• るるぶ&more.
  • エリア一覧
  • 京都府
  • 【京都】昆布の魅力を存分に楽しめる♪京都の老舗「五辻の昆布」をご紹介!新たに登場したラーメンフルコースもおすすめ
【京都】昆布の魅力を存分に楽しめる♪京都の老舗「五辻の昆布」をご紹介!新たに登場したラーメンフルコースもおすすめ

【京都】昆布の魅力を存分に楽しめる♪京都の老舗「五辻の昆布」をご紹介!新たに登場したラーメンフルコースもおすすめ

るるぶ&more.編集部 京都府 老舗 ラーメン
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

多くの有名料亭と取引がある「五辻の昆布(いつつじのこんぶ)」。京都のだし文化を支える老舗として、プロも愛用するだし昆布から気軽なおやつ昆布まで、幅広い商品を取り扱っています。2023年4月には、店舗の2階に“昆布らぁめん”が楽しめる「昆布と麺 喜一」も登場。さまざまな角度から昆布の魅力を発信する老舗をご紹介します。

Summary

創業120年を誇る老舗昆布店「五辻の昆布」

北野天満宮の東門へと続く五辻通と千本通の交差点にある「五辻の昆布」。そう、屋号の「五辻」は京都の通り名です。明治35年(1902)の創業以来、手すきによるおぼろ昆布を作り続けている老舗で、京都では「五辻の昆布屋さん」と長年多くの人から親しまれています。

店内にはさまざまな昆布商品がずらり。立派なだし昆布に手すきのおぼろ昆布、昆布の佃煮など実にさまざまです。料理用の昆布は、初心者ではなかなか違いが分かりにくいですが、使う用途を伝えればぴったりのものを選んでもらえますよ。

料理用の昆布だけでなく、昆布を使ったカジュアルな商品もありますよ。こちらは昆布茶と山椒をまぶしたカリカリ食感のジャガイモスティック「ぽて昆」。おやつにもビールのおつまみにもぴったり!

五辻の昆布自慢の佃煮も選びたいところ。定番商品に加え季節限定商品もあり、京都らしいはんなりとしたイラストも素敵。商品はどれも日持ちするので、おみやげにぴったりです。店の近所には、北野天満宮や花街・上七軒など人気スポットも多いので、ぜひ観光途中に立ち寄りたいですね。

コースを通じて昆布の魅力を体感できる“昆布らぁめん”

そんな五辻の昆布の2階に、2023年5月「昆布と麺 喜一」がオープンしました。店内は、長さ約6mを誇るトチノキの一枚板カウンターが目を引くスタイリッシュな空間。千本通に面したガラス越しに自然光が注ぎ、ナチュラルな雰囲気も演出します。

「実は、私の祖父・久世喜一の名前を店名にいただいています」と話すのは、五代目当主の久世章斗さん。「祖父は、いつも店頭に立ち、お客さま一人ひとりに昆布の魅力を伝え続けてきました。そんな祖父の思いを受け継ぎ、昆布のよさを一人でも多くの方に直接お話できるような場ができないかと、この店を開きました。」(章斗さん)

席につくと、昆布らぁめんのだしに使う利尻昆布、真昆布、羅臼昆布の実物を見ながら、それぞれの産地や特徴を説明してくれます。箱から勢いよく出てきた昆布を章斗さんがパタパタと仰ぐと、辺りは潮の香りでいっぱいに。

左から利尻昆布・真昆布・羅臼昆布の水出し。ワイングラスで味わうことで、より豊かな香りを体感できます
左から利尻昆布・真昆布・羅臼昆布の水出し。ワイングラスで味わうことで、より豊かな香りを体感できます

続いて、水出しの利尻昆布、真昆布、羅臼昆布をワイングラスに注いで飲み比べます。澄み切っただしが取れる利尻昆布は、香り高くうま味も豊富で、ほのかな塩味のある上品な味わいが特徴。真昆布は独特のコクと深みがありまろやかな味わい。羅臼昆布や昆布特有のうま味をしっかりと感じられます。

次に章斗さんが自らカウンターに立っておぼろ昆布削りのパフォーマンスを行ってくれます。真鍮(しんちゅう)製の柱で昆布を固定し、リズミカルに削る姿はまさに職人技。その華麗な姿に、思わず見入ってしまいます。

こうして昆布の様々な魅力を五感で楽しんだ後に、いよいよお待ちかねの昆布らぁめんの登場です。
スープには硬度ゼロの超軟水を使い、利尻昆布・真昆布・羅臼昆布をその時々で微妙に配合を変えてブレンドしたものに、枕崎産の極薄鰹節や魚介、スルメ、貝、木の実、ドライフルーツ、シイタケ、ドライトマト、茶葉を使用。なんと全て水出しでスープを取り塩分調整しているそうで、醤油などのかえしや豚や鶏などの動物系スープも交えず、香味油も使わない、健康にも配慮が行き届いたラーメンなんです。

具材も、だしと塩につけて低温調理で仕上げた国産若鶏むね肉のチャーシューをはじめ、だしで炊き上げたタケノコなど、和の素材にこだわっています。
ミネラルや食物繊維が豊富。これこそ、昆布の価値や可能性を再認識してもらうために考案された「超健康ラーメン」。麺を食べたら、先ほど削ったおぼろ昆布をスープに入れる「追いおぼろ」も楽しんで。

コースの〆には、昆布だしで炊いたご飯と1階で販売する昆布の佃煮をのせたひと口サイズのミニおにぎりも味わえます。

1152(いい昆布)円+1階店舗で商品を購入する“ワンコンブ制”を採用

2階の「昆布と麺 喜一」では、「いい昆布」の語呂に合わせたフルコースの料金1152円に、1階店舗で1品以上を購入する“ワンコンブ制”が導入されています。先ほどご紹介した「ぽて昆」や佃煮昆布でももちろんOK。というより、ラーメンでだしの魅力を存分に堪能したあとなので、何か昆布商品を買わずにはいられません! あれもこれも欲しくなると思いますのでご注意を…。

「正直なところ、このお店で儲けようとは全く思っていません。それよりも一人でも多くの方に昆布の魅力を知っていただくことがこのお店の役割」と語る章斗さん。営業は11時~、12時~、13時~の事前予約制ながら反響は上々で、有名店の料理人も勉強のために訪れているのだそう。あなたもこの昆布ラーメンで昆布の魅力にハマってみませんか!?

■五辻の昆布 本店(いつつじのこんぶ ほんてん)
住所:京都市上京区五辻通千本東入る西五辻東町74-2
TEL:075-431-0719(昆布と麺 喜一は080-7227-7500※キャンセルのみ対応。予約は公式HP(https://itutuji.com/kiichi/)から)
営業時間:9~18時(昆布と麺 喜一は11時~、12時~、13時~の3部制※完全予約制、各回10席)
定休日:無休(昆布と麺 喜一は不定休)
アクセス:市バス停千本今出川から徒歩5分
駐車場:4台

Photo:鈴木誠一
Text:津曲克彦

京都へのおでかけに!
『るるぶ京都を歩こう '24』もチェック

最旬から定番まで厳選モデルコースを紹介!取り外せるバス&地下鉄乗りこなしガイドも便利です。


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください