食・グルメ
2023.07.24
すべてモノクロのギャラリーカフェ「The Unknown Café Gallery Harajuku」|マンガや音楽の発掘も!【イベントレポート】
2023年4月、原宿にオープンした「The Unknown Café Gallery Harajuku(アンノウン カフェ ギャラリー ハラジュク)」は、マンガをイメージしたモノクロメニューがおしゃれなカフェ。店内は、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」や、インディーズミュージックを発信する「eggs」と連携し、世の中にまだ知られていない“unknown”な才能に出合える場にもなっています。今回は、新コースの試食会&ライブイベントに参加した様子をレポート!
まるで2Dのようなモノクロメニュー&空間にくぎづけ!
明治神宮前駅から徒歩約4分、路面店が立ち並ぶ路地の一角にある、ギャラリーカフェ「The Unknown Café Gallery Harajuku」。
特徴は外観や内装、料理まで何もかもがモノクロで統一されているところ。このユニークな世界観は、マンガや「何色にも規定されていない“unknown”な才能」を表現しています。
カウンターには人気の2Dを表現したクロワッサンが並んでいます。クロワッサンはまるでマンガから飛び出したかのようなビジュアルで、まさにお店を象徴するメニュー。白いクロワッサンは中にいちごジャム、黒いクロワッサンは中にカスタードクリームが入っています。見た目からは想像できない中身に驚きです。
モノクロのドリンクも人気。このコーヒーのように黒いドリンク、実はレモネードなのです。ひと口飲んでみると、クリームのまろやかさと程よい酸味が調和し、デザートのような味わい。しゅわっと弾けるさわやかさが暑い季節にぴったりです。
「コーヒー(HOT/ICE)」660円は注文を受けてから、サイフォンで一杯ずつ丁寧に淹れています。見た目のインパクトだけでなく、味へのこだわりも感じますね。
夜はワインやカクテルなど、多種多様なアルコールも楽しむことができます。このカフェの周囲には夜まで営業しているお店が少ないため、新たな “大人の溜まり場”としても活用できそうです。
カウンターでは、ロゴを印したおしゃれなパッケージの「UNKNOWN SNACK(かりんとう)」も販売しています。やさしい甘さとほんのりと感じる塩気でやみつきに!手みやげにも最適です。
シックな雰囲気のディナーコースメニューが新登場
今回の試食会では、2023年6月15日(木)からスタートのディナーコースがお披露目されました。(※コースは事前予約制のため、公式サイトで確認を)
コースメニューは見た目から個性豊かな独創性のあるラインアップ。どんな料理なのかと食べる前からワクワクです。
実は、コースメニューを含めカフェで提供している料理はすべて、知る人ぞ知る名シェフがメニューの考案に携わり、味や独創性にもこだわっているそう。そんな気になる内容をご紹介します。
アミューズは、片手でつまめるミニマムサイズの黒い「エクレア」と「カツサンド」。「エクレア」は、サワークリームとキャビアをサンドしています。クリームのさわやかさとシュー生地の軽やかさが、コースのスタートにぴったり。
「カツサンド」は、カフェのシグニチャーメニューでもあり、コースではミニサイズで楽しめます。ぜいたくにカットした牛ヒレ肉はしっとりやわらか。黒い衣にグレーのパンと、細部の色にもこだわり抜いています。ソースにはごまをたっぷり使用し、香ばしさも新感覚のカツサンドです。
1品目は、揚げた春雨の上に煮卵がのった、まるで珊瑚礁のような「雲丹卵」。なんと、煮卵の中には黄身の代わりに新鮮な北海道産のウニが入っています。ウニの濃厚さと、味の染みた卵、卵の内側に仕込んであるおろしたてのわさびの風味がたまりません。
2品目は「帆立フリットバーガー」。タルタルソースがかかったホタテのフリットをシイタケでサンドした一皿です。シイタケやホタテが肉厚でジューシーで、味の決め手であるタルタルソースが絶妙にマッチしています。バーガーに添えている白サラダは、玉ねぎやカリフラワーのピクルスで箸休めにぴったり。
メインの魚料理は「白身魚のソテー」。厚めにスライスしたじゃがいもの上にのっているのは、ライスペーパーで包んだメカジキのソテーとハーブの紫芽。肉厚でやわらかな魚をもちっとしたライスペーパーで包むことで、酸味のあるバルサミコバター醤油のソースと見事に絡み合っています。
肉料理は、竹炭で真っ黒に色付けされた「ビーフシチュー」。上に乗っている「藻(奈良の食材で、チーズのようなもの)」とのコントラストが映えます。味も抜群で、牛すね肉の深いコクが味わえます。
シメには「鯛茶漬け」が用意されています。ふっくらとした鯛のほぐしにあご出汁を加えた、素材のうま味満載のお茶漬けは、鯛やあられの白さがコースのコンセプトにもぴったり。
最後のデザートはグラスがおしゃれな「unknownパフェ」。グラスの内側をグレーのホイップで塗っていて中身が見えないようになっています。
中には、マスカルポーネホイップ、コーヒーゼリー、チョコ、アイス、チーズをカリカリに焼いたもの、メレンゲなどさまざまな素材が詰まっています。どんな味わいになっているのかは、ぜひ実際に訪れてみてのお楽しみです。
マンガが展示されたギャラリーで新たな出合いを楽しむ
カフェにはガラス張りの広々としたギャラリースペースが併設されています。ここでは、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」で連載中のマンガの中から、“まだ知られてないけどアツい”注目のマンガをピックアプして展示。大判で展示された作品からは迫力と熱量を感じます。この空間だけでなく、カフェスペースにも展示されているので必見です。
また、インディーズミュージックを発信するプラットフォーム「eggs」が、店内BGMのセレクトとライブイベント「The Unknown Café Gallery Music Live」の主催を担当。
今回は、「The Unknown Café Gallery Music Live」の第1回が開催され、新進気鋭の実力派シンガーソングライター「アイズルナ」さんと、「滝沢ジョー」さんがパフォーマンスを披露してくれました。
最初に登場したアイズルナさんは、クラシックギターの1種である「ガットギター」を用いたやわらかな弾き語りが魅力。その素直で伸びやかな歌声と、等身大の楽曲、ギターのやさしい音色が絶妙にマッチし、一気に世界観へ引き込まれまれます。
次に登場した滝沢ジョーさんは、70年代のアメリカンフォークや60年代のブリティッシュロックに影響を受けつつ、Jポップの要素を取り入れたジャンルレスな楽曲が持ち味。力強いギターソロと歌声、軽快なトークに惹きつけられます。
ライブ会場が気鋭のマンガ作品に囲まれているだけあって、まさに才能同士が共鳴し合う特別な空気感を体感できますよ。今後のライブやイベントについては公式サイト・SNSで確認してみてください。
今回は、“unknow”な才能に出会えるカフェギャラリー「The Unknown Café Gallery Harajuku」をご紹介しました。モノクロな世界観だけでなく、料理やマンガ、音楽も楽しめる原宿の新たなコミュニティカフェへ足を運んでみては?
■The Unknown Café Gallery Harajuku(あんのうん かふぇ ぎゃらりー はらじゅく)住所:東京都渋谷区明治神宮前6-6-2 原宿べルピア1階
営業時間:11~23時(22時LO)
定休日:不定休
※ディナーコースは予約制のため、公式サイト(https://ukcg.jp/)をご確認ください
©2023 The Unknown Café Gallery Harajuku
Photo・Text:土井彩寧(vivace)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。