【箱根】九頭龍神社本宮の例祭参加レポ!縁結びの神様に船でお参りにいこう

【箱根】九頭龍神社本宮の例祭参加レポ!縁結びの神様に船でお参りにいこう

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芦ノ湖畔の深い木立の中に鎮まる「九頭龍神社本宮」は、「箱根神社」と深い関係にある古社。関東における山岳信仰の一大霊場として、箱根山は古くから信仰を集めてきましたが、九頭龍神社は縁結びの神さまとしても大注目。毎月13日に本宮で行われる「月次祭」は、毎回多くの参拝者で賑わいます。「箱根神社」から湖畔の道を1時間かけてたどり着くこちらの神社、どうしてそんなに人気が高いのでしょう。「月次祭」の中で1年で最大のお祭、6月13日の「例祭」に参加して、その秘密に迫ってみました。

summary

「九頭龍神社本宮」ってどんなところ?

九頭龍神社
九頭龍神社本宮

九頭龍神社本宮は箱根神社の境外末社。芦ノ湖の守護神・九頭龍大神を祭る神社です。商売繁盛・金運守護・心願成就・良縁成就などに御神徳が高いと信仰を集め、さらに近年は縁結びにご利益があると人気が高まっています。

緑深い「九頭龍の森」
当日の「九頭龍神社本宮」の境内の様子

九頭龍神社本宮が鎮座するのは「箱根九頭龍の森」。本州に分布する植物の約7割の種が自生するといわれる豊かな植生で、ハコネバラやヒメシャラのなど箱根らしい木が数多く自生しています。

年に1度の例祭と毎月13日に行われる月次祭とは

九頭龍神社本宮では、毎月13日に月次祭(つきなみさい)が、6月13日には年に1度の例祭(れいさい)が行われます。いずれの場合も御本殿での祭典に続いて、九頭龍大神に献上する食事・神饌(しんせん)を湖に投じる湖水神事が行われ、次に湖畔沿いの弁財天社の神事が行われます。全体で神事は約1時間。今回は年に1回行われる例祭に参加してきました。ぜひご覧ください!

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年に1度の例祭に参加! まずは元箱根港で午前8時に乗船受付

九頭龍神社への参拝船が発着する芦ノ湖遊覧船の元箱根港
「九頭龍神社本宮」への参拝船が発着する芦ノ湖遊覧船の元箱根港

芦ノ湖の龍神にお参りするので、船での参拝がおすすめ♪(※歩いて行くこともできます)。参拝専用の船は、毎月13日9時30分に就航しますが、受付は1時間30分前の8時から芦ノ湖遊覧船の元箱根港にて開始。乗船券(往復1500円)を購入すると、九頭龍大神にお供えする御供(ごく)と祈祷申込書、神事の案内などが手渡されます。祈祷の初穂料は2000円~。祈祷を申し込むと、御祈祷神札と龍神水の引き換え券をいただけます。祈祷を申し込まなくても例祭への参加は可能です。受付は、芦ノ湖遊覧船の元箱根港ですので、箱根観光船(箱根海賊船)の元箱根港と間違えないようにご注意を。

参拝申込をすると授与される品々
当日渡される品々

乗船券購入後にはさまざまな品が手渡されます。左下から時計回りに絵馬型の往復乗船券、湖水に献じる御供(ごく)、「九頭龍神社本宮」と「箱根神社」月次祭の解説と式次第(神事の進行表)、祈祷専修の証(祭典後のお札と龍神水の引換券を兼ねています)。これらを手にいざ「九頭龍神社本宮」へ。

