食・グルメ
2023.09.30
【台湾現地レポ】台湾スイーツ好き必見！「貨室甜品」でインスタ映え抜群の伝統スイーツ＆マンゴーかき氷でひんやりしよう！
日本人観光客が特に大好きな中山エリアにある「貨室甜品（フオシーティエンピン）」は、台湾で昔から親しまれている味をおしゃれにアレンジしたスイーツが食べられるお店です。SNSでその人気に火が付いたので、映えるだけなのか？と思いきや、おいしくてどこか懐かしい！リピーター続出の人気店、要チェックです。
Summary
白いコンテナが目印！台湾人が列をなす人気店
MRT中山駅と雙連駅の間の「赤峰街」は、昔ながらの雰囲気を残しながら、おしゃれなカフェやショップが立ち並ぶ人気の街ぶらエリア。「貨室甜品」はMRT雙連駅から歩いて1分ほどのところにあります。白いコンテナが目印ですよ！
白を基調とした、すっきりとした店内にはカウンター4席とテーブル席8席。こぢんまりしていますが、圧迫感は感じない心地よい空間です。曜日・時間を問わずいつも外で順番待ちの列ができてしまう人気店の狙い目は、開店時と雨の日。開店と同時にお客さんが入店してきますが、開店直後と雨の日は行列が短いことが多く、すぐに座れるんです。
台湾で昔から親しまれてきた味を伝えたい
昔から伝統的な甘味が好きだったというオーナーのアロンさん。味は太鼓判が押せるのに、地味な見た目でその魅力に気づく若者や海外ツーリストが少ないのが残念だと思っていました。そこで、昔ながらの味を映える商品にすれば、多くの人にアピールできるのではないか？と思い立ち、「貨室甜品」をオープン。その考えがピタっとはまり、オープン後たちまち大人気店へ！
客層はやはり若者が多いですが、親子3代で食べに来る人もいるとか。伝統的な味を食べたいおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に、映えるお店で甘いものをいただく。なんて素敵な時間なんだ！
伝統スイーツをたっぷり味わえるのが看板商品の「招牌花生醬刨冰（ザオパイフアセンジャンバオビン）」。甘さ控えめのあずき、白玉のようなもちもち食感が楽しい湯圓、地瓜圓、芋圓、麵茶粉、練乳、そして特製のピーナッツバターがかかったかき氷で、お店のこだわりを1度に味わえます。
地瓜圓はタピオカパウダー、片栗粉、そしてさつまいもから作るお団子で、芋圓はタロ芋バージョン。麵茶粉は小麦粉に砂糖やラード、ゴマなどを加えて炒ったもので、はったい粉（麦こがし）のように香ばしいのが特徴です。商品名にある「花生醬」はピーナッツバターのことで、お店オリジナルのもの。乳製品を一切加えず、ピーナッツの割合が高くて超濃厚！台湾のおいしいピーナッツの味を存分に味わえますよ。
季節限定かき氷も狙い目！4～8月は大人なマンゴーかき氷が楽しめます
伝統スイーツのほかに、季節限定かき氷も取り扱っています。トマトの砂糖漬けが乗った台湾らしさ満開のかき氷「蜜桃小番餞（ミータオシァオファンジェン）」は9～11月、台東で取れる洛神花（ローゼル）の砂糖漬けとたっぷりのいちごをのせたかき氷「洛花春莓（ルオフアチュンメイ）」は12～3月にお目見えします。
そして、4～8月に食べられるのは、台湾が誇る愛文芒果（アップルマンゴー）と四季春茶のかき氷「四季芒夏（スージーマンシア）」！お茶の苦みとマンゴーの甘さが絶妙で、そこに上にのったレモンシャーベットの酸味が合わさり、食べ飽きません。弾力のある湯圓、ツルっとしたマンゴー、シャリシャリの氷と多くの食感が味わえるのも楽しくて、気づけばあっという間に完食！見た目は大きいですが、ひとりでもペロリと平らげられます。
マンゴーの状況を見て、長ければ9月まで食べられるという「四季芒夏」。夏に「貨室甜品」を訪れるなら試してみてくださいね。間に合わないという方もご安心を！夏の人気メニューにつき、来年も提供する予定だそうです。
かき氷だけじゃない！ほかにも台湾を味わえるスイーツやドリンクもあるんです
かき氷がメインメニューですが、それ以外にもドリンクやホットスイーツ、そしてゼリー系にワッフルなどもあるんです。ミニマムチャージ（最低支払い）が1人1品の注文なので、人数分かき氷を注文したら食べきれるか心配という方はほかのスイーツを頼んでみるのもいいと思います。
色々ある中から今回選んだのは、ジャスミンティーで作るゼリーとフレッシュミルク、そしてタロ芋が入っている「芋頭鮮奶茶凍（ユートウシエンナイチャードン）」。タロ芋本来の味と甘さをきちんと感じられるように煮詰めたタロ芋は、お茶ゼリーと牛乳の相性抜群！ジャスミンティーとタロ芋が合うなんて想像できないかもしれませんが、ところがどっこいめっちゃ合う。特にお芋ラバーさんはこれを是非試してみて欲しいです。
ちなみにタロ芋のほかにあずきやハト麦が入っているものがあります。
台湾好きの日本人に特に刺さるお店です
食材はできるだけ台湾産、台湾らしさを大切にしたスイーツの数々。すっきりとまとめられて主張しすぎない奥ゆかしい映えが、わびさびにも通じるような気がします。そこが日本人の私の心にもぐっとくるのかも？
というわけで、私は「貨室甜品」に通い詰めるファンのひとり。どのスイーツを食べても、知らぬ間に笑顔になって、幸せな気持ちになれるのがいいんです。この幸せを多くの人にシェアしたいなと思わせてくれる素敵なお店。だから、多くの人に知ってもらいたい...！
有名店もいいですが、次回訪台時には「貨室甜品」で台湾の伝統スイーツを味わってみませんか？もちろん映えるスイーツをカメラに収めることもお忘れなく！だって、絶対友達にすすめたくなっちゃいますから。絶対の自信を持っておすすめします。
■貨室甜品
住所：赤峰街71巷34號
TEL：なし
営業時間：13～21時半（L.O.21時）（土・日曜は12時30分～）
定休日：無休
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Text：森下実希（台北ナビ）
Photo：張哲倫
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