大人気観光列車「伊予灘ものがたり」で大洲へ。「NIPPONIA HOTEL大洲 城下町」に泊まるワンランク上の愛媛旅
出発は松山から。四国に数ある観光列車の中でも随一の人気を誇る「伊予灘ものがたり」で極上の移動体験をしながら愛媛県南部の大洲へ。宿泊は「NIPPONIA HOTEL大洲 城下町」で古民家丸ごと独り占めもできる特別なお泊り体験を。愛媛へ最高の思い出を作りに出かけましょう♪
Summary
観光列車「伊予灘ものがたり」って?人気のヒミツ
2014年7月から運行されている観光列車「伊予灘ものがたり」。愛媛県の松山から南の大洲と八幡浜まで海沿いを走っています。もともと人気の観光列車でしたが、2022年4月に車両をリニューアル、「新章」がスタートしてますます人気列車に。予約率は常に9割を超えるとか!なぜそんなに大人気?その理由は乗車してみて納得!でした。
車窓からの景色を存分に堪能できる!海向きの展望シート
車両は3両。いずれも大きな窓で、穏やかで美しい伊予灘の海を存分に感じられます。2人旅にオススメなのが2号車「黄金の章」の海向きペアシート。車窓から最高の景色が楽しめます!海側シートが予約できなくても大丈夫。反対側の対面シートは一段高く配置するなど、景観への気遣いが半端ありません。3~4人旅なら1号車「茜の章」のボックス席に。いずれも無料Wi-FiやUSBポートがあるのもうれしいところ。
そして、家族や友人同士の特別な旅にピッタリなのが、貸し切りができる3号車「陽華の章」。海向きに楕円のテーブルを囲むように8人シートが配され、スイートルームのようなステキな空間です。
あの“下灘駅”でシャッターチャンスあり
映画のロケ地などになり、最近はSNSでも「#日本一海に近い駅」「#夕日がきれいな駅」などのハッシュタグで人気の「下灘駅」。停車時間が10分ほどあるので、たっぷり撮影できます!
食事メニューのこだわりがスゴい
乗車するコースによって食事の内容は変わりますが、いずれも厳選した食材と、地元で評判のレストランのサポートでオリジナルメニューを楽しめます。
今回乗車した松山~八幡浜はフレンチの「ミニコースランチ」5500円。松山の人気レストラン「瀬戸内風仏蘭西料理 レストラン門田」が手掛けます。
【八幡浜編MENU】
・玉ねぎのコンソメスープ
・冷製料理;イカと赤玉ねぎのマリネ、シラスとそら豆のキッシュ、ローストポークと特製ミカンソース、合鴨のスモークマンゴーソース
・温製料理;愛媛県産真鯛とフレッシュトマトのココット蒸し、バゲット添え
・コーヒー
※2023年6月のメニュー。月により食材などが変わります。
ドリンクは「伊予灘サンセットティー」をオーダー。フルーツたっぷりですっきりした甘さ。アルコールメニューも豊富で愛媛の地ビールや焼酎、オリジナルカクテル、地酒の呑み比べセットまでも揃っています!
沿線のお手振りでほっこり
車窓から楽しめるのは海の景色だけではないんです。線路沿いの地域の方たちのおもてなしがあるんです。
ホームや道路から手を振ってくれたり、シャボン玉を飛ばしてくれたり、旗を振ってくれたり。愛媛の言葉でありがとうの「だんだん」と書いたパネルやうちわも。地元の方たちの笑顔から元気をもらえます!
伊予灘ものがたりは4つのコースがあります。
①大洲編 松山8:26発~伊予大洲10:28着 <食事>新鮮野菜メインのモーニング
②双海編 伊予大洲10:57発~松山13:01着 <食事>内小杉の木箱で提供される和杉膳
③八幡浜編 松山13:31発~八幡浜15:50着 <食事>瀬戸内フレンチのミニコース
④道後編 八幡浜16:14発~松山18:17着 <食事>砥部焼の箱のアフタヌーンセット
それぞれ時間や、食事内容など自分の旅に合わせて選んでみましょう。くどいですが、人気なので早めの予約必須です!