参拝船に乗って神秘的な「九頭龍神社本宮」へ出発

元箱根港に接岸する参拝船
元箱根港に到着する参拝船
赤い水中鳥居ごしに箱根神社を遥拝できます
朱が映える「平和の鳥居」の奥には「箱根神社」が鎮まります

9時ごろになると参拝専用の船が着岸します。快適に水面を滑る船上からは、「箱根元宮」が鎮まる駒ヶ岳や箱根神社の「平和の鳥居」などを見ることができるのもポイント。

多くの人がにぎかう
多くの人で賑わう神山桟橋

神山桟橋に到着。九頭龍神社本宮までは、清々しい「箱根九頭龍の森」の遊歩道を徒歩で約5分です。

「九頭龍神社本宮」で心を合わせて祭典を

日頃の感謝と変わらぬ加護を胸に、心を一つにしてすべての人のために祈ります
日頃の感謝と変わらぬ加護を胸に、心を一つにしてすべての人のために祈ります

九頭龍神社本宮例祭

ご本殿に参加者全員が集合したら、神饌、玉串、神職、参列者すべてのお祓いが神職によって行われ、例祭が始まります。全員で一拝。神さまにお供えを上げて大祓詞(おおはらえのことば)と祝詞(のりと)の奏上。続いて参列者の祈願を奏上。巫女舞が奉納されたあと、代表が玉串拝礼を行い、参列者全員で二拝二拍一拝のお参りを。神さまへのお供えをお下げしたら全員で一礼してご本殿での神事は終了です。

神職が湖畔に立ち、厳かに湖水神事が行われます
神職が湖畔に立ち、厳かに湖水神事が行われます
参拝客も乗船受付後に拝受した御供を湖水に投じます
参拝者も乗船受付後に拝受した御供を湖水に投じます

湖水神事

ご本殿での神事が滞りなく済んだら、次は湖水神事。神職らが芦ノ湖畔に移動して、神饌を湖中に献じて九頭龍大神にお参りします。このあと参拝者も同様にそれぞれが御供を湖中に献じて祈ります。

すぐ近くまで湖水が迫る弁財天社の例祭
弁財天社の例祭
直会として授与される幸福飴
直会として授与される幸福飴

弁財天社例祭

湖水神事のあとは、湖水近くに祀られた弁財天社でも神事が行われます。一般参列者のお参りの順は、「九頭龍神社本宮」のあとに「弁財天社」でも、その逆でもかまいません。どちらにもお参りをすませたら例祭への参列は終了です。ご本殿の隣のあずまやで、神前に供えた品を頂戴する直会(なおらい)として、幸福飴をもらいましょう。

桟橋に戻って「白龍神社」を参拝後、船で元箱根に向かい「箱根神社」へ

白い鳥居が白龍神社の目印
白い鳥居が白龍神社の目印

桟橋に戻ったら、すぐ近くにある白い白龍神社へお参りをしてから再び乗船です。帰りの船の出港時刻は、桟橋と、乗船した元箱根港にも掲示してありますから、乗り遅れないようにしましょう。

箱根神社の荘厳なたたずまい
箱根神社の荘厳なたたずまい
>箱根神社の札所で頂いたお札と龍神水
箱根神社で頂いた九頭龍神社のお札と神饌(お米)と龍神水

祈祷を申し込んだ人は元箱根港から徒歩10分の箱根神社にお参りし、札所でお札、龍神水、神饌(お米)の授与を受けます。九頭龍神社のお守りや絵馬は箱根神社でも授与してもらえますから、九頭龍神社の授与所が混んで船に乗り遅れそうだったら、こちらでいただきましょう。

「箱根元宮」を加えて三社参りはいかが?

箱根本宮
箱根本宮

例祭に参加した後は、「箱根元宮」「箱根神社」を含む3社巡りがおすすめです。箱根の山岳信仰は、聖占仙人(しょうぜんしょうにん)が箱根駒ヶ岳に神仙宮(現在の「箱根元宮」)を開き、主峰の神山を神体山として祭ったことに始まります。その後、奈良時代に箱根山に籠った万巻上人(まんがんしょうにん)が「箱根神社」と「九頭龍神社」を開いたとされています。そのためこの三社は深い結びつきがあるのです。帰りは箱根園で下船して箱根駒ヶ岳ロープウェイに乗って頂上の「箱根元宮」に参拝。下山後に再び船で元箱根港に向かって「箱根神社」に参拝すれば三社すべてを参拝することができます。ちなみに「九頭龍神社本宮」への参拝船の乗船券を提示すれば、箱根駒ヶ岳ロープウェイの料金が10%割引になりますよ。(通常往復1800円)

今回は年に一度の例祭に参加しましたが、月次祭も神事の内容は大きく変わらないそうです。自然の中で静かに手を合わせたら、ご利益だけでなく、山に水に空に、八百万の神を見出す日本の心に触れることができました。ぜひ、毎月13日に行われる月次祭に参加してみてはいかが?



Text:松尾裕美
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