絶品グルメやおみやげがずらり!バンクーバーのとっておきスポット、グランビル・アイランドへ
バンクーバーといえば、ギャスタウンやロブソン通りが定番の観光スポットですが、ダウンタウンから少し足を延ばすと、ローカルに人気のスポットが点在しています。そのなかでも年間約1050万人が訪れるグランビル・アイランドは、バンクーバーならではのグルメやおみやげが楽しめる話題のスポット。ハーバー沿いにあるので、爽やかな海風が感じられるのも魅力。それでは早速出かけてみましょう。
Summary
先住民の居住区、工業地帯という歴史を経て観光スポットに
グランビル・アイランドは、かつては先住民族が釣りや貝拾い、集会などを行っていた居住区でした。1899年頃には先住民はここから居を移し、砂州だった島は埋め立てられ、工場が移転、たちまち産業島に発展しました。1930年代の最盛期には、実に40社もの会社があったといいます。その後、大恐慌時代や世界大戦に突入し、徐々に産業は衰退。さらに火事が島を襲い、荒廃の道を辿りました。この状況を変えるために1970年代、再開発が進み、今のグランビル・アイランドとなりました。既存の建物を可能な限り再利用し、海洋産業遺産を継承することを目的に再開発された島は、ローカルの人々に愛される特別なスポットとして息を吹き返したのです。
グランビル・アイランドへの行き方
グランビル・アイランドへ行くには、ダウンタウンから50番のバスに乗り、約15分。"W 2nd AvenueとAnderson Street"というバス停で降り、高架下を海に向かって歩くと徒歩5分ほどで、メインのエリアに到着します。そのほかにもフィールス・クリーク・フェリーというフォールス・クリークを往復する小さなフェリーがあり、それに乗って訪れるのもおすすめ。5~30分ごとに運航しています。
グランビル・アイランドってこんなところ
グランビル・アイランドは7つのエリアからなり、それぞれ特徴が異なります。メインとなるのは、カナダの旬の食材やカナダ産のおみやげ、スイーツ、B級グルメが揃う「パブリック・マーケット」。そのほかに、ブティックや雑貨店、バンクーバーのアーティストが作るアパレルなどが集まる「ネット・ロフト」、ホエール・ウォッチングツアーの出発地点でもあるハーバーエリアの「マリタイム・マーケット」、子ども向けのおもちゃや洋服などが揃う「キッズ・マーケット」、シアターやブルワリーがある「カートライトストリート」、ギャラリーやホテル、レストランが集まる「ジョンソン・ストリート」、そしてブティック、ギャラリーや先住民の彫刻を取り扱うショップが集まる「クリーク・ハウス」です。小さなエリアに300以上のショップやレストランなどが集まっていて、平日も多くの地元民や観光客が訪れます。
絶対食べたい!ローカルにも人気のスイーツ
まずは、グランビル・アイランドのメインとなる「パブリック・マーケット」へ。多くのショップがひしめいていますが、ぜひ試してほしいスイーツはこちら!
1979年にグランビル・アイランドにオープンして以来愛され続ける「リーズ・ドーナツ」。時には店の外にまで列をなすほどの人気ぶりです。新鮮な材料にこだわり、店頭に並ぶのはその日に作られたもの。ドーナツは1個C$2.50~で、いちばん人気のメープル・アイスドーナツをはじめ、季節限定のフレーバーまで種類が豊富です。ローカルにとっては手みやげの定番。ふわふわ生地のドーナツをぜひ頬張ってみて!
■Lee's Donuts(リーズ・ドーナツ)
TEL:236-335-4021
営業時間:10~18時
定休日:なし
続いてご紹介するのは「ボン・マカロン・パティスリー」。パブリック・マーケット内にキッチンを構え、作りたてのマカロンを楽しむことができます。フレーバーは豊富で、グルテンフリーや乳製品不使用のものがあるのもバンクーバーらしいところ。外側はサクッと、中はしっとりした上品な味わいで、いくつでも食べられそう。
■Bon Macaron Patisserie(ボン・マカロン・パティスリー)
TEL:778-379-6065
営業時間:9~18時
定休日:なし
ここでしか手にはいらない、褒められみやげもゲット!
