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アマミブルーの海を眺めてゆったり島の暮らし旅。ローカルフード「けいはん」や伝統行事「八月踊」も楽しんで【伝泊 The Beachfront MIJORA(鹿児島県 奄美市)】

アマミブルーの海を眺めてゆったり島の暮らし旅。ローカルフード「けいはん」や伝統行事「八月踊」も楽しんで【伝泊 The Beachfront MIJORA(鹿児島県 奄美市)】

泊まる 食・グルメ 宿泊 体験 鹿児島県 るるぶ&more.編集部
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東京から直行便で約2時間30分。鹿児島本土と沖縄本島のほぼ中間に位置する奄美大島は、山間部が島のほとんどを占め、アマミノクロウサギやアマミトゲネズミなどの固有種や絶滅危惧種が多く、2021年に世界自然遺産に登録されています。アマミブルーとよばれる海は、透明度が抜群。日本第2位の規模を誇るマングローブの林は、カヌーで訪れるのがおすすめ。また、島の自然が育んだ泥で生地を染める大島紬や、「ナンコ遊び」「八月踊り」などの独自の文化が今も息づいています。ゆるりと流れる時間に身をゆだねながら、島の自然や文化を島民になった気分で味わってみては。

Summary

全室ビーチに面した絶景のヴィラタイプ。
とっておきの自分時間がここに

伝泊 The Beachfront MIJORA(宿泊)

奄美大島の北部、笠利町に3つのスタイルの宿泊施設をもつ「伝泊」。「伝泊 The Beachfront MIJORA」はその名前とおり、ビーチフロントにヴィラが並んでいて、アマミブルーの海を独り占めするような滞在ができます。部屋と外を隔てるのは大きなガラス窓だけ。昼間には雄大な景色、夜には満天の星が広がり、自然と対話する時間が有意義なことを教えてくれます。

ヴィラのテラスから直接、浜に降りることもできます。テラスには椅子やテーブル、ハンモックなども用意されていて、移り変わる海の景色を眺めていると、身も心も開放されていくよう。木組みの屋根が印象的な「伝泊 The Beachfront MIJORA」の客室は、穀物の貯蔵庫として使われていた奄美の伝統建築である高倉の屋根にインスパイアされたものだそう。客室にはキッチンもあり、奄美の郷土料理を自炊で味わう「部屋食セット」をオーダーするのも楽しそう(前日の16時までに要電話予約)。

夕食は、隣接するレストラン&バー「2 waters」でいただくこともできます。笠利地区の農家や漁師から仕入れた素材を使った創作料理は味わい深いものばかり。カウンター席で刻々と表情を変える湾の様子を眺めながら、九州産のワインやオリジナルのカクテルと一緒にアラカルトで味わいましょう。使用される野菜やハーブは、レストランと宿泊施設から出た生ゴミをコンポストで回収して肥料として活用する自社農園でとれたもの。自社で循環の仕組みを実現している、アップサイクルな施設になっています。

■伝泊 The Beachfront MIJORA
住所:鹿児島県奄美市笠利町外金久亀崎986-1
TEL:0997-63-1910 
交通:奄美空港から車で約15分
チェックイン:15~19時
チェックアウト:11時
宿泊料:1泊朝食付き2万6800円~(2名1室利用時)※小学生以下宿泊不可


奄美の古民家でここだけに流れる
ゆっくりとした時間を過ごす

伝泊 古民家(宿泊)

「伝泊」のもうひとつの宿泊スタイルが1日1組限定の「伝泊 古民家」。特徴の異なる8つの集落に、穀物を貯蔵するための「高倉」が残る宿、生い茂る生垣のエントランスと海を望むテラスが印象的な宿、この地に古くから伝わる「はたおり機」のある宿など、奄美の風土に根差す伝統建築を改装した宿が点在しています。キッチンが用意されているので、買って来た地元の食材をみんなでワイワイと料理するのも楽しい。

立地も間取りもそれぞれ異なりますが、共通しているのはどの古民家でも、ゴロゴロするのにぴったりなところ。窓を開け放して、島の風や波の音を聞きながら過ごせば、日々の疲れも吹き飛びます。奄美の集落に溶け込んで暮らすような滞在をぜひ。

「伝泊」に宿泊したら体験したいのが、島ならではの伝統行事や遊び。「ナンコ遊び」は祝いの席や酒宴の際の娯楽として今も島の人たちが大切にしている遊びの一つです。ルールは簡単。1対1で向き合い、相手が握っている「ナンコ玉」とよばれる棒の数を当て合います。

握った手の形を見て本数を判断したり、声かけで誘導したりする心理戦で盛り上がります。テレビなどの娯楽がなかった時代から続く島人が大好きな遊びで、一緒に盛り上がれば、島人になったような気持ちになります。

島の伝統行事である「八月踊り」も体験できます。毎年旧暦の八月に各集落で行われるもので、唄って踊って飲み明かす、島人には欠かせない行事。毎年その時期は、踊りの唄声やかけ声、太鼓やハト(指笛)の音が夜になると響きわたり、集落は大いに盛り上がります。予約をすれば、集落住民に集まってもらい、行事を再現してくれるので、集落の方々と一緒に特別な島時間を過ごしましょう。

