青梅丘陵ハイキングコース

【おとなのソロ部】新宿駅から電車で約60分!「青梅丘陵ハイキングコース」はひとりハイキングにぴったり♪

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自然あふれるなかでハイキングを楽しみたいけど、ひとりで大丈夫かな…?そんなおひとりさまにおすすめなのが、東京・青梅市で市民に親しまれている「青梅丘陵(おうめきゅうりょう)ハイキングコース」。地元の人が毎日散歩に訪れるほど気軽に歩けるコースの魅力と、ひとりでも安全に楽しむためのヒントをご紹介します。

Summary

ご近所さんが散歩にやって来る「青梅丘陵ハイキングコース」とは?

青梅丘陵ハイキングコース
案内図を確認してコース全体を把握しよう

最寄り駅であるJR青梅線青梅(おうめ)駅から軍畑(いくさばた)駅まで全長約12kmの低山ハイクが楽しめる「青梅丘陵ハイキングコース」。山登りやトレイルラニング初心者におすすめのコースとして知られ、なかでも青梅駅から宮ノ平(みやのひら)駅までは、ご近所のシニアの方たちも日課の散歩に訪れるほど、軽装でも楽しめるハイキングコースです。

宮ノ平駅から軍畑駅までは、「三方山(さんぽうやま)」(標高454m)、「辛垣山(からかいさん)」(標高450m)、「雷電山(らいでんやま)」(標高494m)と低山が続き、アップダウンがある登山コースになっています。今回はひとりハイキングがテーマなので、青梅駅から宮ノ平駅までのコースを歩いてきました。 

青梅丘陵ハイキングコース
ほとんどの道は、道幅が広く整備されている

山歩き初心者にこちらのコースがおすすめなポイントをいくつかご紹介!まずは、平坦な道が続き高低差が少ないこと。今回歩いた青梅駅〜宮ノ平駅までは、地元で人気の散歩道でもあるので、初心者でも歩きやすいコースです。

青梅丘陵ハイキングコース
第一休憩所

青梅駅〜宮ノ平駅までは休憩所が多いのも魅力。第一休憩所から第四休憩所まであり、眺望がよい休憩所もあるので、立ち寄りながら歩いてみましょう。

青梅丘陵ハイキングコース
エスケープルートを示す案内板

エスケープルートが多いことも特徴の一つ。要所要所に写真上のような案内板があるので、自分の体力に合わせて市街地へ下りられます。場所によっては、細い山道を分け入って下るようなエスケープルートもあるので、足元や枝などに十分気をつけて。ただし、今回のルートは所要2時間ほどなので、途中でエスケープせずとも大丈夫そうですね!

ソロおすすめ Point
山歩き初心者におすすめの丘陵ハイキングコースなので、ひとりでもトライしやすいです。街の喧騒が聞こえるほどで山深くない、高低差が少ない、道が整備されていて迷いにくいなど、ひとりハイキングの安心ポイントも多数!

アクセス・服装・靴・持ち物もしっかりチェック!

■アクセス1(都内→JR青梅線青梅駅)

青梅丘陵ハイキングコース
今回のスタート地点、JR青梅線青梅駅

まずはアクセスをチェック!JR新宿駅からJR青梅駅まで、「青梅特快」に乗れば約1時間で到着。都心から約1時間で、自然のなかを歩けるなんて最高です♪

■アクセス2(JR青梅線青梅駅→ハイキングコース入口)

青梅丘陵ハイキングコース
青梅駅からハイキングコース入口までは、街ブラ気分も味わえる
青梅丘陵ハイキングコース
途中にある「桜見本園地」。春には桜が満開に!
青梅丘陵ハイキングコース
「桜見本園地」の階段を上り、「青梅鉄道公園」にぶつかったら左折
青梅丘陵ハイキングコース
この案内板が見えたら、入口はすぐそこ!

青梅駅からハイキングコースの入口までは徒歩10数分ほど。プロローグといった段階ですが、どんどん変わる風景にテンションが上がります。車がなくても、都心から電車で山歩きに出かけられるのはうれしいですね!

