【編集部レポ】韓国で今アツイ・大邱おすすめ観光地を行く! 第一弾「テグのカンナム?」寿城区をご紹介
ソウル特別市・釜山広域市に次ぐ規模を誇る、人口約241万人の大邱(テグ)広域市。大邱といえば、チムカルビやマクチャン(ホルモン)などの肉料理、漢方薬を扱う大規模な薬令市場があることや、毎年旧暦4月8日にランタンフェスティバルが開催されることで知られています。なかでも東部に位置する寿城区(スソング)は新たな観光スポットやグルメストリート、美容医療のクリニックなどが整備され、新たな旅の目的地として注目されつつあります。
Summary
- 大邱(テグ)ってどこにあるの?
- 日本からはどうやって大邱へ行く?アクセスは?
- 大邱の定番観光地はどこ?市街地が郊外へ拡大中
- ゆとりのある生活ができると話題!寿城区(スソング)その中心は?
- 日本の「HITACHI」製車両が走る!大邱都市鉄道3号線(モノレール)がアクセスに便利
- 1回500ウォンと格安・便利な寿城ツアーバスは1日9便
- え?まさかシンガポール!マリーナ・ベイ・サンズみたいなホテルがあった!
- 大邱・寿城区のみどころをご紹介 BTS(防弾少年団)のリーダーRMも訪れた国立大邱博物館
- 医療ツーリズムに力を入れる寿城区は、診療通訳無料派遣サービスも行っている!
- 寿城区のグルメが集結!トゥランキルグルメタウンで薬膳料理を食べたい
大邱(テグ)ってどこにあるの?
ソウルからKTXで約1時間半、釜山からなら約50分。大邱の玄関口「東大邱」駅へ到着します。盆地なので夏は猛暑で、冬は寒いエリアとして広く知られている大邱は、韓国が誇る国際企業サムスン電子創業の地でもあります。半導体や機械関連の工場もたくさんあり、人の往来も多く、韓国主要都市と様々な交通手段で結ばれています。ソウルや釜山との間にも多くの高速バス便があり、気軽にアクセスすることができます。
日本からはどうやって大邱へ行く?アクセスは?
大邱国際空港への直行便は、東京成田、大阪関西、福岡の3都市からティーウェイ航空(TW)が直行便を就航させています。 最近日韓を往来する旅行者も順調に回復してきており、航空会社も様々なセールを開催するようになったため、 安い運賃で旅行ができるようになってきました。 今回私が利用したのは、チェジュ航空(7C)の成田~釜山便。いったん釜山まで行き、そこから大邱まではバスで約2時間ほどです。
チェジュ航空はアイドルグループBTS (防弾少年団)とのコラボレーションを実施しており「2023 BTS FESTA (BTSデビュー10周年記念)」特別塗装機を就航させています。この日のボーディングパスもBTS仕様になっていました。
大邱の定番観光地はどこ?市街地が郊外へ拡大中
大邱には8つの区(中区・東区・西区・南区・北区・寿城区・達西区)と2つの群(達城郡・軍威郡)があります。大邱の有名観光地といえば、中央路、半月堂駅周辺や、チムカルビストリート、大邱83タワー、西門市場といった場所がしばしば紹介されており、これらの多くは東大邱駅や大邱駅から近い「中区」に集中していました。最近では、市街地が郊外に拡大するに伴い、東部の寿城区や南部の達城群といったエリアが新たな観光地として注目を集めているようです。
ゆとりのある生活ができると話題!寿城区(スソング)その中心は?
寿城区の中心、それは寿城池(スソンモッ、수성못)というかつて農業用貯水池として開発された池で、ジョギングや散歩、スポーツなど市民の憩いのスポットとなっています。単なる池だったこの場所の周辺には、おしゃれなカフェやレストランなどがここ数年どんどん増えてきており、比較的ゆとりのある大邱市民の間では今最も「落ち着ける」場所として注目を集めています。
寿城池にはアマガエルがたくさん生息していることで知られており、寿城池入口の観光案内所には、キャラクター「ドゥビ」ちゃんが描かれたグッズが販売されていました。おみやげにいかが?
日本の「HITACHI」製車両が走る!大邱都市鉄道3号線(モノレール)がアクセスに便利
大邱には大邱都市鉄道公社が運営する鉄道が3路線あります。1~2号線は地下鉄ですが、2015年に開業した3号線はモノレールになっています。この車両の走りっぷり、何かみおぼえありませんか?
実はこの車両、東京モノレールや、東京ディズニーリゾートライン、多摩都市モノレールなどと同じ「日本跨座式」といわれるもので、日本の日立製作所が受注しています。寿城区の中心へは3号線「寿城池駅」で下車するとアクセスが便利です。
日立製作所製モノレールシステムと、量産車の製造を行った宇進産電(Woojin)社の銘板が掲げられた大邱都市鉄道3号線。1号線との接続は「明徳駅」、2号線との接続は「青羅の丘駅」で。
1回500ウォンと格安・便利な寿城ツアーバスは1日9便
モノレール3号線「黄金駅」「寿城池駅」を出発して、寿城池周辺をぐるっと回り、約200件以上の飲食店がずらりと並ぶ「トゥランキルグルメタウン」や遊園地の「アルテ寿城ランド」などを巡ってくれる寿城ツアーバスが運行されています。乗車は1回500ウォン。Tmoneyカード(※)も使えます。※T-moneyカードは韓国版交通系ICカードで、ソウル・プサンを中心に全国の公共交通機関で広く使えます。
寿城ツアーバスに実際に乗車してみました。オープントップ型のバスで、天気の良い日はとても気持ちいいです。日本語での案内表示もあって便利でした。
路線図はこちら。寿城池駅発11~19時までの間、1日9便運航していて利便性が高いと思いました。モノレール駅が乗降地点となっている点もよいですね。
え?まさかシンガポール!マリーナ・ベイ・サンズみたいなホテルがあった!
寿城池の南側にひときわ目立つ大きなリゾートホテルがあります。ここが寿城区が誇る一大リゾートホテル「スソン・スパ&リゾート」です。韓国では珍しく、客室に自家源泉から湧き出している温泉を引いているとのことで、文字通り部屋で温泉を楽しむことができるホテルです。
屋上に上がってみました。なんと!大邱市内が一望できるガーデンプールになっています。この日は若干天気が良くなかったけれど、韓国特有の高層アパートがずらりと並ぶ景色はすばらしかったです。シンガポールにある「マリーナ・ベイ・サンズ」を彷彿とさせるこのロケーション。穴場ですね。
寿城区は比較的裕福な人が多く住むことから、ソウルのカンナムになぞらえて「大邱のカンナム」とよばれているようですが、まさかカンナムを通り越して、大邱にシンガポールがあったとは!!(驚)
■ホテル・スソン・スパ&リゾート
住所:大邱広域市寿城区斗山洞888-2
電話:1899-1001