■伝泊 古民家
住所:鹿児島県奄美市笠利町里50-2(「伝泊 奄美 ホテル」にてチェックイン)
TEL:0997-63-1910
交通:奄美空港から車で約10分
チェックイン:15~19時
チェックアウト:10時
料金:1泊素泊まり1万1000円~(2名1室利用時)
体験料:ナンコ遊び1名3500円(2~5名まで)、八月踊り9万円(3~9名まで) ※要予約

大島紬をはじめとする島特産品を使った
おしゃれなお土産をゲットして

まーぐん広場(食・宿泊)

地元の人たちに愛されたスーパーマーケットを2018年に改修した「まーぐん広場」。ショップや高齢者施設のある複合施設で、集落の人々も観光客も集う交流の場になっています。“まーぐん”とは “みんな一緒に”という意味の奄美の言葉。放課後にはここのデスクで勉強をする子どもたちも見かけます。「奄美産マーケット」のエリアでは、島の特産品を使ったお菓子やテキスタイルなどがズラリ。また、広場2階にはニューヨークのSOHOを思わせるモダンな客室が人気の「伝泊 奄美 ホテル」があります。

お土産におすすめなのは、奄美産のサトウキビを使った純黒糖。純黒糖とは、サトウキビだけで作ったもので、畑や職人さんによって味が異なりますが、そこが魅力。古くからサトウキビの栽培が盛んな奄美の、太陽をたっぷりと浴びたサトウキビで作られた純黒糖は、頬張るとやさしい甘みが口いっぱいに広がります。

約1300年前にはすでに作られていたと伝わる、奄美の伝統織物の「大島紬」。大島紬の工程の一つ、天然の染色方法である「泥染め」で作られたスカーフや洋服は旅の記念になるはず。島内には泥染めができる施設もあるのでぜひ体験を。

■まーぐん広場 
住所:鹿児島県奄美市笠利町里50-2
TEL:0997-63-1910(伝泊)
交通:奄美空港から車で約10分
営業時間:9~18時
定休日:無休

国立公園特別保護区にある
マングローブ林へカヌーで大接近

スローガイド奄美(体験)

住用エリアには、日本で二番目に広いマングローブの原生林があります。奄美群島国立公園の特別保護区に位置し、手つかずの自然が残っています。木々のトンネルの下をカヌーで通り抜ける体験はここならでは。潮の満ち引きによって景色が変わり、満潮の時間帯ではジャングルの奥へ続く細い水路もコースになります。つい漕ぐことに集中してしまいますが、顔を上げて景色を楽しむことを忘れずに。

「島人ガイドと巡るマングローブカヌーツアー」では、乗船前にパドルの使い方のレクチャーがあるので初心者でも安心して参加を。

マングローブとは、特定の植物を指すのではなく、淡水と海水が混ざり合った場所に生育する植物の総称。ここではオヒルギとメヒルギがメインです。ガイドの解説を聞きながらゆっくりと進むので、木々の成り立ちについて理解が深まります。

マングローブの林を形成する「オヒルギ」の花。タコのような赤い花が印象的です。マングローブの林があるのは、役勝川と住用川が合流する付近。河口付近は山からの栄養分や土砂が流れ込み、植物はもちろん、リュウキュウアユやミナミトビハゼ、ミナミコメツキガニなど、この地ならではの多種多様な生き物が生息しています。季節や時間を変えると見られる生き物が変わるとのこと。季節ごとに訪れても新しい発見がありそうです。

■スローガイド奄美
住所:鹿児島県奄美市住用町摺勝555-13 わだつみ館
TEL:0997-69-5501
交通:奄美空港から車で約1時間
料金:朝凪・夕凪マングローブカヌー5500円(1名参加の場合50%割増)、子ども4400円、幼児550円 ※金作原散策や夜行性の生き物を見に行くナイトツアーなどさまざまな体験ツアーを実施

スープをかけておいしい
奄美地方の郷土料理「けいはん」

けいはん ひさ倉(食)

ローカルフードとして、地元の小学校の給食でも出される、奄美を代表する郷土料理「けいはん」。400年以上前、現在の鹿児島県に当たる薩摩藩が奄美を治めていたころ、藩の役人や武士をもてなすために生まれた料理です。元々は炊き込みご飯のようなものでしたが、時代の移り変わりとともに、炊きたてのご飯に具材をのせ、スープをかけて食べる、現在のスタイルになりました。

「けいはん ひさ倉」で使われている鶏はすべて直営の農場で地面を自由に運動できるように飼育されています。鶏を丸ごと使った黄金のスープが美しく、食欲をそそられます。米を少な目に茶碗に盛り、具材をのせたらスープをたっぷりと注ぎます。「けいはんは出汁を食べるもの」と店主の久倉さん。味付けも醤油と塩のみとシンプルですが、あっさり、かつコクのあるスープで、おかわりしたくなるおいしさです。

鶏はもちろん、パパイヤの漬物やタンカンの皮も自家製です。食べ進んだらタンカンの皮で味変するのが通の食べ方だそう。「けいはん ひさ倉」では「けいはん」1200円(2023年10月1日より1210円)のほか、「とりさし」550円も人気です。とりさし用に鶏を育てていて、鮮度が抜群。プリプリの食感で甘みがありおすすめです♪

■けいはん ひさ倉
住所:鹿児島県大島郡龍郷町屋入516
TEL:0997-62-2988
交通:奄美空港から車で約19分
営業時間:11~16時
定休日:不定休


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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