■服装

青梅丘陵ハイキングコース
帽子、Tシャツ、レギンス、薄手のパーカー持参でハイキングへ(5月中旬の服装)
青梅丘陵ハイキングコース
アウトドアにあると便利なUVカットパーカー

所要2時間ほどの丘陵ハイキングなので、ランニングやヨガをするときのような装いでOK! 動きやすく、吸水性・速乾性が高い素材の服を選びましょう。天候の変化を考慮して、アウターを持参する、重ね着をしておくなど温度調整がしやすい装いがベターです。

暖かくなるとコバエのような小さな虫が顔の周りに寄ってくるので、サングラスやメガネをかけるのがおすすめ。初夏〜初秋ごろは、蚊やアブが発生するため、肌の露出を控えた服装がおすすめです。

■靴

青梅丘陵ハイキングコース
底が滑りにくいシューズを選ぼう

青梅駅〜宮ノ平駅コースなら、足首をカバーする本格的な登山シューズは不要ですが、クッション性が高く、滑りにくいソールのシューズがおすすめ。トレイルランニング用のシューズで快適に歩けました!

■持ち物

青梅丘陵ハイキングコース
右から時計周りに、アウトドア用クッション、本、UVカット&虫除けスプレー、チョコレート(カロリー補給)、サングラス、チップス(塩分補給)、晴雨兼用傘、スポーツ飲料、水
青梅丘陵ハイキングコース
アウトドア用クッションや本を持参すると、休憩所で快適に過ごせる

実際に持参した持ち物がこちら(写真上)。所要2時間ほどのハイキングではありますが、水分やチョコレートなどの飲食物もお忘れなく。ハイキングコース上には、自動販売機や水飲み場などはないので、自宅から持参するか、駅前のコンビニで調達しましょう。

また、東京都ではありますが、稀に熊の出没情報も。ひとりで山を歩く際は熊ベルやスマホで音楽を流すなどの熊よけ対策もしっかりと!

ソロおすすめ Point
首都圏在住の方なら新宿から電車で約1時間という気軽さもあり、登山やキャンプほどの装備は不要なのでひとりハイキングにおすすめ。休憩所でご飯を食べたり、読書をしたり、音楽を聞いたり。自然に包まれたぜいたくなひとり時間を過ごせます。

ひとりでも安心!所要約2時間の青梅駅〜宮ノ平駅コースを歩いてみた

■入口→第一休憩所まで(約10分)

青梅丘陵ハイキングコース
「青梅丘陵ハイキングコース」の入口。青梅駅→宮ノ平駅へ向かってスタート!
青梅丘陵ハイキングコース
最初は「永山公園」沿いを歩くので、舗装された道が続く
青梅丘陵ハイキングコース
公園を過ぎ「金刀比羅神社(こんぴらじんじゃ)」に立ち寄ってお参り(2023年5月時点、修復中)
青梅丘陵ハイキングコース
「金刀比羅神社」の境内には「武蔵御嶽神社遠拝所」があり、山岳信仰にも触れられる
青梅丘陵ハイキングコース
「金刀比羅神社」を後にするとすぐに、第一休憩所に到着
青梅丘陵ハイキングコース
第一休憩所からの眺め。遠くに「筑波山」が見える日も!

序盤も序盤なので山歩きという雰囲気は少なめですが、公園や神社などの立ち寄りスポットをチェックしながら観光気分で歩けます。まだ休憩するほど歩いてはいませんが、第一休憩所が一番開けた空間なので、ここでゆっくりしてから山歩きを始めてもいいですね。

また、時間や体力次第で第四休憩所まで歩いて折り返し(往復約1時間40分)、この第一休憩所で休んでから青梅駅に戻り、市街観光を楽しんでから帰るというプランもおすすめです。

■第一休憩所→第二休憩所まで(約5分)

青梅丘陵ハイキングコース
第二休憩所は少し丘を登ったところにある
青梅丘陵ハイキングコース
第二休憩所
青梅丘陵ハイキングコース
エスケープルートあり。「梅岩寺(ばいがんじ)」を経由して市街地へ戻れる

第一休憩所を出て、徒歩5分ほどですぐに第二休憩所に到着。疲れてはいませんが、どんな休憩所なのか見たくなり、立ち寄ってみました。眺望はありませんが、木々に囲まれた静かな休憩所でした。

■第二休憩所→第三休憩所まで(約15分)

青梅丘陵ハイキングコース
背の高い木々が連なる山道
青梅丘陵ハイキングコース
木々の枝の間に富士山が見えるビューポイント「枝間の富士」
青梅丘陵ハイキングコース
「むらさめ橋」を通過
青梅丘陵ハイキングコース
木々の美しさにしばし見とれ、思わずパチリ
青梅丘陵ハイキングコース
第三休憩所

ようやく背の高い木々が増え、山歩きといった雰囲気に。登山気分を味わいたい人は、軍畑駅から入って「雷電山」に登ってから青梅駅に向かって歩く人が多いようで、平日の午前中でもすれ違う人がいて安心です。山歩きのマナーとして、挨拶を交わすこともお忘れなく。