■伊予灘ものがたり(いよなだものがたり)
TEL:0570-00-4592(JR四国電話案内センター)※8~19時
運賃料金:松山~伊予大洲間(大洲編・双海編)3,780円~、松山~八幡浜間(八幡浜編・道後編)4,130円~
※食事は別途食事予約券が必要
※3号車利用は利用人数分の運賃+特急料金にグリーン個室1室料金2万8,000円が必要(定員8名。2名以上で利用可)
運行日:土・日曜、祝日を中心に1日4便(2往復)
南予で1泊なら城下町「大洲」へ
伊予灘ものがたりで松山から南予へ。トンボ帰りではもったいない。城下町の風情が残る大洲で1泊するのがオススメです。明治・大正時代に養蚕や製糸で栄えた職人町の面影を伝える通りがあり、NHK朝の連続テレビ小説『おはなはん』の舞台にもなった町です。市の中心に流れる肱川は、日本三大鵜飼のひとつ「大洲の鵜飼」でも知られています。
どんなみどころスポットがあるのか、はずせないベスト3をご紹介。
〇街のシンボル「大洲城」
鎌倉時代末期に築城されたといわれ、その後もこの地をおさめた大名たちの造営を経て城郭が整備されました。明治21年(1888)には痛みがひどく天守閣は取り壊されましたが、4つの櫓は国の重要文化財に指定されています。現在の天守は平成16年(2004)に史料を基に正確に復元されたもの。2020年からはお城に泊まれる文化財体験プラン「大洲城キャッスルステイ」がスタートしています。
■大洲城(おおずじょう)
住所:愛媛県大洲市大洲城
TEL:0893-24-1146
営業時間:9~17時
定休日:無休
料金:入場大人550円、子ども(中学生以下)220円
キャッスルステイ:https://castlestay.ozucastle.com/
〇大洲城下を一望できる「盤泉荘」
貿易業で大きな富をなした松井傳三郎、國五郎兄弟が故郷に建設した別荘。高台にある木造3階建てで、主屋は大洲市の景観重要建造物に指定されています。主屋の横にある横井戸も必見です。
■盤泉荘(旧松井家住宅)(ばんせんそう きゅうまついけじゅうたく)
住所:愛媛県大洲市柚木317
TEL:0893-57-6655(大洲観光総合案内所)
営業時間:9~17時
定休日:無休
料金:大人550円
〇重要文化財の山荘庭園「臥龍山荘」
貿易商・河内寅次郎の別荘だった建物で、明治時代に10余年の歳月をかけて建てられた数寄屋造の建築です。母屋の臥龍院、崖の上に立つ不老庵は国指定重要文化財、あの世界的なガイドでも星付き。あの名建築家・黒川紀章氏が訪れた際には、惚れ込んで何時間も鑑賞していたそうです。
■臥龍山荘(がりゅうさんそう)
住所:愛媛県大洲市大洲411-2
TEL:0893-24-3759
営業時間:9~17時
定休日:無休
料金:大人550円
街が丸ごとホテル?!「NIPPONIA HOTEL大洲 城下町」
大洲での宿泊なら「NIPPONIA HOTEL大洲 城下町」へ。肱川沿いのエリアにある豪商の邸宅や蔵、元料亭など点在する1棟1棟を、ラクジュアリーな空間にリノベーション、エリア一帯をホテルに見立てて展開していて、シティホテルとはまったく違う宿泊が体験できるんです。
客室は棟ごとにMUNE棟・TAKE棟・YUKI棟・OKI棟などと名付けられ、クラスは、スイート、プレミア、デラックス、グランド、コンフォートの5種類。2種類あるスイートの1つは登録有形文化財(旧加藤家住宅主屋)を貸し切り!ほかにも大洲城ビューのお部屋や、蔵をリノベートした客室、庭や縁側がある客室などがあり、ステキな民家で暮らすように過ごせます。ちなみに、テレビや時計は備え付けてありません。ゆったりとした城下町の時間を味わいましょう。
食事も特別な時間を過ごせるようになっています。朝食は元料亭をリノベーションしたTUNE棟で。ランチやディナーは大洲城の麓にあるレストラン棟「LE UN」で。
文化財を見るだけではなく体験・活用するというコンセプトのもと、宿泊者限定の特別な「文化体験」プランも用意されています。例えば、朝食を貸し切り屋形舟で朝の静かな肱川を漂いながらお弁当を味わうプランに変更できたり、市の重要建造物である盤泉荘での特別朝食も企画されています(季節限定。変更追加料金有。詳しくは公式サイトで)
夜の特別プランは「ナイトキャッスルツアー」。一般公開時間外の夜の大洲城を案内してもらえます。天守閣から夜の大洲の町を眺めると、ちょっとしたお殿様&お姫様気分になれますよ。(料金:1組1万6000円)
■NIPPONIA HOTEL 大洲城下町(にっぽにあほてる おおずじょうかまち)
TEL:0120-210-289(VMG総合窓口)
チェックイン15~20時/チェックアウト12時
料金:スタンダード(デラックス) 1泊料金2名1室利用/朝食付き:3万5000円~、2食付き:4万4000円~ ※1名分料金 (消費税・サービス料込)
公式サイト:https://www.ozucastle.com/
大洲の町は、NIPPONIA HOTELの分散型ホテルの展開がきっかけで、古民家をリノベしたステキなカフェやショップも点在しています。こぢんまりとしたエリアなので、散策がてら町の新旧文化に触れられるのが魅力です。
例えば、道後温泉の前後に、松山から南予へワンランク上の鉄道&宿泊体験の旅、いかがですか。
Text:るるぶ編集部
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