食・グルメ 2023.08.11

【奈良のかき氷】おいしい桃が入ったときだけ。「ナナイロフルウツ」の100％桃を感じるかき氷

るるぶ情報版（国内）編集部

食・グルメカフェかき氷奈良県るるぶ&more.編集部

桃も氷も涙がでそうなほどおいしい「ナナイロフルウツ」のかき氷。「フルーツが好き！」という店主に愛された、選び抜かれた果実のポテンシャルの高さ。それをもっとも実感できるのが期間限定、旬の短い「桃のかき氷」です。

Summary

猿沢池から徒歩2分の場所。なのに穴場なフルーツカフェ
フルーツは適正に管理して、一番よい状態で提供
リピーター続出、一度食べたら忘れられない「ナナイロフルウツ」の桃のかき氷
定番人気“THE バナナチョコ”なかき氷

猿沢池から徒歩2分の場所。なのに穴場なフルーツカフェ

奈良八景のひとつといわれる奈良公園の猿沢池。西側にはランドマークとなるスターバックスの大型店が目立ちます。そのスターバックスの横に、ぼんやりしていると見逃しそうな小さな階段があるのをご存知でしょうか？階段を降りて、そのまま路地を少し歩いた先にあるのが、本日ご紹介する穴場的かき氷スポット「ナナイロフルウツ」です。

鹿のツノひげおじさんがジュースを飲んで涼んでいるおしゃれなロゴ。センスの片鱗が外からも感じられます。

店内も外観の期待を裏切らず、おしゃれでシンプルで機能的。メインがフレッシュフルーツのジューススタンドなので席数は少なめ。天井から吊るされたランプと緑が童話の世界のようで、癒されます。

フルーツは適正に管理して、一番よい状態で提供

店名に「ナナイロフルウツ」とあるとおり、フルーツが主役の店舗。店名の理由も「フルーツが好きだから」というだけあって、果物がいちばんおいしくなる適熟の状態になるように、冷蔵庫内の温度に合わせて手前、奥と入れ替えて熟し具合を調整しています。

シュガースポットの出てきたバナナ。フレッシュジュースのメニューでもバナナは人気なので、良い状態のものを常備。

リピーター続出、一度食べたら忘れられない「ナナイロフルウツ」の桃のかき氷

て、おまちかね「桃のかき氷」です。7月中旬頃〜9月中旬頃まで登場するかき氷は大ヒットメニュー！山梨県産や長野産など、旬の時期によって桃の品種をリレーしていき、その時々にとびっきりおいしい桃をかき氷1杯につき、まるっと1個使う贅沢かき氷です。

実は、お店をオープンさせた2020年当初にかき氷メニューはなく、2022年からのラインナップ。氷を夏の定番にするにあたって、奈良のかき氷用氷の卸売・製氷業者「日乃出製氷」で講習を受けたそう。

刃の立て方、氷を削るときの音、溶ける温度、蜜の打ち方、シロップの濃度と糖度など細かな点をひとつずつ丁寧にマスターすることで、それまでとはまるで違う氷が作れるようになったそう。確かに、吸い込まれるように氷に入るスプーン、すくいあげたときのふわふわ感、口に入れたときのすぅっと溶けて桃の蜜が広がる感じ、どれをとってもパーフェクト。

一口食べると、フレッシュな桃のさわやかな甘み。氷の中からも桃が顔を覗かせます。基本のみぞれシロップは、黒糖、きび糖、水飴、てんさい糖の4つで構成されていて、舌に残らず、すっと切れるやさしい甘さ。そこに前日に煮込んで丁寧にアクをとった桃シロップが加わり、最高の桃のかき氷ができあがります。

桃とみぞれの桃ソース付き。こちらは注文が入ってから作るフレッシュさ。桃の果実がごろごろ入って、とても贅沢です。「もっと桃を！」と思ったら、このシロップで“追い桃”しましょう。

定番人気“THE バナナチョコ”なかき氷

そして、GW明け〜10月末頃くらいまでのかき氷シーズン中、いつでも注文できる定番人気がチョコバナナのかき氷。“THE バナナチョコ”と言いたくなるような、生のバナナそのままのとろっとした甘さとスイートチョコの甘さの共演。ココアパウダーが味を引き締めて、ちょっぴり洋菓子を食べたような気分にもさせてくれる一品です。

いちご（奈良のブランドいちご・古都果）、キウイ、レモン、メロン、桃、いちじく、シャインマスカット、柿、梨……と季節を追いかけるように果物をリレーしていく「ナナイロフルウツ」のかき氷。店主のイチオシは「いちじくのかき氷」だそうで、9月頃から登場します。年々暑さが厳しくなる夏ですが、「ナナイロフルウツ」のかき氷があれば乗り切れるような気がします。

■ナナイロフルウツ
住所：奈良県奈良市元林院町１７
TEL：なし
営業時間： 12〜17時30分
定休日：不定休
アクセス：近鉄奈良駅から徒歩5分

Photo： photo scape CORNER.大﨑俊典
Text：京都ライター事務所小西尋子

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