4 作業、電子機器取り扱いに制限がございます(パソコン作業の打鍵音、通話やオンライン会議などNGの意味)
5 ペット同伴不可
6 撮影制限あり(店員撮影不可)
7 禁煙
8 匂いの強い香水お断り
※店主本位の店ですので、退店願うこともあります。 ねじまき雲は、コーヒーを嗜むお店でございます。

ねじまき雲
小さな空間だからこそ、客同士のトラブル回避のためにも入店ルールを設けている

一見すると、かなりハードル高めのお店に感じますが、店主曰く「お客さまに静かに安全に心地よくコーヒーを楽しんでもらいたい」という一心から定めたもの。これらは考えてみると、おひとりさまにとってはうれしいルールでもありますよね。

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初来店者は、まずドリップコーヒーを注文しよう

入店ルールのほか、注文に関するルールもメニューに記載があるので確認してみましょう。

<注文時のルール>
・ワンドリンクオーダー制
・1時間半内で追加オーダーすると、滞在可能時間が最大2時間に延長
・1杯目は、ドリップorアルコール類のみ注文可能
・2杯目からは、エスプレッソ系メニューも注文可能。2杯以上飲まれる方は、1杯目からラテの注文可能
・常連さんのみ、1杯目からエスプレッソ系メニューの注文可能

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2杯目以降注文OKの「カフェラテ」700円。キビ砂糖が少量入ったやさしい味わい

1杯目の注文がドリップコーヒーのみというお店は、かなり珍しいと思いますが、その店の焙煎や抽出具合を味わいたいなら、やはりドリップコーヒーを試すのがベスト。ドリップで味わっておいしい!と思ったら、2杯目にラテも味わってみる。コーヒー好きなら、この注文の流れに納得するはず。

ソロおすすめ Point
ルールが多い店には、きっと気難しい店主がいるんだろう…なんて思って入って見ると、気持ちいいほどに裏切られます。優しい笑顔で出迎えてくれる店主夫妻が、おひとりさまのために心地いい空間を作ってくれているんだ!と、ルールの意味を理解できました。

コーヒーの香りと静寂に包まれるソロ読書を体験

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ペーパードリップ「旋風(つむじ)」800円(100ml)

ルールを理解したところで、1杯目のドリップコーヒーを注文。初来店なので、ペーパードリップでいれる「旋風(つむじ)」800円をチョイス。日本語の文字面や響きが好きという店主たちが名付けた、店を代表するスタンダードな苦めのオリジナルブレンド。

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手元で豆をブレンドするのが店主のこだわり
ねじまき雲
カップ1杯分にこれだけの粉を使う店は、なかなかない…

数種あるオリジナルブレンドのコーヒーは、コーノやカリタなどドリッパー別にメニュー設定されていて、コーヒー好きの心をくすぐります。いただいた「旋風」は、コーノの1つ穴ドリッパーを使用したスタンダードないれ方で、店主が求める苦味を追求しているのだとか。コーヒーらしい深煎りのしっかりした苦味とうま味を味わえる1杯です。

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お手製のカバーをかけて大切にしているという文庫本『アルケミスト』

コーヒーが到着したところで、ここから1時間ほど静かにソロ読書を楽しみます。せっかくなので、1冊おすすめしていただきました。

ねじまき雲
静かな空間で読書に没頭できる

おすすめの1冊は、パウロ・コエーリョ著『アルケミスト』。ずっと大切に読み返している本だそうで、パラパラと適当にめくったところを少し読むだけでも、人生のヒントをもらえる本とのこと。1時間ほどコーヒーを飲みながら、つまみ読みするのにぴったりでした。

ソロおすすめ Point
コーヒーの香りと静寂だけに包まれて本を読むと、普段よりも物語の情景が浮かび、その世界に没入できました。隣の席の会話が気にならず、最高のソロ読書を楽しめました!


コーヒーを飲みながら、読書をしたり、書きものをしたり、ひとり時間を心地よく楽しめるコーヒー店「ねじまき雲(陽)」。スマホもパソコンも忘れて、たった1時間静かに過ごすだけで、ねじまき時計のネジをしっかり巻き直したように元気になれた気がします。

ソロ Memo
■ソロ率:80%
■おすすめの利用シーン:ひとりでコーヒーを味わいたい、ひとりで読書を楽しみたい


Text:山田裕子(editorial team Flone)
Photo:斉藤純平


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