【京都】ビーントゥバー工房&カフェだからできる究極のチョコレートパフェ

【京都】ビーントゥバー工房&カフェだからできる究極のチョコレートパフェ

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京都のローチョコレートとビーントゥバーの専門店「COCO京都(ここきょうと)」。ビーントゥバーとはカカオ豆から板チョコレートまでの製造を自社内で一貫して行うことをいいます。だから「COCO京都」のチョコレートパフェには、一般的なチョコレートづくりには使われない部分を含むカカオ豆のすべてが詰まっています。人気商品から注目の新作まで、「COCO京都」の魅力をご紹介します。

Summary

古い立派な町家を改築したクラフトチョコレートの工房&カフェ

京福電車の西大路三条駅から徒歩3分、地下鉄東西線の西大路御池からは徒歩5分の好立地にある「COCO京都 本店」。

江戸、明治期の建築様式である厨子二階(つしにかい)に虫籠窓(むしこまど)、一文字瓦と京町家の特徴を残す、立派な和風建築です。ぱっと見たところチョコレートのお店とは思えない店構えですが、お店に近づくにつれ、カカオの甘酸っぱい香りが漂ってきます。「COCO京都」はチョコレートの製造、販売、カフェのすべてが行われる、いわばチョコレートのテーマパーク。

ドアを開けるとかつて玄関土間であったことを思わせる石畳の上に、生菓子が並ぶショーケース、壁際の棚には、さまざまなビーントゥバーのタブレットチョコレートが並びます。

さらに奥に進むと、囲いすらないオープンキッチンが出現。テキパキと働くショコラティエさんの姿を目の前に見ることができます。

オープンキッチンのすぐ横にあるカフェスペース。風格ある京町家の厳かな空気とオープンキッチンの活気が混じり合う心地よい空間です。

必食!究極完全カカオ豆のチョコレートパフェ

本店限定 チョコレートパフェ1730円
本店限定「チョコレートパフェ」1730円

さて、とにかくご紹介したいのが「COCO京都 本店」のチョコレートパフェ。みなさんチョコレートパフェにどういうイメージをお持ちでしょうか? 昔からある、喫茶店の定番、どこででも食べられる……。そんな風に思う方も多いのでは? 「COCO京都 本店」のチョコレートパフェを食べた瞬間、目からウロコ。今まで抱いていたチョコレートパフェの概念が、根底から覆されます。

カカオ豆の形の飾りは、ビーントゥバーチョコレート。飴細工のようなものはほろ苦いカカオニブのチュイール。ホイップされているのはシャンティショコラで、その横が、カカオ豆から作られる白いソルベ、カカオバルブソルベです。グラスの外側に盛られたパーツだけでもかなり本格的でわからない言葉も多いですよね。

なので、まずはチョコレートの基本知識を教えていただきました。チョコレートの元となるカカオの実は、宮崎マンゴーほどの大きさ。皮はしっかりと硬く、包丁で切れ目を入れてパカっと割るとマンゴスチンのように房に分かれた実が現れます。ひとつひとつの種を覆っている白いものが果肉のパルプ。「COCO京都」のチョコレートパフェの白いソルベには、この部分の果実が使われています。実を発酵させて、乾燥させ、さらに焙煎したものが写真のカカオ豆。

手で軽く割れます。カカオ豆の周りを包んでいる皮が、カカオハスク。軽く砕いたものがカカオニブです。このカカオニブをすり潰して糖分を加えるとチョコレートになります。

「COCO京都」は、ビーントゥバーの専門店だからこそ、カカオの実を余すことなく使い切り、カカオのすべてが詰まったチョコレートパフェを作り出すことができるのです。

ビーントゥバーのチョコレートアイスを入れているところ。グラスの中にはほかにもチョコレートテリーヌ、ジュレショコラ、シュトロイゼルショコラ、カカオティジュレ、スウィートニブなどカカオから生まれた表情豊かな11種類の味が詰まっています。

「チョコレートは植物なんだ、カカオはフルーツなんだ」ということが食べて実感できる「チョコレートパフェ」。初めて食べたカカオバルブのアイスは、今まで食べたほかの何にも例えることのできない味わいでした。美味です。

世界のコンクールで受賞を重ねるビーントゥバータブレット

左から「タンザニア70%」1450円、「マダガスカル62%」1350円、「ベトナム85%」1450円
左から「タンザニア70%」1450円、「マダガスカル62%」1350円、「ベトナム85%」1450円

カフェでチョコレートパフェを食べたら、次はおみやげです。タブレットチョコレートはどれを選んだらよいかわからないという方向けに「豆の原産国による違い、カカオの配合量の違いによる味わいの違いがよりわかりやすい3種類はどれ?」とお聞きしてチョイスいただいた至極の3枚は、いずれも世界最高峰の高品質を競うチョコレートコンクールで受賞歴があり、乳製品不使用のヴィーガンチョコレートです。

「京味タブレット」各1080円
「京味タブレット」各1080円

こちらは京都フレーバー。京都の限界集落といわれる水尾の山里で採れた柚子、京都玉露焙じ茶、京都白味噌胡麻、京都煎茶と地元の人々に愛され続ける食材とカカオを融合。カカオと京の味がぶつからずに引き立て合う。こちらもそれぞれのフレーバーが世界やアジアのコンテストで受賞。その妙味が、世界で評価されています。ネットでは4枚セットの詰め合わせのみの販売ですが、店舗だと1枚ずつ買えるのがいいですね。

新作と一番人気を紹介。家でも味わいたい本格派のチョコレート菓子

RAW BOTANICAL CHOCOLATE 1150~1350円
「RAW BOTANICAL CHOCOLATE」1150~1350円

新作の一押しは、「RAW BOTANICAL CHOCOLATE」。アーモンド、カシューナッツ、ローカカオビーンズ、ピスタチオの4種類の豆を、奥深いカカオ感を持つウガンダ産のローチョコレートでコーティング。豆には天然のメープル、アガベのシロップ、ナツメグ、シナモンを絡めて24時間かけて乾燥。噛んだときにチョコレートとナッツの間にシャリッとした糖衣を感じる繊細な味わい。

COCOチョコロールケーキ 2430円(日持ち 冷凍で1カ月、解凍後1〜2日)
「COCOチョコロールケーキ」2430円(日持ち 冷凍で1カ月、解凍後1〜2日)

一番人気はこちら。「COCOチョコロールケーキ」。生地には国産の米粉を使ったグルテンフリー。甘味づけには蜂蜜やメープルシュガーやアガベシロップを使っているのですっと消える甘さで意外とあっさり。軽い食感でぺろりといただけます。

ロールケーキ1本は食べきれなさそう、すぐ食べたいという人向けにカットした商品も販売されています。

「アイスクリーム」各種580円
「アイスクリーム」各種580円

アイスクリームもマダガスカル、ベトナム、ペルーなど産地違いのチョコレートアイス、ホワイトチョコレートのアイス、カカオバルブのソルベも販売されています!

一杯のグラスにカカオのすべてが詰まった「COCO京都のチョコレートパフェ」。食べ終えたときにはチョコレート工場の秘密を知ったような気分になれる一推しパフェです。

■COCO KYOTO 本店(ここ きょうと ほんてん)
住所:京都府京都市中京区西ノ京三条坊町15
TEL:075-874-4870
営業時間:10時30分~18時30分、イートイン18時LO
定休日:火曜
アクセス:地下鉄西大路御池駅から徒歩5分または市バス西大路御池から徒歩1分


Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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