京都・錦市場でちょっと変わったクラフト体験! かわいいちりめんの起き上がり小法師を作ろう
京都旅行の目的地のひとつに「京の台所」とも呼ばれる錦市場をあげる人も多いのではないでしょうか?今回は京都の人気観光地、錦市場でできる珍しい「起き上がり小法師」の手作り体験をご紹介します。
「七転八起」の縁起物、起き上がり小法師づくり体験
赤、黄、水色のレトロカラーのステンドガラスが象徴的な錦市場。昔から料理人や京都に住む人たちの食を支える「京の台所」であり、観光客にも人気の市場です。
東は錦天満宮(新京極通)から西は烏丸通まで続くアーケード商店街の東寄り、御幸町通との交差点にある和雑貨のお店「まねきねこのて 招喜屋 錦店」の中に、手作り体験ができる「体験工房 つむぐ工房」はあります。
商店街の中と御幸町通の両方に入り口があり、体験工房の入り口は御幸町通に面していますが、店内からも入ることができます。通常は予約制ですが、予約なしでも、空きがあればその場で体験申し込みをすることができますよ。
体験の手順① デザインを決める
「体験工房 つむぐ工房」では、着物に似合うかんざしやピアス、イヤリングといったアクセサリーの手作り体験ができますが、本日のお目当ては、起き上がり小法師。倒れても、倒れても起き上がる、あの縁起物です。
まずは何を作るかを決めます。人によっては、ここで一番時間がかかるのではないでしょうか?だるまや動物などを想定した形のボディを選び、そのボディに目、鼻、口などをつけてデザインを完成させます。
ボディの形は大小の丸と雪だるま型、だるま型の四種類。見本を参考に作りたいものを考えます。
主にだるま、猫、うさぎを作ることを想定したさまざまなパーツがあります。今年はうさぎ年なので、うさぎが人気だそう。できあがったものを見てもかわいさはピカイチです。
体験の手順② バランスを考えてパーツを貼り付ける
悩んだ末に選んだパーツはこちら。何を作るかわかりますか?
鳥です。ボディに目と猫耳を置いてみたら、鳥に見えませんか?
モデルはこちら。オカメインコちゃん。
冠羽(頭の上の羽)は、楕円形のパーツに切り込みを入れてつくります。ハリのあるちりめん生地なので、細かいデザインでも紙と同じ感覚で簡単にカットできます。
冠羽のパーツに糊付けして、丸いボディに添わせるように中心に貼り付けます。
目やくちばしなどの小さなパーツは、先の尖ったスティックで糊を運び、本体に糊付けします。
目の位置のバランスで表情が決まるので、先にパーツを仮置きして、貼る場所を決めてから糊をつけます。繊細な作業なので緊張しますが、失敗したとしても糊が乾くまでなら修正可能。
オカメインコの特徴であるほっぺたのパッチをつけたらほぼ完成です。嘴は耳を小さくカットしたので、不揃い……。
手先が器用ではない人は素直に既成のパーツをそのまま使ったほうが無難かもと思いつつ、自分だけのオリジナルができたことに大満足。
家でも作れる起き上がり小法師キットも販売!
大満足! とはいいましたが実は残念なことがひとつ。写真を見ていただいたらわかるかもしれませんが、重心が傾いているのです。なので、いつも「あれ?」」と小首を傾げている姿に……。最初に冠羽をつけたときは中心を気にしていたのですが、目の位置を決める時に中心線をよく確認せずに貼ってしまったので、水平から15度くらい傾いてしまったのです。重心と中心線をしっかり意識して作ることが失敗しないコツ。
「なんか納得のいかない作品になってしまった」「楽しかったからもう一度作りたい」と思う人のために、家で作れるお持ち帰りキットも販売されています。
ボディは2つ、パーツは20個も選べるので、家族や友だちと一緒に体験することもできますね。
いかがでしたか? 食べ歩きやお買い物のイメージの強い錦市場ですが、楽しい1日体験のできる場所もあるんです。所要時間は1時間程度で体験費用も1600円と手頃なので、買い物やカフェ休憩の合間のアクティビティとして取り入れてみるのもおすすめです。
■つむぐ工房 錦店(つむぐこうぼう にしきてん)
住所:京都府京都市中京区錦小路通御幸町西入鍛冶屋町221-2(まねきねこのて招喜屋錦店内)
TEL: 075-213-2960
営業時間:10~18時
定休日:無休
アクセス:阪急京都河原町駅から徒歩5分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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