【台湾現地レポ】台湾家庭料理の定食が老若男女に大人気のお店!「北棲邸家」

【台湾現地レポ】台湾家庭料理の定食が老若男女に大人気のお店!「北棲邸家」

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台湾といえば、ルーロー飯やマンゴーかき氷など、有名な食べ物がたくさん思い浮かびますが、台湾の家庭料理って食べたことはありますか?街なかに食べ物屋さんがあふれる台湾ですが、実は家庭料理のお店は少ないもの。そんななかで「北棲邸家(ベイチーディージャー)」は、カジュアルな店内で家庭料理の定食を提供していて、ごはん時には行列のできる大人気店です。栄養満点でほっとするメニューは、おひとりさまからカップル、親子連れや観光客まで、幅広い世代に愛されています。

Summary

コンセプトは台北っ子たちがほっと休憩できる場所

場所はMRT善導寺駅から徒歩5分ほど。周辺には有名なカフェやレストランも多く、人気のお店しか生き残れない飲食店の激戦区です。ほかにも近くには、昔の酒工場をリノベしたアートスポット「華山1914文創園區(ファサン1914ウェンチュアンユェンチュー)」もあります。お店は大通りに面しているので、アクセス良好なのも嬉しい!

コンパクトだけどガラス張りで解放感もある店内。店名の「北棲」は、渡り鳥のように北へ移住してきた、台北に暮らすたくさんの地方出身者を意味するそう。台湾の若者は、学業や就職のために地方から台北へやってくる人がとても多く、オーナー自身も南部・高雄の出身。自分と同じような境遇の人が、故郷や家族を恋しく思ったとき、ほっと安心できる場所を作りたい、という思いでこのお店をオープンしました。

店内にはもちろんテーブル席もあって、落ち着いて食事ができます。壁にはプロジェクターがあり、この日はジブリの作品を流していました!なんだかほっこりします。

栄養満点!心のこもった手作り定食

雞胸肉×醉蝦(ジーションロウ×ズェイシャー、鶏むね肉と茹で海老の定食) 328NT$
「雞胸肉×醉蝦(ジーションロウ×ズェイシャー、鶏むね肉と茹で海老の定食)」NT$328

メニューは主に定食で、メインは牛すね肉、チキンスープ、魚のサバヒーなど種類も豊富。上の写真は、鶏むね肉と茹で海老が両方楽しる欲張りセットです。鶏むね肉は、「馬告(マーガオ)」という台湾原住民料理に使われるスパイスで味付けしたあと、低温調理でじっくり火を通したもの。お肉はしっとりやわらかく、山椒のようなぴりっとした辛さに加えて、レモングラスのような香りがします。海老はなんとオーナーのお父さんが高雄で養殖しているもので、急速冷凍でお店に直送されるのでとっても新鮮!港などで食べるのと同じくらいプリップリで甘く、お店の看板メニューの一つです。

蔬食味增烤豆包(スースーウェイゼンカオドウバオ、湯葉の味噌焼き定食) 297NT$
「蔬食味增烤豆包(スースーウェイゼンカオドウバオ、湯葉の味噌焼き定食) 」NT$297

こちらもお店の人気メニュー。メインは折り重ねた湯葉を焼いて、特製の味噌ソースをからめたもの。カリカリの食感と、甘じょっぱい味噌の香ばしさがたまりません!美味しいお味噌だと思ったらそれもそのはず、国産の大豆製品で有名な「禾乃川(ハーナイチュアン)」の赤みそを使用しているとのこと。ベジタリアンメニューですが、ベジタリアンじゃなくても食べてみてほしい一品。

お米にもこだわっていて、花蓮産のオーガニック黒米を使っています。香ばしくて、ぷちぷちとした食感が楽しく、栄養価も高いといいこと尽くし!ねっとりと甘いサツマイモと、オーナーの手作りという半熟卵も添えられて、満足度抜群のごはんです。筆者の義理のお母さん(台湾人)も、ごはんを炊くときによく一緒に黒米やサツマイモを入れています。

定食には、季節ごとに旬な食材を使ったおかずが3種類ついてきます。この日のおかずの一つは煮込んだ木綿豆腐で、ボリューム満点。ピリ辛で癖になる美味しさで、ペロっと食べてしまいました!

キャベツと人参の炒め物は、台湾家庭料理の定番。お店の定食では、野菜も少しずつ色々食べられるのがいいところ。とはいえ、全部食べたら結構なボリュームでお腹いっぱいです!

こちらはナスの炒め物で、自家製の「五味醬(ウーウェイジャン)」というピリ辛のソースと和えてあります。全体的に優しいお味の定食の中で、濃い味のソースが登場するあたりが絶妙!ごはんがすすみます。

定食には、信州味噌をつかったお味噌汁と、梅で漬けた大根の漬物、そして台湾産の紅茶もついてきます。漬物もお店で漬けているもので、本当に一品一品にこだわりを持ち、時間をかけて作っているのが分かります。

優しい味の原点は、おばあちゃんの手料理

お店のスタッフが描いたイラスト
お店のスタッフが描いたイラスト

まだ20代と思われるオーナーに、オープン数年でこんなに人気が出た秘訣を尋ねると、「やっぱり食べ物の美味しさが大事」とのこと。原点は、子どもの頃からずっと食べてきた故郷のおばあちゃんの料理。油や塩は少なめに抑えつつ、美味しく作るために、手間ひまをかけることを大切にしています。店内には、スタッフが描いたというオーナーやスタッフたちのイラストもあり、お店に関わる人たちの仲の良さが伝わってきます。

台湾の定食屋さんには珍しく、台湾ビールや手作りの梅酒などを提供しているのも嬉しい!また、大人1人NT$250のミニマムチャージがあり、お支払いは現金のみ。ごはんどきは混雑するそうなので、電話で予約をして行ってみてくださいね!

■北棲邸家(ベイチーディージャー)
住所:忠孝東路二段40號
TEL:02-3343-3587
営業時間:ランチ 11時30分~14時LO(土・日曜~14時30分LO)
     ディナー 17時30分~20時LO
定休日:無休

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Text/Photo:栗原怜里(台北ナビ)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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