バンクーバーならではの少し気の利いたおみやげも手に入ります。大量生産されていない、こだわりの商品や手作りのアイテムが多数揃っています。その中でもおすすめをピックアップしました。
カナダといえばメープルシロップですよね。多くのメープルシロップはケベックで生産されていますが、バンクーバーがあるブリティッシュ・コロンビア州でメープルシロップを作っているのが、「メープル・シュガー・シャック」です。おみやげにぴったりなメープルリーフ型のボトルがかわいいメープルシロップC$12や、メープル・シュガー・リーフC$10もここならでは。「パブリック・マーケット」内のお店なので、ぜひ訪れてみて。
■Maples' Sugar Shack(メープル・シュガー・シャック)
TEL:604-966-6789
営業時間:10~18時
定休日:なし
バンクーバーには1万4000人以上の先住民族が住んでおり、その中には伝統的な工芸品を作り続ける人々もいます。「ネット・ロフト」内にある先住民に関するアートや工芸品などを取り扱う「ウィッカニニッシュ・ギャラリー」は、先住民が運営するギフト・ショップ。先住民族に伝わる手作りの装飾品、ドリームキャッチャーや大事なものを入れる時に先住民が使っているベントウッドボックスなどもならびます。こだわりのアイテムを見つけてみてください。
■Wickaninnish Gallery(ウィッカニニッシュ・ギャラリー)
住所:1666 Johnston St.
TEL:604-681-1057
営業時間:10~18時
定休日:なし
バンクーバー名物料理もおまかせ!
グランビル・アイランドには名物料理が味わえるレストランも豊富。高級レストランからB級グルメ、ブルワリーやカフェなどさまざまな飲食店が点在しています。そのなかからおすすめのお店をご紹介。
かつてイギリス領だったこともあり、バンクーバーではフィッシュ&チップスが定番メニューの店が数多くあります。その中でも注目なのが、サーモンのフィッシュ&チップスが名物の「トニーズ・フィッシュ&オイスター・カフェ」。ブリティッシュ・コロンビア州はサーモン釣りの漁場として有名で、サーモンがとってもおいしいんです。通常、フィッシュ&チップスというと白身魚を使うところ、こちらではサーモンを使用。ブリティッシュ・コロンビア州で取れた肉厚のサーモンのフライと、ポテトフライ、コールスロー、タルタルソースがセットになったフィッシュ&チップスC$19.99がおすすめです。ランチタイムは混み合うので、早めに訪れて!
■Tony's Fish & Oyster Cafe(トニーズ・フィッシュ&オイスター・カフェ)
住所:1511 Anderson St.
TEL:604-683-7127
営業時間:11時30分〜20時(日曜は〜19時)
定休日:なし
バンクーバーではクラフトビールが大人気。なんと70以上のブルワリーがあるといわれています。そんなクラフトビールブームの先駆けとなったのが1984年にオープンした「グランビル・アイランド・ブリューイング」です。ブルワリーの隣にはタップルームがあり、できたてのクラフトビールを味わうことができます。フライト・オブ・フォーC$12は、4つのビールを試すことができるので、少しずついろいろ試してみたい方におすすめ。土・日曜は、ブルワリー見学C$25も開催されています。
■Granville Island Brewing(グランビル・アイランド・ブリューイング)
住所:1441 Cartwright St.
TEL:604-687-2739
営業時間:11〜21時(冬は12〜20時)
定休日:なし
ローカルにも愛される、グランビル・アイランド。ハーバー沿いという立地も気持ちいいので、滞在中ぜひ一度は訪れてみてください。
text:Fujico
photo:吉川昌志
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