食・グルメ
2023.07.08
京都の古民家カフェ「糖太朗」で砂糖にこだわったドリンク＆スイーツを満喫
ミネラルをたっぷり含んだ砂糖、含蜜糖（がんみつとう）を使ったドリンクやスイーツを提供する「糖太朗（とうたろう）」。京都・嵐山の人気ティースタンド「八十八良葉舎（はとやりょうようしゃ）」の姉妹店として、2023年3月にオープンしました。うま味を含んだ砂糖ならではのふくよかな味わいに、きっと虜になるはず！
京都の街にすんなり溶け込む「糖太朗」
「糖太朗」があるのは京都市営地下鉄五条駅から、東へ徒歩3～4分のエリア。京都の中心部かつ、昔ながらの商店などが並ぶ路地の一角です。
この地で歴史を刻んできた建物に、あえて過度な装飾を加えず最小限だけ手を入れてリニューアル。ミニマルな美しさの中に、瓦屋根やモルタルのひび割れ、トタンのサビなど経年を感じさせるアクセントが生き、なんとも趣のある外観です。
お店の中も実にシンプルで、建物の基礎部分だけを残した開放的な空間です。座席はなく、腰上の高さのカウンターのみが両サイドに置かれ、立ち飲みスタイルで滞在します。大きく取られた窓から京都の街並みがゆったり眺められるので、日常の休憩にはもちろん、京都観光のついでに立ち寄るのもよさそうです。
「糖太朗」という店名通り、メニューの中心に据えるのは“砂糖”。上白糖やグラニュー糖といった精製された真っ白な砂糖＝分蜜糖（ぶんみつとう）は使用せず、黒糖や黒砂糖、和三盆といった、糖汁を煮詰めて作る含蜜糖でドリンクやスイーツを作り上げます。
含蜜糖はやさしい甘さとコクが楽しめる砂糖で、ミネラル分も豊富に含まれているのだそう。そんな含蜜糖が複数種類用意され、お好みでトッピングできるのもうれしいポイントです。
ドリンクにはベビーカステラ付き！おいしいひと時を堪能
ドリンクもスイーツも加糖せずに仕上げているので、無糖ですっきりとした味わいを楽しむもよし、好みの砂糖を追加してやさしい甘味に浸るもよしです。今回はアイスの「カフェラテ 波照間黒糖」680円と、「アイス」350円を追加しました。
ドリンクにはすべて、店内で焼き上げた自家製ベビーカステラが2個付きます。沖縄・多良間（たらま）産のしっかりとした味わいの黒糖を使い、ドリンクに寄り添うコクのあるおいしさに仕上げているそう。
「同じ黒糖でも、産地によって味わいが全然違うんです。それぞれの砂糖に適した使い方で、ドリンクやスイーツをご提案したいと私たちは考えています」（広報・松田さん）という通り、ドリンクに使う黒糖は沖縄・波照間（はてるま）産のもの。多良間産に比べてまろやかで雑味を感じず、黒糖ならではの深みはありながらさっぱりとした後口が楽しめます。
材料にこだわったスイーツと抹茶ドリンク
スイーツは、砂糖が主役になるように後がけするのが「糖太朗」スタイル。濃厚なミルクをやわらかく固めた「生プリン」720円には、上品な甘さの和三盆がかかります。
食べる直前に黒蜜もかけて、甘味をプラス。なめらかなミルクプリンと舌触りの良い和三盆が溶け合いつつ、黒蜜のコクのある甘味が豊かな余韻を残します。シンプルだからこそ、素材ひとつひとつのおいしさが際立ちます。
また、姉妹店の「八十八良葉舎」で使用している抹茶を使った、「珈琲×抹茶」850円もおすすめメニューのひとつです。抹茶はオーダーごとに点てていただけるので、香りもとびっきり！
豆の香りが引き立つエアロプレスで淹れたコーヒーと、ミルク感の強い濃厚な牛乳、香り高い抹茶が渾然一体となった上等な一杯。ここに好みの砂糖を追加して、少し特別感のある糖分補給を楽しむのもいいですね。
砂糖をはじめ素材そのもののおいしさについて、とことん追求する「糖太朗」。こだわり抜かれたおいしさを、ぜひ味わってみてください。
■糖太朗（とうたろう）
住所：京都府京都市下京区塗師屋町六条通間之町西入101-2
営業時間：10～18時（17時LO）
電話番号：075-606-5750
定休日：無休
Text：木村桂子（ウエストプラン）
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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