■第三休憩所→第四休憩所まで(約20分)

青梅丘陵ハイキングコース
道が整備されているので迷わず歩ける
青梅丘陵ハイキングコース
第三休憩所を過ぎてからは、ゴツゴツした道もあるので気をつけて
青梅丘陵ハイキングコース
方向を示す案内板があり安心。「宮の平・矢倉台」方向へ進もう

第三休憩所を過ぎると、徐々に標高が上がるため傾斜がある道やゴツゴツした道も現れます。途中、エスケープルートが現れますが、第四休憩所に向かって歩きます。

青梅丘陵ハイキングコース
第四休憩所
青梅丘陵ハイキングコース
第四休憩所からの眺め

第四休憩所からは、青梅市街や多摩川を見下ろすことができました!休憩していると、散歩に来ていたシニアのご近所さんと居合わせ、少し話をしたり、風に吹かれたりして、リフレッシュできました。

■第四休憩所→矢倉台まで(約15分)

青梅丘陵ハイキングコース
斜面一面に桜の木が!春になったらまた歩いてみたい
青梅丘陵ハイキングコース
「矢倉台」を目指す人は「軍畑駅」方向へ(右へ)。「矢倉台」をスキップする人は「宮ノ平駅」方向へ(左へ)
青梅丘陵ハイキングコース
「矢倉台」までの道は登山級の急勾配

第四休憩所から宮ノ平駅に向かって歩くこともできますが、このコースのハイライトとして、市指定史跡「矢倉台(物見櫓)」に登ってみることに。永禄年間の初めごろには、戦略上重要な物見の場所だったそうで、一番傾斜がきつい道でした…。

青梅丘陵ハイキングコース
かつて戦況を見るための物見櫓だった「矢倉台」にも休憩所がある
青梅丘陵ハイキングコース
「矢倉台」から青梅市街を眺め、武士気分を満喫

しかし、そんな急勾配な道を抜け「矢倉台」に着くと、そこからの眺めは最高でした。かつてここから武士たちが狼煙(のろし)を上げたのか…と思うと、歴女心を刺激されます。

■矢倉台→宮ノ平駅まで(約30分)

青梅丘陵ハイキングコース
休憩所のベンチの奥、南方向にある細い山道から下山
青梅丘陵ハイキングコース
少し下るとすぐに、ベンチのある名もなき絶景スポットを発見!
青梅丘陵ハイキングコース
眼下に広がる青梅市街の先に、新宿など都心のビル群が霞んで見える

「矢倉台」から南側にある細い山道を少し降りると、このコース一番の絶景ポイントが現れます。特に名前のないスポットのようですが、ベンチがあるので気づくはず。

青梅丘陵ハイキングコース
今までになく細い山道になるので注意
青梅丘陵ハイキングコース
少し広めの道に合流したら右折。右折すれば宮ノ平駅へ向かい、左折すれば第四休憩所に戻る
青梅丘陵ハイキングコース
住宅地を少し歩き、宮ノ平駅に到着。電車の本数が少ないので時刻表をチェックしつつ歩こう

名もなき絶景スポットから宮ノ平駅までは、狭い道もありますが、どんどん下っていくので「もう終わりか…」と名残惜しい気持ちになるほど。絶景を眺め、吹き抜ける風に癒やされながらひとりハイキングするのも悪くない!と初体験にしてハマってしまいそうな予感です。

ソロおすすめ Point
すれ違う人も多く、「運がよければカモシカに出会えるかもよ!」など声をかけてもらえたり、休憩所で出会ったご近所さんと会話をしたり。ほどよい交流を楽しみながら、ひとりハイキングを満喫。鳥のさえずりとともに、街の喧騒もずーっと聞こえるので、ひとりでも安心して歩けます。


ひとりハイキングの後は、沢井駅で下車し「清流ガーデン澤乃井園」で食事をしたり、青梅駅に戻ってレトロな町並みを散策したり、河辺駅すぐの「河辺温泉 梅の湯」で汗を流したり。JR青梅線沿線には、アフターのお楽しみもたくさん! 天気がいい日にぜひ歩いてみてください。

ソロ Memo
■ソロ率:50%(木曜の午前中)
■おすすめの利用シーン:気軽にひとりでハイキングを楽しんでみたいとき、ひとりで自然を楽しみたいとき、ひとりで運動がしたいとき




Text:山田裕子(editorial team Flone)
Photo:斉藤純平

●取材は2023年5月中旬に実施しました。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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