食・グルメ
2023.08.10
【京都】コーヒー×あんこ。京菓子の老舗「末富」が手がけるNEWなカフェスタンド「SUETOMI AoQ CAFE STAND」
茶道「裏千家」の御用達として茶人が篤い信頼を寄せ続ける、明治26年（1893）創業の京菓子司 末富。四季の移り変わりを巧みに表現した和菓子は海外からも注目を集め、フランスの「ジャン=ポール・エヴァン」とコラボ商品を発表したことでも知られています。そんな老舗が2022年から展開しているのが、新ブランド「SUETOMI AoQ（青久）」。2023年5月には、烏丸松原の本店近くに「SUETOMI AoQ CAFE STAND（スエトミアオキューカフェスタンド）」がオープンし、末富自慢のあんを使ったドリンクやスイーツ、サンドイッチが人気です。
写真映え必至！青いベンチ空間がおしゃれなカフェスタンド
地下鉄四条駅から徒歩6分。烏丸松原の交差点から西に入ったすぐのところにオープンした「SUETOMI AoQ CAFE STAND」。ベンチやテイクアウトでカジュアルにドリンクやスイーツなどを楽しめる新スポットです。キャッシュレス決済のみ対応というのも現代的ですね。
店名に入る「AoQ」は、漢字で書くと「青久」。これまで築き上げてきた京菓子の歴史や伝統を守りつつ、恐れることなく新しいお菓子作りに向き合う。その青くみずみずしい精神と永久に挑戦を続ける決意が、この文字に込められているそうです。
緑がかった青い壁の色は、「末富ブルー」とよばれるブランドカラーを彷彿とさせます。銅素材を科学的に変色させてこの色を出しているそうで、木製のように見える外壁もまた経年変化によってこの色に変わっていくのだそう。よく見るとベンチの下にプチ庭園が設けられ、京都らしさを演出しています。
そんな「SUETOMI AoQ」では、職人たちが創業以来守り続ける技で炊き上げたあんや和菓子で使われる素材に、バターやチョコレート、アイスクリームといった洋菓子の素材をかけ合わせた、和洋折衷の趣あふれるドリンクやスイーツを提案。特にスイーツは、コーヒーに合うものを意識して作っているとのこと。いったいどんなメニューがあるのでしょうか。
「和×洋」の出合いが生んだ新ドリンク＆スイーツ
まずご紹介するのは、あんにマッチするブレンド豆で淹れた「あんカフェオレ」。末富の生菓子にも使われるこしあんは喉越しが良く、ミルクとの相性も抜群。上質な甘さを感じながらも後に残りすぎないため、コーヒーとあんの絶妙なマッチングがおいしいドリンクです。よくかき混ぜてからめしあがれ。
こちらは、濃厚なバニラアイスに末富自慢のこしあんをたっぷりかけた、新メニューの「あんアフォガート」。季節ごとにデザインが異なる焼き印が入ったふやきせんべいと一緒にいただきます。
あんこと合わせていただきたいフィナンシェ。ほかにも、シャリシャリ冷たいあんこドリンクの「あんフラッペ」410円やあんことの相性を考えて甘さを控えたフィナンシェも用意されています。
粒あん×生ハム×チーズのサンドイッチ！？さてそのお味は？
あんこを使ったサンドイッチといえば、「あんバター」をイメージする人も多いと思いますが、「SUETOMI AoQ CAFE STAND」で販売されているのは「生ハムとチーズのあんカスクート」。外はパリッ、中はモチモチ食感のパンに、末富の粒あんと北海道産のマスカルポーネチーズ、スペイン定番の「ハモンセラーノ」の生ハムをサンドした逸品。粒あんの甘みと生ハムの塩味が見事に調和したところに、マスカルポーネチーズのコクがおいしさをさらに際立たせます。意外な組み合わせに驚くかもしれませんが、これが想像以上の美味しさ。あんカフェオレと一緒に味わってみてください♪
こちらのあん塩パンは、無添加の国産材料のみを使用し、末富の粒あんを生地と一緒に巻いて焼きあげているのが特徴。ギッシリ詰まったあんの甘さと塩気がクセになる、和菓子店ならではのパンです。
観光客はもちろん、オフィス街が近いことから出勤前のヒジネスパーソンも立ち寄るという「SUETOMI AoQ CAFE STAND」。近くには末富の本店もあり、ここではSUETOMI AoQが手がけるスイーツの購入も可能です。カフェスタンドと一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
■SUETOMI AoQ CAFE STAND(スエトミアオキューカフェスタンド)
住所：京都市下京区松原通室町東入ル玉津島町319
TEL：なし
営業時間：8～19時（期間により異なる。Instagramで要確認）
定休日：不定休
アクセス：地下鉄四条駅から徒歩5分、五条駅から徒歩5分
※支払い方法は、クレジット、QR、交通系ICなどキャッシュレス決済のみ対応
Photo：鈴木誠一
Text：津曲克彦
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