本格的な懐石料理が気軽に楽しめる!千駄木「粋黒」の絶品「鯛茶漬け御膳」

本格的な懐石料理が気軽に楽しめる!千駄木「粋黒」の絶品「鯛茶漬け御膳」

和食 クレープ 食・グルメ 東京都 るるぶ&more.編集部
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

千駄木「粋黒(いっこく)」は、一軒家を改装したアットホームな空間で、本格的な懐石料理が味わえるお店。今回は、ランチタイム限定の「鯛茶漬け御膳」をいただきました。店主の修業先である「銀座うち山」仕込みの鯛茶漬けをはじめ、旬の味覚をふんだんに取り入れたお料理の数々はどれも絶品!

Summary

下町の路地裏にたたずむ古い一軒家を、日本料理店にリノベーション

千駄木駅から徒歩5分の場所にある「粋黒」。築50年の一軒家を改装した、モダンさと懐かしい雰囲気が印象的です。 

「粋黒」は、日本料理の名店「銀座うち山」で8年間に渡り腕を磨いた黒柳佳子さんが独立して、ひとりで切り盛りするお店です。日本人だけでなく、海外からのお客様もおもてなししたいという思いから、外国人観光客も多い東京の下町・千駄木にお店を開いたのだそう。

客席は1階、2階合わせて約10席。2階には茶室もあります。気軽にお茶を楽しんでもらう場を提供したいと、不定期で初心者でも参加OKなお茶会を開いているそうです。

ランチのおすすめは、四季折々の食材が味わえる「鯛茶漬け御膳」

「鯛茶漬け御膳」3500円
「鯛茶漬け御膳」3500円

現在、お昼のメニューは四季折々の味覚を織り込んだ料理と鯛茶漬けが味わえるぜいたくな「ランチコース」5500円、「鯛茶漬け御膳」3500円、玄米ご飯と野菜を使ったお料理がメインの「粋黒御膳」3500円の3種。
今回は、「銀座うち山」仕込みの名物「鯛茶漬け御膳」をいただきました!

まずは「季節の八寸」から。旬の味覚が散りばめられたお盆が運ばれると、思わず笑顔になります。献立は、黒柳さんの故郷・静岡県三島市から直送される「箱根西麓野菜」をはじめ、その日に仕入れた食材と向き合いながら決めていきます。

この日は、「フルーツトマトともずくの酢漬け」、「金時草とヤナギマツタケのおひたし」、「もろこし豆腐」、「原木椎茸の佃煮」などが並びました。
食材そのものがおいしいから、味付けはあくまでもシンプルに、素材のうま味が際立つように仕上げるのがこだわり。
どれも滋味深く、ひと口食べるごとに、舌が喜びます。

お盆の中心には「銀座うち山」でもおなじみの「焼きごま豆腐」も!煎りごまと吉野葛を練り合わせ、表面をパリッと焼き上げたごま豆腐の中はとろとろ。天城湯ヶ島産の本わさびの甘み、ピリリとした辛みがごまの香りを引き立てます。

続いて登場したのがトマトソースを添えた「みしまコロッケ」。三島産のメークインを使用し、ごく薄い衣をまとわせて揚げた、じゃがいもだけのコロッケです。シンプルながら、メークインの甘み、ホクホクとした食感がたまりません!

椀物は、ハモと湯葉、冬瓜の組み合わせ。夏にぴったり、ひんやりとのど越しのいい一品です。器に残った出汁にもこだわりが。じっくり時間をかけて丁寧にうま味を抽出した真昆布にメジマグロ節を合わせ、一番出汁は椀物やおひたし、だし巻きに。さらに真昆布を足し、血合入りのカツオ節を合わせた二番出汁は炊き合わせに、と料理に合わせて使い分けているそう。

お刺身、丼、お茶漬けの三通りの楽しみ方で、ご飯が止まらない!

いよいよ鯛茶漬けセットが登場しました。新鮮な真鯛に合わせるのは、コクのある濃厚なごまだれ。新潟産のコシヒカリは、作家さんにお願いして作ってもらったという土鍋で1人前ずつ炊きあげます。お茶は、甘みやうま味、渋みのバランスがよく、上品な味わいのやぶきた茶の煎茶。小さなお皿にのせた、お手製の漬物も添えられています。

土鍋ご飯ならではのお楽しみ“おこげ”も!

鯛茶漬けの楽しみ方を教えていただきました。

1.まずは、鯛のお刺身とご飯を味わう。
2.ご飯の上に鯛とごまだれをのせて、“丼”として楽しむ。
3.ご飯の上に鯛とごまだれをのせ、さらにお茶をかけて“お茶漬け”に。
 
甘く濃厚なごまだれを絡めた鯛は、それだけでもおいしくて、ご飯がどんどん進みます。中盤でお茶を回しかけ、表面がほんのり白っぽく変化した鯛とごはんをすすれば、お茶の爽やかな香りが加わり、さらりとしたのど越しがたまらない!気付けば土鍋の中は空っぽになっていました。

締めくくりには、季節のデザートとしてグレープフルーツのゼリーが登場。3500円でこんなにたくさんおいしいものがいただけるなんて…と大満足。

「抹茶モンブランクレープ」1500円
「抹茶モンブランクレープ」1500円

このほかティータイムには、クレープに目がないという黒柳さん自慢の「抹茶モンブランクレープ」1500円がいただけます。抹茶の生地にあんこ、抹茶入りカスタードクリーム、生クリーム、抹茶のモンブランをたっぷりしぼり、抹茶黒蜜をかけ、栗と黒糖のアイスクリームを添えた“抹茶尽くし”のクレープは、甘いもの好きなら一度は食べたい一品です。

今回は、千駄木「粋黒」をご紹介しました。出汁をはじめ、ひとつひとつ丁寧に仕込みをするため、予約優先。席に限りがあるので、早めの予約がおすすめです!

■粋黒(いっこく)
住所:東京都文京区千駄木2-46-3
アクセス:千駄木駅より徒歩5分
TEL:なし
営業時間:水曜15~18時(17時LO)※カフェのみ 木~日曜ランチ12~15時(14時LO)、カフェ15~18時(17時LO)、ディナー18~21時
定休日:月・火曜 ※予約優先

Text&Photo:近藤ひかり(エフェクト)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください