五反田「豆富パン」は豆腐店が手がけるベカーリー。おからを使ったパンが気になる!
食物繊維やさまざまな栄養素を豊富に含むことから、「日本のスーパーフード」として注目を集めている「おから」。そんなおからを使用したパン屋さんが五反田に2023年4月にオープンしました。体への優しさを考えながら、おいしさも追求したパンが並びます。
豆腐の製造過程で出るおからを活用したパン
JR五反田駅から徒歩5分のところにある「豆富パン」は、恵比寿の豆腐店「豆富食堂」の姉妹店としてオープンしました。「豆富食堂」は豆腐工場を併設し、手作りの豆腐や豆腐を使った料理を楽しめるお店。「豆腐食堂」で豆腐を製造する過程で出るおからを何かに活用できないかと、いろいろと試していたところ、パンにするのがいいのでは、と思い至ったそう。
生のおからは水分量が多いので、乾燥・焙煎してから、北海道産小麦粉に混ぜて使用しています。体への優しさとおいしさの両立を目指して、こだわったのはおからと小麦粉のバランス。グルテンの摂取量を抑えたいけど、おいしいパンを食べたいという方におすすめです。
「丸パン」は乳製品や卵を使っていないヴィーガン仕様。もっちり、ふわふわとした生地は、噛むと口の中にやさしい甘さが広がります。色の濃い点が焙煎したおから。プチプチとした食感を楽しむことができます。
醤油や味噌とも相性抜群!和の風味を存分に味わえるパンが続々
醤油とチーズが相性抜群の「醤油豆チーズ」。「豆富食堂」の人気メニューで、大豆を醤油で煮たコリコリとした食感が特徴の「醤油豆」と、ダイスカットチーズがふんだんに混ぜ込まれています。
味噌を練り込んだクッキー生地を丸パンにのせて焼き上げた「味噌パン」。ほんのりと味噌の風味が感じられ、甘塩っぱさがたまりません。
大きな四角い豆腐が入った「豆腐カレーパン」。カレーには醤油豆が入っています。チーズもトッピングされています。豆腐はカレーで煮込んであり、最初から最後までカレーの味を楽しめるのもうれしいポイントです。
「あんバター」や「食パン」もおすすめ!
豆乳バターと粒あんを丸パンではさんだパンです。豆乳バターはすっきりとした後味と口溶けのよさが特徴。あんは北海道産の小豆をお店で煮ているそうです。乳製品や卵など動物性食材は不使用ですが、粒あんと豆乳バターがたっぷりはさまれていて満足感のある一品。
北海道産小麦に、おから、豆乳を使って焼き上げた食パン。まずはそのまま、何もつけずに、パン本来のおいしさを味わってみてください。焙煎したおからの香りとやさしい甘みが口の中に広がります。
お店では、豆富食堂の商品も販売。宮城県産の大豆「ミヤギシロメ」を使用し、コクのある甘みが特徴の「おぼろ豆腐」250円、「木綿豆腐」600円のほか、「醤油豆」600円、「三角揚げ」280円なども購入することができます。
パンは焼き上がったものからどんどん売れていき、午後になると売り切れのメニューも出てくるので、12時ごろまでに行くのがおすすめ。おからを使ったパンを味わいに、ぜひ訪れてみてくださいね。
text&photo:伊藤めぐみ(エフェクト)
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