【箱根】2023年版!あじさい電車のみどころを紹介。4年ぶりに「夜のあじさい号」運行も!
例年6月上旬~7月中旬に見ごろを迎える箱根の初夏の風物詩・アジサイ。そんなアジサイを満喫できる「あじさい電車」が、箱根登山電車にあるのをご存知ですか? 箱根登山電車は沿線によって標高差があるため長期間アジサイを楽しむことができるのが魅力。ここでは4年ぶりに運行される「夜のあじさい号」の情報や沿線のアジサイポイント、そしてこの季節ならではの楽しみ方のあるカフェや見どころなどをたっぷりご紹介します。
Summary
- この時期だけ楽しめる「あじさい電車」って?
- 4年ぶりの運行!昼とはひと味違う「夜のあじさい号」
- 初夏を感じるあじさい電車で出発進行!沿線のアジサイポイントをご紹介
- 途中下車して訪れたい!沿線のおすすめ立ち寄りスポット7選
- 箱根湯本駅で「箱根の市」であじさいみやげをチョイス
- 塔ノ沢駅の「深沢銭洗弁財天」で金運アップ
- 大平台駅から「あじさいの小径」をぶらり散策
- 大平台駅からあじさいの小径を経て隠れ家「スイッチバックカフェ」へ
- 宮ノ下駅すぐの「NARAYA CAFE」で湯ったり
- 彫刻の森駅の「彫刻の森美術館」で、梅雨とアートの競演を鑑賞
- 終着の強羅駅では「箱根強羅公園」のアジサイと季節限定スイーツを
この時期だけ楽しめる「あじさい電車」って?
天下の嶮(けん)と呼ばれるほど険しい山を登る箱根登山電車は、鉄道としては日本有数の急斜面をカーブやスイッチバックでこなしたり、深い谷川を鉄橋で渡ったりなど、山岳鉄道ならではの楽しみがいっぱい。なかでも沿線のアジサイが見ごろを迎える6月上旬から7月中旬は「あじさい電車」と呼ばれて大人気です。大きな窓ガラスや側面の展望窓を備えた「アレグラ号」が最も活躍する季節でもあります。
4年ぶりの運行!昼とはひと味違う「夜のあじさい号」
今年は「夜のあじさい号」が4年ぶりの運行! 全席指定、ライトアップ箇所では徐行や停車を繰り返しながら進み、強羅行きでは宮ノ下駅、箱根湯本行きでは塔ノ沢駅で途中下車して記念撮影タイムもあり、ゆったりとアジサイを鑑賞できる観光列車です。2023年の運行は6月17日~7月2日まで。運賃に加えて座席料金として大人500円(こども250円)で、予約から決済まですべて公式サイトで行います。ライトアップは6月15日~7月9日まで実施されているので、「夜のあじさい号」期間外の通常の列車からも楽しめますよ。
販売の公式サイトはこちら。
https://www.hakonenavi.jp/hakone-tozan/ajisai/
■箱根あじさい電車
箱根あじさい電車:6時台~22時台まで1時間に1~4本運行。箱根湯本駅~強羅駅(所要約40分)、全席自由
夜のあじさい号:18時30分~22時(ライトアップ時間)、6月23日~30日は平日、土・日曜、祝日とも下り2本、上り2本運行。6月17~22日と7月1~2日は平日、土・日曜、祝日とも下り1本、上り1本運行。箱根湯本駅~強羅駅(所要約50分~1時間)、運賃に加えて座席料金500円(こども250円)、途中駅の乗降不可
初夏を感じるあじさい電車で出発進行!沿線の見どころをご紹介
ここからは「あじさい電車」沿線のアジサイスポットや見どころをご紹介していきます!標高によってアジサイの見ごろが違うので、箱根登山鉄道のウェブサイトなどで開花時期も要チェックです!
箱根湯本駅
あじさい電車に乗る人を出迎えるため、箱根湯本駅はさまざまなアジサイで飾られています。乗る前からワクワクしてきますね。箱根湯本駅構内にあるショップ「箱根の市」には、あじさい電車オリジナルギフトもありますから、ここもチェックしておきましょう。
箱根湯本駅~塔ノ沢駅
箱根湯本駅を出ると、ほどなく車窓にアジサイ群が迫ってきます。一つ目の塔ノ沢駅のホームもアジサイでいっぱい。このあたりの標高は100m以下と低いため、真っ先に見ごろを迎えます。平年の見ごろは6月中~下旬。塔ノ沢駅で途中下車して、上りホームの「深沢銭洗弁財天」で開運祈願するのもおすすめです。
出山の鉄橋
塔ノ沢駅を出てほどなく差し掛かるのが「早川橋梁」、通称「出山の鉄橋」です。はるか眼下の早川の川面まではなんと40m以上の深さ! 息をのむ景観で沿線でも随一の絶景ポイントです。新緑や紅葉で有名ですが、雨に洗われて緑が鮮やかさを増す梅雨も格別。窓を開けると渓谷の風が吹き抜けてゆきます。
スイッチバック
スイッチバックとは急勾配を克服するために折り返しては前後を入れ替えつつジグザグに登ること。箱根登山鉄道では、塔ノ沢~大平台間の出山信号場、大平台駅、大平台~宮ノ下間の上大平台信号場の3カ所にスイッチバックが設けられています。
大平台駅
大平台駅周辺は沿線最大のアジサイ群生エリア。スイッチバックもあるので箱根登山電車の魅力をダブルで楽しめます。例年の見ごろは6月下旬です。
宮ノ下駅
宮ノ下駅は、「夜のあじさい号」が撮影のために一時下車タイムを設けるほど、ホームに咲き誇るアジサイが圧巻。例年の見ごろは6月下旬~7月上旬です。駅を出てすぐ、箱根の山々を見晴らしながら足湯を楽しめる「NARAYA CAFE」もありますよ。
彫刻の森駅
彫刻の森駅の直前は、ゆるやかなカーブに沿ってアジサイが咲き誇ります。ここまで来ると標高がだいぶ高くなるので、見ごろは例年7月上旬です。彫刻の森駅からすぐの「彫刻の森美術館」の広大な庭園では、彫刻作品、明星ヶ岳の大文字、そしてアジサイが奏でる、自然とアートの梅雨ならではのコラボレーションを楽しめます。
強羅駅
箱根登山電車の終着・強羅駅。すぐ近くにある「箱根強羅公園」もアジサイの見どころです。例年6月には「あじさい展」を開催。期間が終わっても園内ではさまざまなアジサイを見ることができます。
あじさい電車を満喫したあとは、ケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎ、大涌谷を経由して芦ノ湖を目指す、箱根ならではの王道コースに進むのもおすすめですよ♪